「ブックラヴァーズ」のススメ!

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製作ブランド:れいんどっぐ
あらすじ
亡き主君の仇を討とうとする赤穂浪士の物語・假名手本忠臣蔵を可愛い少女達にしてお届け!
謎のタイムスリップによって、現代から江戸時代の赤穂へと来てしまった主人公の深海直刃。
主君の無念を晴らそうとする少女達と出会った彼は、彼女達の仇討ちに巻き込まれしまい……!?

【評価】

100点

【感想】

元ともなっている『忠臣蔵』は以前は毎年のようにテレビで見ていたくらいだし、
日本人的に忠臣蔵を嫌いなはずがないので、
原作以外の部分をどう調理しているかというところがポイントになってくると思ってました。
だがしかし、そんな客観的には評価なんてできませんでした。
それくらい始めから最後まで、この作品は素晴らしかったとしか言えません。

登場人物が女性化している作品というと三国志を元にした『恋姫無双』のような作品の流れでしょうが
どうもこういったジャンルは色モノと思われがちになるのを避けるためなのか
全体的にシナリオに凄くこだわって創られる傾向が強い印象がありました。

そんななか今作はそもそもれいんどっぐさん製作ということで、
シナリオその他もろもろも含めてクオリティ的にはまったく不安は抱いていませんでしたが、
武士の生き様と死に様、忠義と生活との間で苦悩する様子などでガッチリ魅せてくれた討ち入りまでと、
あらすじにもあるこの作品だからこそというSF部分という二段構え。
ドキリとするような衝撃と、我知らず涙があふれるような感動を与えてくれたという、
しっかりとした基礎がありながらも、期待を二重にも三重にも上回るストーリー展開には
文句のつけようもないくらい感服させられました。

ラストも実に衝撃的で……というかノベルゲーということも含めて展開を考えると
薄々予感はあったものの、かなり尾を引く終わり方を見せてくれているために、
続きが本当に気になるところです。
主人公のことだったり、肝心の謎だったり、悪役のことだったり……
ああいう幕引きを見せたからこそ、“主人公がどのように行動し、何を思考していくのか”というのは
続編に向けてのポイントとなってきそうな予感。

パッケージを見るかぎり、今回のヒロインが大石内蔵助。次回は堀部安兵衛となり、
以降、大石主税矢頭右衛門七となって物語が完結を迎えそうな気はするのですが、
正直ヒロインがそれだけってもったいないと思うくらい赤穂浪士のヒロインたちが魅力的すぎて
いっそ全員攻略目指して欲しいくらいなのですが、果たしてどうか……?
(あっし的には不破さんがガチ好み過ぎて生きているのが辛いくらい)

……とまあ、シナリオ関連でいろいろ述べましたが、
魅力的なキャラや背景、場の雰囲気を盛り上げる素晴らしいBGMやOPなど、
すべてにおいて文句のつけられない傑作でした。
憎き荻生徂徠柳沢吉保綱吉(はあまり憎めないけど)を打倒し、元の世界に帰るまで。
どれほどの物語が語られるかわかりませんが最後までお伴したいと思います。

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キルタイムコミュニケーション ハーレムテンプテーション  著者:竹内けん イラスト:大神ゆうき
あらすじ
忍者集団に所属する少年は、ある女領主を篭絡するためにエッチな修行をすることに。
魅惑のくノ一たちとの秘密の特訓が始まる!
忍者集団に所属する少年ハヤテ。
彼は頭領の命令で、ある女領主を篭絡するための技術を身につけるべく、
エッチな修行をすることに。
セクシーなくノ一たちの磨き抜かれた身体と性技で徹底的にシゴかれて、
疾風の如く昇天させられちゃう!?

【感想】

安心のクオリティは健在。
今回はシリーズにたびたび登場していた夜烏衆にスポットを当てた作品。
ただ残念なことに、シリーズのなかではイマイチ個人的に琴線に触れない作品だったかも。

強敵の女領主を籠絡するよう依頼を受けた夜烏衆が、
主人公(ハヤテ)をそういった技術を身につけたプロフェッショナル――竿師に仕立て上げるべく
物語は始まるわけですが。うーん、なんていうのかな……。
ヒロインのハヤテに対する意識が“趣味と実益を兼ねた”感じというか。

結局のところはお互い様ということになるのでしょうが、
ヒロインのなかでハヤテ個人に価値を見いだしている、
もしくはハヤテに本当の意味で惹かれている娘が、
極端な話、ひとりもいなかったように感じたんですよね。
最終的にハーレムを達成したとは言い難いため、どうも読後感がスッキリしませんでした。

なんといっても今作の見所は夜烏衆……ではなくて、
ターゲットでもある女領主・ルクレシアさんだったわけですし。
このルクレシアさん。未亡人であるだけではなく、唯一のお子さんも亡くされており、
しかしながら悲しみに浸る間もなく領主として毅然とした態度を常時とっていたために、
とっても愛に飢えております。

