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裁判傍聴

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裁判傍聴2-自動車運転過失致死傷

先日、2度目の裁判傍聴をしてきました。

当日は裁判員裁判もありましたが、10時から17時までの予定時間となっており、あまりに長すぎるため1時間で終わる別の裁判を傍聴することにしました。


平成23年(わ)第1079号 自動車運転過失致死傷

検察官から起訴状が読み上げられました。それによると被告人は今年2月、駅前の左に湾曲した路地を運転中、左方の自転車に気を取られ、右方T時路から横断してきた62歳の男性に接触、男性を死亡させたというもの。

被告人は42歳で父と清掃業を営んでおり、当日は業務車を運転し、仕事先に向かう途中だった。

証拠を裁判長に提出、弁護人は証拠については争わず。


被告人は証言台に呼ばれ、弁護人から質問。事故現場は仕事先の近くで月1回通る道であること。人身事故はこれまで一度もなかったことなどが話された。


検察官から質問。
「なぜ歩行者に気付かなかったのか」
「左を走る自転車に気を取られて歩行者には衝突直前まで気付きませんでした」
「事故当時のスピードは?」
「40キロほどだと思います」
「路面にブレーキ痕はなかった。減速などをして注意をしなかったのか」
「大丈夫だと思っていました」
「昨年、2度交通違反キップを切られていますね。その時の状況は?」
「プライベートでドライブ中、一時停止違反とスピード違反をしました」
「そういったことがあったのに運転に気をつけようとは思わなかったのか」など。


証人として被告人の父親が証言台に呼ばれた。

弁護人からの質問では、被告人は普段まじめに仕事に取り組んでいること。普段から本人の運転は慎重すぎるくらいであったこと。今は親戚に仕事を手伝ってもらっていること。業務車は7台所有しているが、事故を起こした車だけ任意保険を失念していたため、被害者家族に対し、事故直後、当面の用だてとして10万円を渡したほか、入院費用、葬儀代を全額持ち、補償についても示談が済んでいること。そのため先祖代々の土地を売却して費用に充てることなどが話された。本人拘留中のため、事故直後から被害者遺族に何度も謝罪し、自宅にまで上がらせてもらい焼香させてもらったことや、本人が釈放後も自宅でのお焼香を許され、お通夜、49日などその後の法要について屋外ではあったが同席させてもらったことも明らかにされた。

検察官からは
「昨年起こした2度の交通違反については知っていたのか?」
「聞いていなかった」
「いずれ本人が仕事に戻った時に、また運転をさせるのか」
「仕事には車の運転はかかせない。今は失効しているので必ず別の運転手を手配し、本人は助手席に座り仕事を行っている。免許をまた取ったらいずれ運転することになると思う」などの問答があった。


被告人がまた証言台に呼ばれた。

弁護人から「被害者は定年退職してハローワークに通いながらも、孫と触れ合う日々を楽しんでいた。そのような人を死亡させた責任は重い。遺族からは辛辣な非難を浴びるのが普通だが、今回はお父さんのおかげで焼香までさせてもらった。遺族からは今後このような悲しみを他人には与えないでほしいが、本人にはしかるべき懲罰を求めるとの話があった。お父さんに感謝し、今後は2度とこのような事故は起こさないように誓うか?」と聞かれ、被告人は「今後は被害者のご冥福を祈りながら心を入れ替えて仕事に励みたい。毎月、焼香代として給料から1万円を振り込むことにし、ご遺族にも同意してもらえた」という。


検察官からは禁固2年の求刑があった。裁判長は、懲役1年2月、執行猶予3年の判決を言い渡した。



私も毎日自動車を運転しております。たまに歩行者や自転車が飛び出してきて危ないと思ったことも多いのですが、幸いなことに、まだ人身事故を起こしたことはありません。この裁判を傍聴して、あらためて安全運転に気をつけようと思いました。

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裁判傍聴1-覚せい剤取締法違反

先日、初めて裁判の傍聴をしてきました。

場所はさいたま地裁。入口に開廷表が貼り出されており、本日の予定を確認します。残念なことにインターネットでは公表していないので、直接裁判所に行って見るしかないようです。


開廷時間5分前に法廷に到着。傍聴人入口の扉を開いて入りました。ここまで何の手続きもいりません。

傍聴席にはすでに何人かおり、一斉に誰が入ってきたのかと私に視線が集まりました。ちょっと驚きましたが、気にせず空いた席に座りました。3〜4人のグループのほか、60代のおじさん、スーツを着た人、若い人など他は一人ずつ。


