| 「屍 鬼」 原作:小野不由美 漫画:藤崎 竜 |
| 既刊2巻(ジャンプ・コミックスSQ./集英社) 月刊ジャンプスクエア連載(2008〜) |
≪こんなお話≫
人口わずかに1,300人。
周囲を山に囲まれて、周辺地域とのつながりは国道一本のみという外場村(そとばむら)。
昔から、樅の木での卒塔婆作りを生業としてきた村では、今でも土葬の習慣が残っている…。
199X年の夏。猛暑に襲われたこの村で起きた悲劇は、小さな“事件”から幕を開ける。
何者かによって破壊された村中の神像。
村の有力者である「兼正」の土地に移築された洋館に、真夜中に引っ越してきた新しい住人。
やがて、続けさまに村人が“病死”するという不吉な出来事が起きる。
貧血という共通の症状は見られるものの、これといった原因も特定されないままに、
年齢の老若を問わず徐々に増えていく体調不良の村人たち。
拡がっていく「死の連鎖」。
疫病の発生を疑い始める村の医師・尾崎であったが、
事態は彼の想像をはるかに超えたところで、静かに確実に動き始めていた…。
≪今後の期待度 ☆☆☆☆ ≫
期待度が高いのは、当然のことながら原作が好きだからということです。
ということで、ストーリーの骨格については、特に心配することはありませんが、
気になる点といえば、コミカライズにあたっての漫画そのものと、
演出の成され具合であります。
いまのところ、原作にはほぼ忠実で、
原作の持つ鬱屈した雰囲気も、けっこう上手く描写できているのではないかと思いますので、
絵によるオリジナリティを加味していくことは構いませんが、
ストーリーラインは、できるだけ崩さずに進めてほしいものだと思います。
作画の藤崎 竜氏の妙に可愛げな絵柄は、違和感が無くもないですし、
もともと、あまり好みではないのですが、線描はシャープで見やすいほうだと思いますし、
これから展開される陰惨なドラマを描いていくには、読みもたれしなくて良いかもしれません。
ただ、人物造形については、どうしても好きにはなれないのですが…。
絵の良し悪しを抜きにして、純粋にコミカライズを楽しんで行きたいと思う作品です。
|