みりあの私的教育論

大手塾の若手NO1講師の教育論、指導法について語ります♪

文系科目の伸ばし方 〜ノートまとめのすすめ〜

ノートまとめのすすめ③
 
ノートまとめの3つ目の目的、それは
 
インパクトを残す  ということである。
 
みなさんも過去の体験の中で、今まで記憶にずっと残っているものを考えて欲しい。
 
子供時代に経験したことで、今でも記憶に残っていることは、何か強烈な出来事を体験したことや、急激に心情が揺れ動いた思い出などが多いのではないだろうか?
 
子供の頃川に落ちて死にそうな恐怖を味わったことや、学校の先生に始めて本気で怒られたときの時の恐怖などは、たぶん一生記憶に残っているだろう。
 
強烈なインパクトとともに覚えたものというのは、記憶に残りやすいのだ。
 
普段、学校の先生や塾の先生は授業の際に様々な工夫をし、子供たちによりわかりやすく、楽しい授業を考えて実施している。同じ一時間でも、当然子供達が一人で勉強するよりもより「深い」一時間になっているはずである。
 
では、それと同じことを自分ひとりで勉強するときに出来ないか?
 
これも、ノートまとめを工夫することによって可能になる。
いくつか具体例を挙げてみよう。
 
大切なのは、「自分で工夫すること」なのである。
 
 
 
  絵を描く
〜英単語や熟語、古文単語などの暗記系のものに特に効果があるのだが、自分でなにかものを覚えるときに、文字ではなく、絵を書くという方法である。
 
人間の記憶は、インパクトがあったほうが記憶に残りやすい。自分で絵を書くことによって、文字よりも格段に記憶に残りやすくなるのである。
 
例を考えてみよう。 誰かにおいしいラーメンを紹介したいときに、
「麺は細麺であっさりしていて、具がたくさん、見た目も女性受けしそうな一品です!」
 
と、文字で紹介されるのと、
 
実際に女性がそのラーメンを食べている映像が流れるのと、どちらのほうがインパクトがあるだろうか?
 
当然、記憶に残るのは後者であり、実際に食べたくなるのも後者であろう。
 
人間の記憶は、文字よりも映像に反応するように出来ている
 
それは人間が動物であった頃、自分の身を守り、子孫を残すために「動くもの」に反応しなければならなかったからである。
 
よって、ベストなのは実は映像なのだが…
さすがに自分で映像を作ることはできない笑 
 
だから絵を描いて、より映像に近い形で記憶に残すのである。
 
 
  自分でゴロあわせを作る
〜これもどちらかというと暗記系のもので、一度に大量の知識がまとまっているものなどに効果を発揮するのだが、自分で勝手にゴロ合わせや、物語を作る という方法がある。
これも、ふつうに覚えるよりもインパクトが強いため、記憶に残りやすい。
 
例えば、社会の歴史で、現存する風土記は何かということを、普通に覚えると
 
 
なのであるが、
 
「でぶはつねにひまん」というゴロあわせをつくる。
 
で…出雲 ぶ…豊後 は…播磨 つねに…常陸 ひまん…肥前
 
という具合である。
これは、覚えにくい五つの事柄を一気に覚えることができるのとともに、
「でぶはつねにひまん」というゴロ合わせ自体にインパクトがあるので、非常に記憶に残りやすい。
 
もっと簡単なものでかまわないが、子供達自身にこれを作らせることは、記憶に残す上で非常に効果的なことなのだ。
 
 
以上、「インパクトに残す」ということについて説明してきたが、これも根本的なねらいは一つ、
 
子供達が自分で能動的に考える力をつける
 
ということである。
 
絵を書くにしても、ゴロあわせを考えるにしても、その時点で子供達は自分から積極的に何かを考えているということになる。
 
それだけで、ただ単に言われたことをこなすような勉強のやり方とはまったく違う効果があるのである。
 
そして、何よりもただ文字を書くよりも楽しい。
 
あまり文系が好きではない生徒には、いつも私は下手でもいいから絵を書かせるようにしている。最初はなんとなくやっていたが、そのうちに脳が「映像と一緒に覚えよう」というように自然と変わってくる。
自然と記憶に残る仕組みが出来上がるのである。
 
最後にこれが一番大切なのだが、子供達がまとめたノートを教師が見て、それを評価してあげることが必要である。
 
子供達は自分で工夫したものを評価されると非常に喜ぶ。自分の努力を認めてもらうことほど誇らしいことはない。
 
そして、それをクラスで共有する。
一人の工夫がクラス全体の工夫として共有できる。
教師の目線と子供達の目線は当然異なる。
場合によっては、先生の教え方より、子どものまとめたノートのほうがわかりやすいことも大いにあるのだ。私はそれでいいと思っている。
子供達が自分達で考え、工夫し、それを集団に還元しながら全体として成長する。
 
教師はあくまでそれを助けるような存在でいいと思う。
 
さて、今日も子供達のノートまとめを見よう。
どんなアイデアが詰まっているのか、楽しみで仕方がない。

その他の最新記事

すべて表示

記事がありません。


ブログリンク

更新

☆ 羽月詩音の無責任教育論 ☆

関東と関西で、私鉄の会社の呼び方が違うのはなぜ?

今回はふとしたところから勉強ができるという話題を。関東と関西で、私鉄の会社の呼び方が違うのはご存知ですか?例えば関東では京葉線、東西線、大江戸線といっ...

未登録です


.


みんなの更新記事