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中国人民大学名誉教授で人口社会学者の周孝正氏の講演(テーマ「転換期中国のディレンマ」)を、富士通総研中国通セミナで聴いたが、非常に興味深かった。
 
経済分析だけでは中国社会が抱える矛盾を解明できないため、中国社会の深層の矛盾について、政治、経済と社会の3つの側面から問題を明らかにしようという趣旨のようであった。
 
氏は、1947年生まれ、11年目 2回目の訪日とのことだが、名刺など作ったことがないなど大分変った生活ぶりで、招待の連絡もなかなかとれず苦労したらしい。
 
“一流の研究者は、専門家だけでなく素人もわかる”と言われる通りで、熱のこもった内容を通して感じることができた。
 
第一世代毛沢東の国民党との闘争、文化大革命での下放と日々革命、第二世代小平の都市と農村、対外二つの開放と経済建設、天安門での発砲、第三世代江沢民の時代からの農民工、暫定居留証など例を引きながらの説明は、中国語で意味は分からないながら、語気の強い発声ぶりで話されると、一層理解できた感がある。
 
習近平と軍の関係について、習近平には過去の指導者たちと違って、自身には実戦経験がないことを指摘していたのは、一寸印象的であった。
 
ダブルスタンダードを取りあげた中で、中国の憲法はあっさり“偽物”とし、当時全く法律など無かった状況の中、毛沢東の指示で世界中の憲法の良いところを寄せ集めたものと解説していたのは面白い。
 
また、最近の中国からの観光客殺到に触れ、帰国者たちの多くが、日本は素晴らしい、手本にすべきと率直に述べているらしく、中国も、50年後、100年後にはこのような素晴らしい民主国家になってほしいとしている由である。
 
澄んだ空気、綺麗な水、安心な食品の三つを願っているのは間違いないようだ。
 

司会者の富士通総研主席研究員の柯隆(かりゅう)さんや、Q&Aの中で共同通信の人たちが、3回目の訪日がダメにならないようにと、半分本気で口にしていた様子は、最近の香港の書店員失踪事件などを思い出させてくれた。

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