もちろんそこを突くべく、竿師として乗り込んだハヤテを待っていたのは、
亡くした夫から与えられるはずだった愛情を求められ、
亡くした子に与えるはずだった愛情を代わりに与えられる……まさに素晴らしいの一言のエロス展開!
正直ここはシリーズで一番グッときたシチュだった気がします。
グロリアーナしかり、あっしはどうもこういうシチュに弱いんですよね。

まあ、それだけにラストのルクレシアさんの発言だったりのガッカリ感がひとしおだったのは
言うまでもないんですが……。

ただ収穫がないわけでもなく、ファシリアのその後というのがわかったり、
巻末でとあるキャラが実は……という衝撃的な事実が明かされてたりと、
得るものが多かった作品ではありました。

まあ、考えてみれば忍軍でハーレムってのはどうもピンとこないしな……。
なんとなくルクレシアさんは相手を変えて再登場しそうな予感もしますが、
そうなったらなったで、よりこの作品にガッカリ感を覚えることになるだろうことを思うと、
今から苦悩してしまいますね。

評価:B+

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シーカー

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アルファポリス シーカー  著者:安部飛翔 イラスト:芳住和之
あらすじ
迷宮都市アルデリア――その昔、邪神達との聖戦で劣勢にあった世界の神々が、
戦闘兵器を生み出すために創り上げた修練場。
聖戦が終わりし今なお、伝説の武具と財宝を求め、
戦士達は一流の「迷宮探索者」になるべく都市を訪れる。青年スレイもその一人であった。
かつて己の非力さ故に邪神から幼馴染を救えなかったスレイは、
ひたすらに強さを求め、迷宮の魔物を薙ぎ倒していく。
そしてその類稀なる戦闘能力、闘争本能に心奪われ、次々とスレイに惹かれていく美少女達。
そんなある日、封印された邪神の復活を予兆する事件が起こる。
己の天才的能力を開花させたスレイは、幼馴染の敵を討つべく、
「最強」の剣士となり、再び邪神たちに立ち向かう!
最強剣士見参! 新感覚RPGファンタジー、待望の書籍化。  

【感想】

読んだ瞬間、アルファポリスらしいと思うようなハーレム系ファンタジー。
類い希なるとか、最強とかいうところからもわかるように俺TUEEEEな作品なわけですが、
とにかく主人公の女癖の悪さに驚きを隠せなかった。
堂々とアッチに手を出し、コッチに手を出し……
しかも女性公認ってどんだけだよと言わんばかりのモテっぷりです。
ちなみに手を出すってのはそのままの意味です。
詳細な描写はもちろんありませんけど、その意味でもビックリさせられた作品でしたね。

内容としてはTRPGの小説を読んでるような感じでしょうか。
レベルやら力やら魔力やら特性やらがカードで登場人物も確認できる形なので、
キャラクターと一緒にRPGしているようなそんな感覚。

ただまあ俺TUEEEなので共感性というのは隔たりがあるわけですが。
戦闘では最強。頭もキレるし、気遣いもできる。
女癖が悪いとは書きましたが、なにも鬼畜というわけではなく
単に“性欲&独占欲が強いんだな”程度に思っていてくれればオーケーかと。

しかしこの作品の魅力であると同時に難点なのは、
主人公を最強にしたいって意識が強すぎるところにあるかと思います。
ヒロイン勢が生き生きとしているのに対して、主人公はキャラがつかめていない感が強いです。
“最強の主人公”という偶像崇拝が際だっているせいか、どこか人間味に乏しいというか、
セリフからも地の文からも主人公だけ孤立しているような印象を受けました。
それに主人公がソロを好むようにバトルは主人公だけでこなせちゃうってことは、
言い換えるなら本当にヒロインはお色気要員でしかないってことになりますし。

そのわりにはハードボイルド的でもなく、どこか危うい印象を受ける主人公なので、
これからバトル面でも私生活面でもヒロインたちが支えてくれるようになれば、
さらにハーレム系ファンタジーとしての魅力が出てくるかなと思いました。

評価:B

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しょたせん 1巻

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講談社 しょたせん(1)  作者:内々けやき
あらすじ
ボーイ(ヤンキー)・ミーツ・ボーイ(ショタ)!!
今放たれる、極限のBHL(ボーイズハードラブ)コメディ
見境なく暴れまくり”狂犬”と渾名される不良少年・西尾。
荒んだ彼の心を唯一開かせた教師は……美少年(ショタ)だった!!
幅広いファン層を持つ「ショタ漫画」というジャンルに、
謎の金字塔を打ち立てるBHL(ボーイズハードラブ)コメディ!!

