+゜ と び ら +゜
硝子箱に眠る白い木馬(壊してしまえば手に入れられる?)
砂時計はとめることなく堕ちつづけ、 無謀にねがっても、時計の針は止まることはなく刻々と進んでいく。 もはや絶望しかのこされていないなか、道化師があらわれる。 道化師は手をたたくと景色がうつりかわった。 「夢の国へようこそ」 光をうしなった瞳で前をみつめると、そこはサーカス会場があって。 優しく微笑んだ道化師はおどりだす、ステップを踏みながら。 「幻想の国なら、美味しい紅茶と甘いお菓子がある。チェスだって」 道化師はおどりつづけながら、いやな顔ひとつせずはなす。 「怖がらないで。僕はキミを幸せにするために存在しているんだ」 そういって道化師は手を差し出した。 今まで閉ざしていた想いが全て溢れ出るように涙がぽろぽろ零れる。 ――やっと、みつけた。ここがわたしの… 「さあ、行こう。キミだけの不思議の国へ」 |

