新シーズンのタイトルは「四季」シリーズ
名古屋フィルハーモニー交響楽団の新シーズンがスタートしました。
昨年度から新しい常任指揮者であるティエリー・フィッシャー氏を迎えて今年は2年目。
シリーズ名は、いかにもありがちな名称になりました。昨年のツァラトゥストラとは大違いですね。
まずは、四季シリーズ開幕ということで、四季そのものを題材にした
ハイドン((没後200年記念)のオラトリオ「四季」がとりあげられました。
ハイドンの曲といいますと、前年度のシリーズでは、交響曲が二つ取り上げられていましたが、
私にとっては声楽入りの曲は初体験になります。
前回の定期で、予習用としてカラヤン指揮による四季を買ったのですが、
全部は聴けずじまいでした。曲として長いのと、カラヤン盤は若干古く、音がいまひとつ良くなく
聴きたくなくなるのがあったからです。
カラヤンの味付けもちょっとカラヤンらしい「華麗臭」(笑)に富んでいるんですよね。
買うCDの選択を誤ったかなとも思ってしまいました。
前回の定期は、開演時刻に全く間に合わなかったため、前半が全く聴けなかったのですが、
今回も1本乗り遅れで、会場に着いたのが午後6時50分ほど。
45分開演には間に合わず、残念ながらまたしても全曲を通して聴くことがかないませんでした。
係員の説明によると、『指定席では「春」が終わったときでないと、聴いていただけません。
3階の最後尾の席でしたら、春の途中からも会場内で聴いていただくことができます。
ただし、休憩(夏が終わる)までは、席を移ることはできません』
というご説明がありました。30分近くもロビーで待っているのも嫌なので、
迷わず3階へ。ロビーの係員の方々、大変丁寧な応対でいつも好感が持てます。
テノールだったか、バスだったか分かりませんが、レシタティーボの途中で場内へ。
「足音がしないように細心の注意を」と説明があったりして。
3階の最上段の席。普段は、Y席といって、学生さんのための安売り席(1000円)。
確かにステージまでかなり遠く、演奏者たちの顔は全く見られませんが、
音については問題なく届きます。しかも、ちょうど良いバランスに思える席なんですね。
ステージから遠いと、疎外感を感じます。
3階席は、音だけ聴くには悪くない席なのですが、仕事による疲れで前半は音楽に集中できず
ほとんど寝てしまったような。それほどに心地よい調べのオンパレードということでした。
1階席を見下ろすと、みなさん白い紙を広げていて、見ておられたのですが、
自分はその存在に気がつかなかったのが間違いの元でした。
やはりこういう声楽曲は、歌詞の意味が分からないとつまらないものです。
鈴木秀美さんの指揮は、どこまでも柔らかく、
オーケストラからもコーラスからも柔らかい音が出てきていました。
鋭くとがった音がほとんどしません。
ソプラノの森麻紀さんの歌唱の美しさ、声の透明度がとても高いのですね。
余計な装飾も外し、ピュアな音作りに徹していたのがとても良かったです。
以前、森さんの歌声は小さくて不安定というレビューを見たことがあったので、
どんなものかと思ったのですが、
ことハイドンのような古典にはよく適合した歌唱であったように思います。
テノールの櫻田亮さんの高音の抜けのよさ、軽いさわやかな声もいいですね。
バス清水さんは、高音が不安定で、ソリストの中では唯一不満点ではありました。
合唱団ノース・エコーってアマチュアですよね。
アマチュアでももっとうまい団体はあると思いますが、
これだけの大曲にチャレンジするだけでも素晴らしいと思います。
なんといっても2時間30分近くもステージに出っ放しというのも珍しいことでしょう。
うまいとか下手という次元を超えて「よくがんばった」という労いの言葉をかけたいです。
最後のフィナーレ部分については、力演でした。
後半の「秋」「冬」では、本来のシーズンシートに移っての鑑賞です。
やっぱり、ステージに近いほうが演奏家との一体感が味わえていいと思います。
でも、音的には3階席よりも劣るでしょうね。