【感想】

これは酷い。褒め言葉的な意味で(笑
ショタ萌え漫画かと思いきや、ギャグ漫画だった。
しかしてその実態は西尾や汐田はいたってマジメ(なつもり)だが、
最悪な状況が周囲の強烈な誤解が生み出すBHL(ボーイズハードラブ)コメディ。

初めのうちは西尾しょたせんこと汐田のせいで強烈な誤解を受ける被害者ともいえる感じだったが、
そのうち本人は否定していても無意識のうちに少年愛に走るガチの暴走特急へと変貌を遂げる。
というか、周囲が誤解しすぎだというのもあるんだけど、すぐに脱げるし脱がすし、
なぜかすぐに熱さとかで意識がもうろうとしたりヤバイ顔になったりするし、すぐに勃起するし。
誤解はプラスアルファで西尾の変態性はマジでヤバイレベルだと思う。

ヤンキー漫画的な要素として他校の二つ名持ちが“狂犬”西尾のもとに乗り込んでくるのだけど、
凄まじい勢いで誤解が広まっていく展開は最高の笑いポイントである。
正直「妄想たくましいな、コイツら」と思わんでもないが、
ガチで勝負を挑んでいるのに、ショタと全裸タンデムとかやらないかとか見せられた日には、
ヤンキーもただの一般人のツッコミ役に成り下がるのは仕方がないだろう。

むしろ西尾汐田に洗脳されるヤンキーたちのほうが可愛くみえてきたのはあっしだけだろうか(笑

このままいくと別の意味で“狂犬”の名前が広まりそうなんだけど、
それこそ望むところなんだろうな、漫画的に。
なんにしてもショタというよりはウホッって感じ。
ウホッを知識として知りたいけど田亀源五郎とかディープなところまでは無理だよおおという人には
これ以上に最適なテキストはないんじゃないかな。

1話が試し読みできるみたいだけど、ホント序の口なんで。
これは面白いと思ったら突貫してもいいと思う。
右肩上がりな構成できっと読後は呆然となること請け合いだ。
2度3度とイケナイと思いつつも読んで笑ってしまう。
2巻もきっとなんだかんだ言いながら手に取っちゃうんだろうな、俺(笑

評価:A−

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脱兎リベンジ

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小学館 脱兎リベンジ  著者:秀章 イラスト:ky
あらすじ
「宇宙人」と揶揄され、友達もいない内気な高校生・兎田晃吉。
軽音楽部に所属する彼の唯一の趣味はギター。
文化祭を控えるも、彼にはバンドを組む仲間もなく、
イケメン部長・志鷹の嫌がらせで練習場所もない。
そんな兎田と偶然出会い、事情と実力を知った漫研の部長・兎毛成結奈は、
彼にリベンジを遂げさせるため、なにやら妙な友達を集め始めるのだが……。
軽音部の笑われ者と、漫研の実力者、ふたりの残念な出会いが新しい才能を開花させる。
クソッタレな世界をねじ伏せろ。第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作。 

【感想】

タイトルにもあるような、リベンジ――“バカにしてきたヤツらを見返してやる!”という
気概を前面に出した話展開の作品はあっし的には大好きで、
この作品もたぶんに漏れず大好きな作品だった。

優れた才能を持つものが必ずしも成功をつかめるわけではなく、
世界の悪意が持つものを押し潰さんと前に立ちはだかる。
人の内側は見えないから、ティーン世代は外側を主因としてスクールカーストを形成してしまう。
『本当は俺だって――』という気持ちを抱えながらも発言する勇気がなくて、
鬱々と日々を過ごしてきた人には凄く共感を得られるのではないだろうか。

こういうのは鬱積するもので、
そんな主人公が“才能はあるが、周りからは虐げられている”似たような境遇の仲間たちと出会い、
溜まったものをシャウトしていくロックな展開にはとても胸を熱くされる。

ただ、嫉妬に狂ったDQNや、尻馬に乗っかるスイーツなど質の悪い輩からの
度重なる物理的精神的妨害によって挫けそうになる主人公が、しかし最後には……
……と読者的には期待するところなのだけど、ラスト的にはちょっとだけ足りない。
“我慢に我慢を重ねたあとのスーパーご褒美タイム”にしては、
リベンジらしく鬱積を完済してあまりあるものでなかったので、
少しカタルシス的に不完全燃焼だったのが残念だったかな。

作中にもそれらしいことが書いてあるんだけど、
リアリティを求めた結果こうなったのであれば、納得しつつも納得できないそんな複雑な気分。
勝負には負けたけど、見返すことはできたってのは確かなんですが、
主人公たちはもっと認められていいはずだからね。

とはいえ、続刊想定ありの前提ならば話は別。
伏線を匂わせるだけで回収してないものもあるし、これは是非ともシリーズとして続いて欲しい。
そして主人公や仲間たちのリベンジする姿――世界に認められた姿が見てみたい。

それに、こういう作品にとって本当に完結するとしたら、
主人公たちのことをバカにしたり見下してたヤツらも生まれ変わってくれないとね。
オススメするのは2巻を読んでからでも遅くはないでしょう。
リベンジはまだ始まったばかりなんだからねっ。たぶん。

評価:A

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