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性暴力:被害者対策、都内に一元支援拠点 東日本で初、弁護士ら設置−−来月1日から
東京の弁護士や臨床心理士、社会福祉士たちがレイプなどの性暴力被害に遭った人を支援するセンターを都内に設立し、2月1日から業務を始める。電話相談から警察や裁判所への付き添い、法律的な助言などさまざまなサポートを行い、被害者が自ら動かなくても必要な場所や支援にたどり着ける「ワンストップサービス」を目指す。性暴力被害者のためのワンストップセンターは国内でまだ少なく、東日本では初となる。【野口由紀】
設立されたのは「レイプクライシスセンター つぼみ」。犯罪被害者支援に力を注いできた望月晶子弁護士(45)=東京弁護士会=が代表を務める。望月弁護士によると、性暴力被害者が勇気を振り絞って警察や医療機関を訪ねても、その場で法律相談や精神的なサポートにつながらないことも多い。被害者支援の実績がある韓国のワンストップセンターを視察するなどして、日本での導入を考えてきたという。
つぼみには、自身も性暴力の被害者で、実名で被害に関する著書を出した小林美佳さん(36)もアドバイザーとして加わる。小林さんは07年にホームページを開設して以来、3500人に上る被害者と交流し、親しい人にも被害を明かせない人たちを受け止める「場」の必要性を訴えてきた。
「社会から見放されたと感じて心が壊れたり、命を自ら絶ってしまったりする被害者もいる。センターが心のよりどころになれば」と願う。
支援対象は性別を問わず、過去の被害も含む。電話相談(03・5577・4042)は平日午後2〜5時。1回30分の面談や電話のほか、メールでの相談受け付けも検討している。今後自助グループを作り、被害者間の交流も図りたいという。望月弁護士は「被害者が四苦八苦して情報収集せずにすむよう、支援の選択肢を具体的に示していきたい」としている。
◇国内では2カ所
11年3月に閣議決定した第2次犯罪被害者等基本計画は、性暴力被害者のワンストップ支援センター設置促進を課題の一つに挙げているが、活動しているのはまだ全国2カ所にとどまる。10年4月開設の民間団体による「性暴力救援センター・大阪(SACHICO)」と、同年7月に始まり現在は愛知県の委託事業となっている「ハートフルステーション・あいち」で、いずれも病院内にある。
米国では医師や看護師、警察官らでつくる「性暴力対策チーム(SART)」が通報時から連携して被害者支援にあたる仕組みがあり、「レイプクライシスセンター」が1100カ所以上設置されている。韓国では病院内などに「ワンストップセンター」が16カ所(10年現在)ある。
毎日新聞 2012年1月30日 東京夕刊
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