シーズンシートは、指揮者の左。指揮者の顔の表情も十分に分かるところ。
秋では、やはりホルンが目立っていましたね。オリジナル楽器を使っていました。
通常の音を変えるロータリーがなく、ベルには手を突っ込まないもので、
「勇壮な角笛」を演出していました。
チラシに混じって歌詞対訳が配布されていたのですね。
後半になって初めてそれを取り出して鑑賞しました。
歌詞を見ながら、音楽を聴くとまた面白みが増します。
今回は、オーケストラは比較的小編成にされ、合唱団とのバランスに配慮していたのでしょうか。
大迫力よりも、音をすっきりと響かせることを重視した編成になっていたように思います。
鈴木秀美氏の意図なんでしょう、その手法については大変成功していたように思いました。
いずれにせよ、演奏時間トータル2時間強という大曲。演奏者のみなさんに敬意を表します。
こんな大曲を2800円で聴ける幸せを存分に味わうべきなんでしょう。
あ、名フィルで残念なお知らせがありましたよね。
名手、ティモシー・カーター氏が退団
え!とても残念です。
カーター氏のクラリネットを私は楽しみに名フィル演奏会に足を運んでいたのに。
もっとも、カーター氏のうまさから言ったら、名フィルにいるのはもったいないかもしれません。
今度は、どちらのオーケストラで活躍されるのでしょうか。
カーター氏の今後のご活躍を祈念いたします。
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こんにちは♪
この名前では「はじめまして」です。
私は土曜日に出かけました。
春の嵐にもかかわらず、客席のほとんどが埋まっていたことからも、名フィルへの期待の大きさがうかがえますね!
その期待を裏切らない素敵なハイドンでの新シーズンの幕開け♪
今シーズンも定期会員状態になりそうです。。。
ナチュラルホルンの響きには本当にびっくりいたしました。
一瞬何が起こったのかと。。。
今シーズンも、くにちゃんさまの演奏会レヴューを楽しみにさせていただきます♪
2009/4/27(月) 午後 0:34 [ みーちゃ=まりぬ ]
オラトリオ「四季」聴いてみたくなりました。
ナチュラルホルンがオケの中でどのように響くか聴いてみたいです。
2009/4/27(月) 午後 0:39
ハイドンの「四季」昔歌った事があり とても懐かしく思います。
とても楽しい曲で ソプラノとテナーのソリストが腕を組んで歌われたのを 昨日の様に思い出しました。
名フイルの管楽器も素敵に成ったと思っていたのに カーター氏が退団とは残念ですね。
2009/4/28(火) 午後 4:25 [ mejiroak07 ]
みーちゃさん。あれ?いつの間にかHN変えられていたのですね。
みーちゃさんのレビューを拝見していると、自分のがあまりにも稚拙で恥ずかしくもなりますが、素人のレビューと思って勘弁して下さい。
やはり金曜よりも土曜の方がお客の入りは良いのでしょうね。
とはいえ、金曜も空席が少なくお客の入りは上々であったと思います。比較的安い料金で、めったに聴けない曲を多く演奏してくれるのはありがたいことだと思います。昨年度は、1度だけ定演を欠席しましたが、今年も定期会員になっています。できるだけ多く聴きたいと思います。
2009/4/30(木) 午前 0:02
たあたさん。私も、ホルンのほぼ真後ろで聴きました。かなりインパクトがありました。ホルンが全体を牽引するようなインパクトの強い響きでした。
2009/4/30(木) 午前 0:04
メジロさん。合唱で演奏されたことがあるのですね。
またいつか合唱団に入ってという気持ちはあります。
やはり市民合唱団に入団して多くの観客の前で歌えると言うのは楽しいでしょうね。しかも地元の名フィルの伴奏で。思い出になると思います。名フィルの木管楽器群は、まあまあ満足できる水準だと思います。カーターさんは、とびきりうまいので、他でやっても注目奏者になるでしょう。「幻想」「ボレロ」「未完成」でのクラリネットソロが心に残っています。
2009/4/30(木) 午前 0:07