原発停止と初期盤狂
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といった七面倒臭いハナシは措くとして、LPマニア就中オカルト系初期盤狂の方々にとっては、またとない絶好の音盤再生環境が到来した至福の日々であります。そう、どんなに個人の尽力で1950〜1960年代製造のビンテージ装置とオリジナル盤をかき集め、当時の再生環境を忠実に再現したところで、大本の電気までは手の施しようが無く、沖縄を除く列島各地では定期点検などで一時的に原発が停止でもしない限り、初期盤初出時のような「水力+火力」メインの電気によるレコード再生は叶わなかったわけです。厳密には火力発電といっても石炭、石油、天然ガス等の配分も違えば、発送電システムも段違いなので再現性にも限界はあるけれど、それなりの「あの頃」サウンドが楽しめる次第。 ◎聴いたレコード◎ 《 モーツァルト : 『ケーゲルシュタット・トリオ』変ホ長調 K.498、他 》(洪クオリトン) フェレンツ・ラドシュ(p)、ベラ・コヴァーチュ(cl)、ゲザ・ネーメトゥ(va) 東京電力「バランス良いがモッサリ遅い」関西電力「高域ヌケ良いが特徴薄い」等々、オカルト系にはお馴染みの「電力会社の違いでも味付けにサがでるガイドライン」ではないけれど、原発抜きの電力で聞く初期盤は心なしか管球アンプのぬくもりと相性良く響いた気がして、ひと時の愉悦に浸った。 東海原発が1966年、敦賀原発と美浜原発が1970年に商用スタートということで、それ以前のLPは製造過程にも一切原発の電気は使っていなかった筈だけど、はて、輸入盤についてはどうなんだろうか。英米仏独ソあたりの初期盤には、案外原発の電気が使われてるかも知れないね。 さて、僕のお気に入りモーツァルトなこのハンガリー盤はどうなのかな。余計なことは抜きにして、心のそこから愉しめる素敵な素敵なレコードです。
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