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全1巻 作:一条 ゆかり りぼん掲載(1987)/集英社
【あらすじ】
彼女が意識を取り戻した時、病院のベッドの上に、包帯で顔を覆われた自分が横たわっていた。
目の前にいた女性、弁護士のエリノアから説明されたのは、
彼女の名前はビアンカ・ベルサーチで、ベルサーチ財閥という大金持ちの一人娘であること。
1年前、祖父により自らの意思に関係なく結婚相手を決められそうになり、家出したこと。
そし、轢き逃げ事故に遭い、こうして発見されたこと。
しかし、ビアンカには、事故の影響により、その記憶が全くなくなっていたのであった!
やがて、傷の癒えたビアンカは、記憶のないまま、祖父の暮す家に戻る。
時折甦る記憶の断片をたどりながらも、不完全な過去と決別し、ベルサーチ財閥の令嬢として、
少しずつ、満ち足りた生活を送れるようになっていくビアンカであったが、
やがて、その幸せは、祖父の死とともに、遺産相続に絡んだ暗い深淵へと導かれて行くのであった。
【感 想】
オーソドックスなサスペンスです。
最初っから、コイツ怪しいぞい!という推測が、容易にできてしまうお話なのですが、
一条氏の演出力をもってすると、こんな平凡な話でも、
ちゃぁ〜んと最後まで、読ませてしまいますから、見事なものであります。
ということで、どんでん返しみたいなスリルはありませんが、
読者の期待を裏切らない展開の気持ちよさのようなものを楽しめる作品だと思います。
後半、ビアンカの愚かしさが、あまりにもベタすぎて、ちょっと呆れてしまうところもありますが、
スピード感のある演出やセリフ回しで、しっかりカバーされているところはさすがだと思いました。
作品の雰囲気は、ほとんどシリアス調ではありますが、
悪の黒幕に訪れるラストのオチは、人を食ったシンプルさで、いかにもこの作家らしい感じがしました。
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ん?一条ゆかりの短編にもでハマってるのかしらん?じゃ、このまま「シンデレラの階段」も読んでみては? って言ってもこれまたベタなサスペンスだけど。
2006/5/1(月) 午後 2:02 [ ばん ]
BANさん≪正直言いますと、文庫本に収録されていた作品が、それぞれ単行本で出ていた作品だったもんで、記事数を稼ぐために、あえて二つに分けたというわけなのでありました!でも、昔っから、「有閑倶楽部」とか大好きな作品ですし、ご紹介いただいた作品も、読んでみたいと思いヤス!
2006/5/1(月) 午後 6:22