続編日本の失敗という神話

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21世紀に入ってからも、アメリカを上回り続けていたのである。ここで、起こっていることは、ある意味で、欧米人の心理に関係しているのだ。長期にわたって日本に関する話題を追い続けてきた人ならば誰でも、多くの欧米人が積極的に日本を過小評価しようとしてきたことに気付かざるを得ないのだ。だから、日本の政策が上手くいっても、それはことごとく自動的に割り引かれてしまうのだ。それは、東京を拠点に置く欧米の外交官や学者の間にもはっきり表われる習慣化した見方なのである。たとえば、欧米のオブザーバーが日本の人口動態をどのように見てきたかを取り上げて見てみよう。日本人は低い出生率のおかげで高齢化しているが、この特徴は、日本が世界の豊かな国々の多くと共有しているものだ。しかし、これは重大な問題としてだけではなく政策の失敗として語られるのである。日本人が個人的にも集団的にもこうした少子化の成り行きを選びとったということ そして そうするだけの理由を十分に持っているということ は、欧米人には思いもよら
ないことらしいのだ。人口動態に関する物語りは、帝国を奪われたばかりの日本人が飢え死にしかけていた1945-1946年のひどい冬に始まった。対外的な拡張政策はもはやオプションとはなりえなかったので、日本の指導者たちは、出生率を下げることを最優先の政策にしようと決めたのだ。その後、核家族の文化が始まり、それが今日まで続いているのである。日本の動機は、はっきりしている。食料の安全保障である。国民一人あたりの耕作可能な土地が中国の約三分の一しかないので、日本は長い間世界最大の食料純輸入国であった。産児制限政策が日本の少子高齢化の主たる原因であるが、この少子高齢化という現象は、医療制度の改善と1950年以降20歳以上も平均寿命が延びたことを反映してもいるのである。日本が大きくつまずいたのは事実だが、その苦境から立ち直るのに苦労しているかのような素振りを戦略的にとりつづけながら、 つづく |






