中国ECおそるべし! 〜第158回勉強会の内容抄録です
|
私は渡辺いっこう。フリープロデューサーである。
4月12日(月)に開催された第158回勉強会の内容抄録を以下に掲げる。
当日の渡辺のメモをもとに再構成したもの。文責・渡辺いっこう、禁転載である。
■開催日時 4月12日(月) 19:00〜21:00
■会場 都内某社 会議室 ■テーマ 「中国通販の実態とビジネスチャンス」 ■プレゼンテーター 株式会社ブリッジ 社長 栗原尚子さん
Ⅰ 中国におけるECの状況
ネット人口:3.8億人(全人口の約25%) 検索行為の普及:2.2億人(ネット人口の約70%) ECサイトの普及:ネット通販市場は180%増、ネット決済180%増、さらに伸びしろあり。 2.最大のECサイト 淘宝網(タオバオ) (1)淘宝網(タオバオ)とは アリババグループのネットショップ。2003年5月にオープン。 当初は、C2Cからスタートし、中国国内市場の8割を占めたという。 2008年4月、B2Cサイトをスタート。 (2)淘宝網(タオバオ)の現状 中国でのEC市場のシェアは7割強。 出店数:220万店(昨年末)/会員:1億5,000万人/PV:7億pv/日/決済金額:12億元/日 (3)淘宝網(タオバオ)成功のポイント ①中国の商習慣の理解・・・・・・商品を受け取るまで決して信用しない ②チャット対応・・・・・・消費者がチャットで出店者・商品等を質問しまくる。価格交渉までも! ③決済方法・・・・・・エスクローサービス(第三者保証決済アカウント=アリペイ)、口座残高に即応したカード決済 ④顧客づくり・・・・・・C2Cサービスは無料とした 3.ネットユーザー ①年間購入額1600元(月額100元強)のいわゆる中間層がメイン。 ちなみに平均月収は2,000元。ネットユーザーの約1/4がネットショッピングユーザー。
②年齢30歳以下(学生も)。男性の比率が多いが、購買意欲は女性が高い。 ③リードするのは「80后」(1980年生まれ以降)・「90后」(1990年生まれ以降)。 一人っ子政策が導入された後の世代。6ポケット。消費に積極的というか、放恣というか。 cf.「月光族」
④ショッピングの時間は平日の午後が多い(ランチの後等)←会社のPCを使用する者がほとんど ⑤女性の人気カテゴリー:アパレル、化粧品/男性:ゲーム、チャージ、デジタル商品 ⑥購買要因:「友人からの紹介」が圧倒的。クチコミが最も強い営業力。 ⑦コミュニティも利用(Facebookをパクった「人人網」なんていうものもある) 4.配送・物流について (1)B2Bは外資にも解禁されているが、宅配は内資企業のみ。 (2)中国の物流は発展途上。しばしば梱包が歪んだり、時おり破損したり・行方不明になったり(高額商品は危険!?) (3)全国に郵便局網あり。市内はバイク便が多数。また人海戦術も(ホテルで、ECでチケット購入したらすぐ人が部屋に届けに来た!)。 Ⅱ 日本企業がECビジネスを始めるには
1.まずは (1)中国内資のみ、外資onlyには解禁していない。どこかの企業と提携する必要あり。 (2)許認可が必要。ICP(経営許可証)には非営利と営利の2種あって、営利のICP認可を受けるのはかなり困難。しかもエリア制限もあり。 (3)保証金が必要 (4)手数料もとられる (5)人の問題あり。モチベーション、教育。 最近は、解雇について厳しい制限が生じている。訴訟され思わぬコストも。
2.心構えが必要 ★簡単には売れません! ECで「日本製=良い物=高くても売れる」幻想は捨てましょう!!
要因①:価格が比較的に高い ②:チャットなし ③:(サーバーを中国国内ではなく海外に置いているため)アクセス速度が遅い ④(海外からの配送なので)送料が高い ⑤認知度が低い(ない) 3.リアルとネットのユーザーは異なる (1)ブランドの確立、浸透が重要 (2)認知度アップには、空中戦(ネット)ばかりでなく地上戦(リアル店舗)も必要の場合も cf. ユニクロ (3)中国に即した商品戦略・販売宣伝戦略・販促戦略・物流戦略の構築を (4)中長期的な視野が大事・・・・・・初期投資を抑えて、3年は赤字覚悟で 4.なによりも中国人を理解しようとすること 日本の基準から「正しい・間違っている」と判断してもビジネスは進まない。 成功させるには、中国人の気質・習慣・価値観を認識することが必要。 Ⅲ 株式会社ブリッジ 会社概要・事業サービス紹介
【会社名】 株式会社ブリッジ Bridge Co., Ltd. http://www.bridge.vc 【所在地】 東京都中央区八丁堀4-10-8 第3SSビル TEL.03-6222-3222 【設立】 2008年2月 【事業内容】 システムコンサル事業/日中間ネットワーク構築事業/ソフトウエア開発/ 中国向け通販事業
※日中間のリソースを最大限に活かしたサービスを提供 【親会社】 上海慧索計算机科技有限公司 Shanghai HuiSuo Computer Technology Co.,Ltd. ○所在地:上海市浦東新区東方路1381号 藍村ビル10階B座 ○設立:2005年3月 ○資本金:100万元
○従業員数:45名(上海:18名/煙台:27名)
○事業内容:在中国の日系企業様向けへのITサービス 用友ERP導入/工場ネットワークインフラ整備/サーバー構築/保守運用/ 通販サイト構築・サポート/コールセンター事業 ○主なクライアント:千趣商貿、蝶理、YAMAHA発動機、他 <中国支社 経営支援システム>
■日本向け会計報告書作成ソフト 中国最大のERPソフト「用友」の会計データを日本向け自動帳票作成ソフトを開発いたしました。 中国に子会社をもつ日系企業様の経営戦略の分析資料となる会計データを日本のフォーマットに合わせ、出力いたします。 ◇導入効果】 ①日本本社で中国支社の経営状況がリアルタイムで把握できる。 ②中国支社で煩雑な帳票作成に掛かる労力・コストを削減。人的ミスも回避。 <中国向け通販システム E-Mon>
■E-Monの特徴 中国消費者向け通販システムE-Monは、日本発オープンソースのEC-Cube中国語版を基に、カスタマイズし提供いたします。 自由自在にカスタマイズでき、初期費用を抑えて導入が可能です。 ◇フロント機能 ・商品登録は一回で、商品一覧・商品詳細・検索結果ページを自動生成! ・オススメ商品登録機能や、ユーザーからのコメントを受け付けるリコメンド機能で、ショップそのものや商品を魅力的にみせます。 ・会員ユーザーにとって便利なMYページご用意。過去の購入履歴やお届け先を指定できます。 ◇管理系機能 ・毎日チェックする売上管理や欠品情報は一つのページに表示。 ・顧客情報・受注情報・売上管理はCSVダウンロードが可能。 ・販売促進につながるメールマガジン配信機能も標準装備。 ・サイトデザインはブロックごとにドラッグ&ドロップでレイアウト変更が可能。ブロックはHTMLレベルの編集もできます。 今回はここまでに。
中国は、ECに限らずビジネスはなかなか難しい。法的な問題、インフラの問題、人の問題、お金の問題・・・
俎上に乗せても「まあ、中国だから」で済まされてしまいがち。
その点、30年も中国国内に根を下ろして実直にビジネスを進められている資生堂さんはスゴイ!
今日も精進の日々である。
|