すでに法廷には原告である検察官、被告人と弁護人らがおり、裁判長が入場すると全員起立。傍聴人も立ちましたので、私も一緒に立ち、礼。

被告人の手錠が外されました。被告人の両サイドには警察官?が座っており、証言台前にも一人座っています。


平成23年(わ)第843号 覚せい剤取締法違反


初めに、検察官から起訴に至った経緯と証拠が提示されました。弁護人は証拠については異議なしとの事。それによると、被告は平成23年6月1日、自宅から覚せい剤を押収され、覚せい剤取締法違反で逮捕された。本人は水溶液を腕に注入する方法で覚せい剤を使用していたことを認め、自宅から注射器数十本が押収された。

被告は40代の女性で、20代の頃、一時覚せい剤を使用していたが結婚を機に辞めたものの、離婚してからまた使うようになった。その後10年以上も使用していたようで、証拠写真は見ることができなかったが、被告の腕には相当ひどい注射痕があるようだ。

生活保護を受けて生活、下の子どもは児童養護施設に入所しており、逮捕された時には上の子と暮らしていた。ネットで覚せい剤の売買もしていたとの事。


被告人は証言台に呼ばれ、検察官の質問に答える。
「なぜ覚せい剤を使用したのか」
「持病があり、一向に良くならないので父に『後は覚せい剤しかないな』と言われたことがきっかけです」
「一緒に暮らしていた子供に悪影響が及ぶことは考えなかったのか」
「それは考えました」
「辞めようと思ったことは?」
「ありました」
「なぜ辞めなかったのか」
「自分の弱さです」
「捕まらなければ覚せい剤を続けていたか」
「続けていたと思います」
「覚せい剤の売買もしていたのは事実か」
「本当です」
「なぜ売買をしようと思ったのか」
「自分の打つお金が得られるからです」
「暴力団とのつながりは?」
「ありません」

弁護人からも質問
「これまでに捕まったことは」
「ありません」
「逮捕されたときに一緒に暮らしていた上の子は今どうしているのか」
「児童養護施設に保護されています」
「また一緒に暮らしたいか」
「下の子も引き取って家族で暮らしたいです(涙声)」
「これを機に辞めようと思っているか」
「辞めます」
「先ほどお父さんから覚せい剤について言われたから使用したとあったが、その後お父さんとは会っているのか」
「全く会っていません」
「しばらくは出られないと思うけど、逮捕されるまでに暮らしていたアパートはどうなっているか」
「弟が家賃を払ってくれています」
「刑に服したら、また同じ所で暮らしたいか」
「暮らしたいです」
「今回のことを知っているのは弟のほかに誰かいるのか」
「弟だけです」
「出てきたら、弟さんに面倒を見てもらうのか」
「弟は会社の寮に住んでいるので無理です。初めはまた生活保護のお世話になるかもしれないが、また同じ場所で暮らしたい」
「覚せい剤の売買もしていたということだけど、売った相手は誰か知っているのか」
「ネットの取引なので誰か知りません」
「相手にも覚せい剤の悪影響を与えていることは自覚しているのか」
「申し訳ないと思っています」


検察官から起訴状が読み上げられます。
「被告人は覚せい剤を一度辞めたにもかかわらずまた使用し始め、10数年間辞められずにいたことから常習性が認められる。またネットを通じて覚せい剤の売買も行っており、世間に対しても影響力は大きい。以上の件から懲役2年を求刑する」


弁護人
「証拠については争いません。被告は初犯であり反省しているので情状酌量を求めます」


裁判長
「弟さんに証人に出廷してもらうことはできなかったのか」
弁護人「最近、仕事を変わったばかりで寮に入っていることもありなかなか連絡がとれなかった」

裁判長「弟さんに、今後被告の面倒を見るなどの書面を用意することはできないか」
弁護人「できると思います。次回までに用意します」


ここで、裁判長と弁護人は次回の日程を調整し、閉廷。被告人は再び手錠をかけられ、奥の扉から退出していきました。



今回初めて裁判の傍聴をしてみました。裁判所の入口には警備員がおり、入りずらい雰囲気がありましたが、用件を告げるとすんなりと入ることができ、しかも法廷に入るのに何の手続きも要らなかったのに驚きました。

ただ、裁判ですから、被告人の名前や本籍、住所といった個人情報に加え、家族構成やこれまでの暮らしぶり、逮捕された内容や状況などについて詳細に知ることになります。新聞には誰が何で逮捕されたのかぐらいしか書かれていませんが、ここに来れば被告本人の顔や様子に加え、被告のプライベートなことが明かされるのですから、本人を前にして、他人のプライバシーを知った何とも言えない罪悪感のような感じは正直言ってありました。何の関係もない他人が、興味本位で傍聴しに来ているのです。これはちょっとどうなのかなと思うところもありますが、裁判が密室で行われることも問題があると思うので、公開しているんでしょうね。

今回は被告人だけでしたけど、これが殺人事件だったらさぞ生々しい事実が明かされ、遺族らも傍聴して無関係な傍聴人はいずらくなるんじゃないかと思いました。この辺りは今後、経験してみないとわからないですね。いずれにしても、良い経験になりました。時間があったらまた傍聴してみたいと思います。

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