たとえ明日 私が葬られるとしても

クリスチャン葬儀士の雑感。キリスト教葬儀の話題…は案外少なく、ネコやゲーム、小ネタばっかり。

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生死の移行期間

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 時折、ぼこにゃんが目の前にいることが現実なのか夢なのか一瞬分からなくなることがある…と薄々思っていたら、実は妻も同じようなことを思っていたようです。

 これはおそらく、関係性の不安定さ、つまりは未だ実感が十分ではなく、認識があやふやに過去と現在を行ったり来たりしているために起こることではないかと考えられますが、W・R・ラフルーアが「水子-<中絶をめぐる日本文化の底流>」の中で指摘した(※過去記事)、「人間の幼児期及び老年期はその二つの世界にまたがる曖昧な時期だと日本人に捉えられていた」ということの要因のひとつが、この確実でないものを確実でないとそのまま受け止める感性にあったのではないか、という気がしています。翻ってキリスト教は、人間にとって確実と言えないものも、全能の神にとっては確実であるという前提に立つわけですから、クリスチャンとしての自分の信仰を問われたときに、どうしても自信がなく思えてしまうのは、こういったキリスト教的感性と日本人的感性のずれが自身の中で消化し切れていないという理由が大きいのかもしれません。クリスマスも間近に、相変わらずの不良信徒です(;´Д`)

 ところで、ラフルーアの考察がそうであるならば、高齢者についても同じように感じる可能性が十分にあるはずなのですが、現代日本の現実を見るとあまり当てはまっていないようにも思えます。この理由のひとつには、高齢者の看取りが身近でなくなっていることがあるように思います。終末期を福祉施設や病院で過ごす人が多くなり、家族と生活が個別化することで、この曖昧な時期、つまりは肉体的精神的に衰え、徐々にできることが限られてゆき、いつか枯れて終息を迎えるという、生から死に移行する期間を家族が共有する機会が減少しているからではないでしょうか。もちろんここでも、西洋医学の流入により、死が時間上において点になったことも少なからず影響しているとも思います。

 そして、日本人のグリーフワークは、この曖昧な移行期間のうちにすでに始まっていたのではないか、ということも考えてしまいます。死後についても、中有の期間(四十九日の間)などがあることが、グリーフワークに良い影響を与えるのではないかといって海外からも注目されているようですが、この死の前後に跨がる長い移行期間を持つことで、日本人は死を非常に緩やかに受容していく感性がもともとあったのではないでしょうか。気忙しい現代社会において、近親者の死も、できるだけ短期間で受容しなければならないという必要に迫られているのだとすれば、残念なことです。

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突然のお願いメールで申し訳ございません。読ましていただきながら生死の移行期間の文章に惹かれました。
私たちのサイトを御覧になっていただければ分かるのですが、『社会のニュース』では、私達にとって、良い事も悪い事も毎日、その記事の一部を社会のニュースとして更新しております。一方、『読んで下さい』のところは、許可をいただいて、生命尊重の立場から掲載していきたいと思っています。
さて、お願いなのですが、高見さんのBLOGから私達に必要と思うそれらの記事の全文を、(と申しましても、まだ、全部読ませて頂いていないので、先ずは今回、生死の移行期間)の記事を私達の『読んでください』に掲載させて頂きたいのですが、ご許可を頂けないでしょうか?もちろん、お名前と出典をきちんと著わさせて頂きます。
いつか私達のウェブサイトが、生命に関する記事で図書館のようになり、全国の皆様が生命に関して知りたい時に、皆様の記事をすぐに目にする事が出来るようになる事を目標に頑張って行きたいと思います。

良いお返事を頂けます事を心から願っております。 削除

2017/1/12(木) 午前 7:02 [ 大岡滋子 ] 返信する

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大岡滋子様、コメントありがとうございます。
大した記事はありませんが、公開しているものは別段の制限を設けておりませんので、ご自由に参照していただいて結構です。
ただ、特にこの記事は、前後の脈絡がないと(ぼこにゃんってなに!?とか)、読む人もよく分からないのではないかと思いますが…(汗
そういう意味でも、転載するよりもせいぜいリンクを張るにとどめていただく方が良いのではないかと思います。(CCFIの記事はともかく、ブログの記事は継続読者向けです)

2017/1/12(木) 午後 10:51 はる 返信する

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掲載のご許可ありがとうございました。
無事掲載完了いたしました。お時間のある時訪ねていただければ嬉しいです。
ぼこにゃんのことは最後に注釈入れさせていtだきました。> はるさん
> はるさん
> はるさん 削除

2017/1/21(土) 午前 7:45 [ 大岡滋子 ] 返信する

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大岡滋子様
拝見しました。名前の「はる」は「晴」です。あと、「ぽ(po)」こにゃんではなく「ぼ(bo)」こにゃんですので、そこだけ訂正願います。

2017/1/22(日) 午前 10:49 はる 返信する

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