不惑の「芸術鑑賞日記」

以前は、オールジャンルでブログを書いてましたが、これからはクラシック音楽を中心として書いていきます。

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R.コルサコフ作曲-『シェエラザード(ゲルギエフ指揮)』

イメージ 1

この『シェエラザード』という曲、とても美しい曲で、かつダイナミックで聴きやすいと思います。
クラシック音楽の初心者にもお勧めだと思うのです。

今、吹奏楽コンクールの季節ですが、吹奏楽にも時によく編曲されて演奏されてました。
私も、この曲は吹奏楽団のトロンボーンで吹いた覚えがあります。
金管を演奏される方にとっては、演奏し甲斐のある曲ですよね。

管楽器がフルに利用されてます。通常は、ソロというと木管楽器、ヴァイオリンが多いのですが、
金管楽器にもスポットライトが当たる曲なんですね。
フルオーケストラの音色を存分に楽しめると曲だと思います。

シェエラザードは、全曲聴きますと40分程度なんですが、1曲目から4曲目まであって、
それぞれが独立した趣があります。

ただ、全楽章に共通しているのは、常に甘美なヴァイオリンの旋律が奏でられることでしょう。
標題音楽といわれるだけあって優美な女性「シェエラザード」をイメージしているんですよね。
シェエラザードの聴きどころだと思います。

ところで、シェエラザードは、そこそこ有名な曲で、演奏し甲斐のある曲ということもあって
ディスクも数多くでています。

私が中学、高校の時楽しんだのは、カラヤン盤だったと思います。
カラヤンは、いつも奇をてらった表現はしません。常に、曲がスムーズに流れていくそんな指揮をする
指揮者だと思ってます。まさにシェエラザードもその通りの演奏だったと思います。
(最近は、聴いてません。カセットテープを買って何度も聴いていたんです)。

その次に好きになったのは、今も大人気指揮者のデュトワの演奏。
こちらは、録音のよさもあいまってよく聴いた盤の一つでした。
本当に美しいシェエラザードを聴かせてくれます。いつもながら、デュトワの指揮の演奏は、
大音量でも実に整然とした音を鳴らせてくれます。それがいつも心地よいのです。
不快な音が全くしないのがデュトワのよさだと思ってます。
あと不可解なテンポ設定がないのです。わたしは、シェエラザードを初めて聴く方には
デュトワ指揮モントリオール交響楽団のディスクを薦めます。

最近買ったディスクで、本当にびっくりしたのが、

ワレリー・ゲルギエフ指揮のシェエラザード

この指揮者については、クラッシック音楽好きのブログで何度も目にしてましたが、
今までその演奏に触れたことがなかったんですよね。

この指揮者の演奏は、ブロガーの記事で好き嫌いのはっきりする演奏家なんだろうということは想像できました。
ある方によると、「爆演である」という酷評もあって、
正直CDを買って後悔するのではないかなあと不安に思っていたんですよ。

いざ、聴いてみました。
第1曲最初のシャリアール王のテーマは、重くゆったりしたテンポで演奏される。
なかなかの存在感ですね。そのあとの、木管の吹奏は、なんとも美しい音です。
ハーモニーも絶妙のバランスです。そのあとの、弦楽が奏でるメロディーは、最初は
厳かなスタートで、徐々に盛り上がっていくんですね。
それを、微妙なテンポの動かし方で聴き手を飽きさせません。
ロシアの管弦楽団って金管が吼えるというイメージがあるのですが、一切ないですね。
逆に、弦楽をメインにして金管は抑え気味であったように思います。
(金管の音が好きな音とはいえないのが残念ですが)

第2曲は、トロンボーンのソロが独特ですね。あのようなテンポのソロは初めてでした。

第3曲は、冒頭の弦楽合奏の部分(たいへん甘美なメロディー)、再び登場する弦楽合奏の部分が
なんとも天井に上るかのような美しさです。あれだけテンポをゆさぶってもついていっている
キーロフオーケストラは、やはりゲルギエフの意図を十分把握しているのでしょう。

第4曲は、これまたよくもまたこんな速いテンポで演奏させるもんだとびっくりします。
でも、不自然ではないです。この速いテンポが、「独特の緊張感」をうみだしている
そんなように思います。

全曲通してみると、濃厚なミルクという感じの演奏です。さっぱり感はないものの、
その卓越した表現力に脱帽という演奏です。まったく、頭をか〜んと殴られたような衝撃の演奏でした。

ただし、最初にこれを聴いてしますと、他の演奏が実に平板に聴こえてしまうでしょう。
ですから、初めての人にはおすすめしません。
本当に退屈させない演奏とは、このことをいうんでしょう。

閉じる コメント(8)

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確かにこのCDは色んな意味で衝撃的ですね。
この演奏は木管が非常に美しくて心底驚きました。

くにちゃんさんのおっしゃるとおり、このCDを基本にすると他のが物足りなくなる可能性がありますね(*'‐'*)

2007/8/11(土) 午前 1:11 さえ

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否定派の代表の1人は僕です。彼の音楽は聴く側の脳にドーパミンを排出してくれますから。ドーパミンが増加すると、総合失語症に陥ります。彼の音楽を聴いた後に言葉を失うのはそのためでしょうか(冗談です)。
カラヤン演奏の表現力とても好きです。あとプレヴィンもgoodです。そして1番のお薦めはストコフスキー(LSO盤)です。

2007/8/12(日) 午前 5:37 NCC-1701-T

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仰るとおりこの指揮者は好き嫌いがハッキリと別れる最たる指揮者だと思います。私の場合も好きとか嫌いではなく、興味を惹かれる指揮者の一人ではありますね。私も以前、このCDについて投稿していますので古い記事ですが、TBさせてください(^_-)-☆

2007/8/12(日) 午後 2:27 タカピー

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さえさん>このオケはどのセクションが素晴らしいかといえば木管だと思いますね。やわらかくかつ美しい音色で演奏されています。
私は、ゲルギエフの表現力にびっくりさせられました。

2007/8/13(月) 午後 10:26 kunichan

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たかしさん>否定派でしたね。うーん、言われるほどじゃないと思いましたがね。私もベストの指揮者とは言えるかどうかは別にして、興味深い指揮者には違いないと思いましたよ。間違いなく注目度ナンバーワンの指揮者なのではないでしょうか。

2007/8/13(月) 午後 10:28 kunichan

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タカピーさん>TBありがとうございます。私もこんなに興味を惹かれる指揮者におめにかかったのは久しぶりでした。故トスカニーニ以来のような気がします。圧倒的にインパクトのある演奏だと思いましたね。

2007/8/13(月) 午後 10:29 kunichan

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おー、このCDで盛り上がっていたんですね。
私は肯定派!
ただし気になるのは残響音です。このCDの残響音はコンサートホールのものとは思えません。人工的な残響音なのがマイナスかな?

2007/8/31(金) 午後 0:32 [ salonen2010 ]

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人工的な響きですか?私も録音はどこかいただけないところがあるなと思ってます。ロンドンレーベル(英デッカ)のが一番好きです。

2007/8/31(金) 午後 7:19 kunichan

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