いい話
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【ハ ン ス 少 年、祖 国 を 救 う】
風車と運河のある風景に代表されるオランダは、国土の多くの部分が海面よりも低いという国です。
そのため、海岸の堤防は非常に大切なものです。
このオランダに、ハンスという少年がいました。
ある日のこと、お使いに行った帰りに堤防のそばを通りかかったハンス少年の目は
「おや?」と一点にくぎづけになりました。堤防から少しずつ水が漏れているのです。
それは、みている間にも穴がすこしずつ大きくなっていくのがわかります。
ハンス少年は八歳でしたが、この堤防が、祖国オランダにとって、どのように大事なものであるかを、
いつも両親から聞かされていたので、よく知っていました。
堤防が切れると、オランダは見る間に海の底になってしまうのです。
「これは大変だ。早く大人の人に知らせなければ・・・」
ハンスは、あたりを見回しましたが、一人の影も見当たりません。家も近くにないのです。
知らせに行っていては間にあわないとおもったハンスは、とっさに上着を脱いで穴にあてました。
しかし、上着の間から少しずつ漏れる水は穴を大きくしています。
また、だれも通りかかりそうにもありません。
困ったハンスは、自分の右腕を上着で包むと、おもいきって穴の中に突っ込んでみました。
どうやらうまくいきそうです。
―そのうち、だれかとおりかかるだろう―
しかし、ハンス少年の期待も空しく、一時間、二時間と過ぎて、とうとう日が暮れてしまいました。
―腕が痛い、冷たい。おなかがすいた。しかし、自分がここを動いたら、このオランダはどうなるか―
空には、星が1面にまたたきはじめました。
そしてハンスの腕は冷たさも感じなくなり、少年は気を失ったように眠ってしまいました。
しかし、その小さな腕は、堤防の穴にいれられたままでした。
とうとう朝になって、空が明るみ始めたころ、村人が通りかかって、疲れて眠っているハンス少年をみつけました。
駆け寄って抱き起こそうとした村人は、ハッとしました。
堤防の穴にいれられたままのハンス少年の小さな腕に気づいたのです。
「ハンス、そうだったのか。ありがとう、お前のおかげで、オランダの人、そして国が救われたのだ。
お前の勇気と忍耐と、国を思う心が救ったのだ」
村人は、ハンスの頭を優しくなでながら、とめどなく流れる涙をふこうともしないのでした。
※「ニューモラル」九十二号 「国家の中のあなたとあなたの中の国家」より
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【ある一人の教師の記録です】
その先生が五年生の担任になった時、一人、服装が不潔でだらしなくどうしても好きになれない少年が
いた。中間記録に先生は少年の悪いところばかりを記入するようになっていた。
ある時、少年の一年生からの記録が目に止まった。
「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。勉強もよくでき、将来が楽しみ」とある。
二年生になると、「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」と書かれていた。
三年生では「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りする」。後半の記録には 「母親が
死亡。希望を失い、悲しんでいる」とあり、四年生になると「父は生きる意欲を失い、アルコール依
存症となり子どもに暴力をふるう」。先生の胸に激しい痛みが走った。
ダメと決めつけていた子が突然、深い悲しみを生き抜いている生身の人間として自分の前に立ち現れ
てきたのだ。先生にとっては目を開かれた瞬間であった。放課後、先生は少年に声をかけた。
「先生は夕方まで教室で仕事をするからあなたも勉強していかない?分からないところは教えてあげ
るから」。
少年は初めて笑顔を見せた。それから毎日少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。
授業で少年が初めて手をあげた時、先生に大きな喜びがわき起こった。少年は自信を持ち始めていた。
クリスマスの午後だった。
少年が小さな包みを先生の胸に押しつけてきた。あとで開けてみると、香水の瓶だった。
亡くなったお母さんが使っていたものに違いない。先生はその一滴をつけ、夕暮れに少年の家を訪ねた。
雑然とした部屋で独り本を読んでいた少年は、気がつくと飛んできて、先生の胸に顔を埋めて叫んだ。
「ああ、お母さんの匂い!きょうはすてきなクリスマスだ」
六年生では先生は少年の担任ではなくなった・・・。
卒業の時、先生に少年から一枚のカードが届いた。「先生は僕のお母さんのようです。そして、今まで
出会った中で一番素晴らしい先生でした」。
それから六年・・・。またカードが届いた。
「明日は高校の卒業式です。僕は五年生で先生に担当してもらって、とても幸せでした。おかげで奨学
金をもらって医学部に進学することができます」。
十年を経て、またカードがきた。そこには先生と出会えたことへの感謝と父親に叩かれた体験がある
から患者の痛みが分かる医者になれると記され、こう締めくくられていた。
「僕はよく五年生の時の先生を思い出します。あのままだめになってしまう僕を救ってくださった先生を神様のように感じます。大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は、五年生の時に担任してくださった先生です」
そして一年。届いたカードは結婚式の招待状だった。「母の席に座ってください」と一行、書き添えられていた。たった一年間の担任の先生との縁。その縁に少年は無限の光を見出し、それを拠り所として、それからの人生を生きた。ここにこの少年の素晴らしさがある。
ひとは誰でも無数の縁の中に生きている。無数の縁に育まれ、人はその人生を開花させていく。
大切なのは、与えられた縁をどう生かすかであるように思うのです。
※参考文献:月刊「致知」二〇〇五年十二月号 特集「縁を生かす」より
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[http://blogs.yahoo.co.jp/heisei111122/44080257.html/ うららさんのブログ] で拝見しました。
個人的にぜひお勧めですが,いかがでしょうか!?...
2006/12/6(水) 午後 5:38 [
隆太郎とすずの「歌劇・コーラス日記」
]
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2つとも、すごく感動しました!オランダを救った優しくて強い少年。立派に成長してくれた男の子…。あぁ、何てステキなお話なんでしょうか!1人の出会いが彼の人生に大きな意味を与えたんですね!!
2006/12/6(水) 午前 11:25 [ ]
本当に感動的なお話ですね。トラバ&ポチ
2006/12/6(水) 午後 5:37
素敵なお話しでした。感動いたしました。傑作!
2006/12/7(木) 午前 4:22
涙がでました。一人の出会いによって人生はこんなに変わるのですね^^ 最近嫌な事件ばかりで、感動しました。また子供をもつ親としても子供に対する態度を考えさせられました。
2006/12/7(木) 午後 3:38
訪問ありがとうございました。下の文には涙が出ました。私も教える立場にあり、いろいろな場面に遭遇するので・・
2006/12/7(木) 午後 4:07
人の人生に愛情は不可欠ですよね。嫌いになる前に相手の事をよく知ることも大切。。。良いお話でした^^ニューモラルは時々お店なんかで見かけると私も読んでいますよ☆
2006/12/8(金) 午前 9:25 [ さくら ]
本当に人間の優しい心ひとつで、みんながしあわせになれるんですよね。何度も読みたいので、私も転載させていただきました。
2006/12/11(月) 午後 0:21
下のお話を読んだら、感動&反省です。。。
2006/12/20(水) 午前 9:58