前回 は1,4,5,8度の純正和音でしたが、今回は少し複雑な3、6度の純正和音です。
長3度
周波数比が4:5の関係です。倍音列を書き出して見ます。
5:10、15、 20、25、30、35、 40・・・
4:8,12,16, 20,24,28,32、36、 40
上の音の4,8,12・・・次倍音と下の音の5,10、15・・・倍音が重なります。
差音・結合音
上の音の倍音から下の音の倍音を引くと、新しい倍音列が出来ます。
5:10、15、20、25、30、35、40、45
4: 8,12,16,20,24,28,32、36
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1: 2,3、 4、 5、 6、 7、 8、 9・・・
差音は周波数1の音で下の音の2オクターブ下の音が聞こえます。
短3度
周波数比が5:6の関係です。倍音列を書き出して見ます。
6:12、18、24、 30、36、42、48、54、 60・・・
5:10、15、20、25、 30、35、40、45、50、55、 60・・・
上の音の5,10,15・・・次倍音と下の音の6,12、18・・・倍音が重なります。
差音・結合音
上の音の倍音から下の音の倍音を引くと、新しい倍音列が出来ます。
6:12、18、24、30、36、42、48、54、
5:10、15、20、25、30、35、40、45
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1: 2,3、 4、 5、 6、 7、 8、 9・・・
差音は周波数1の音で下の音の2オクターブ下の長3度下音が聞こえます。弾いた音と合わせると4:5:6の長3和音を構成します。
長6度
周波数比が5:3の関係です。倍音列を書き出して見ます。
5:10、 15、20、25、 30、35、40、 45
3: 6、 9、12、 15、18、21、24、27、 30、・・・
上の音の3,6,9・・・次倍音と下の音の5,10、15・・・倍音が重なります。
差音・結合音
上の音の倍音から下の音の倍音を引くと、新しい倍音列が出来ます。
5:10、15、20、25、30、35、40、45
3: 6、 9、12、15、18、21、24、27、30
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2: 4、 6、 8、10、12、14、16、18・・・
基音同士の差音は周波数2の音で下の音の完全5度下の音となりますが、実際にはその1オクターブ下の音が聞こえます。上の差音の倍音列は同一次数の倍音の差を並べたもので、実際には異なる次数の倍音の差音も存在します。たとえば、
上の音の基音5と下の音の第2倍音6の差音は1です。また、
上の音の第2倍音10と下の音の第3倍音9の差音も1です。
従って差音列の基音は周波数1、すなわち下の音の1オクターブ下の完全5度下の音ということになります。
短6度
周波数比が8:5の関係です。倍音列を書き出して見ます。
8:16、24、32、 40、48、56、64、72・・・
5:10、15、20、25、30、35、 40、45・・・
上の音の5,10,15・・・次倍音と下の音の8,16、24・・・倍音が重なります。
差音・結合音
上の音の倍音から下の音の倍音を引くと、新しい倍音列が出来ます。
8:16、24、32、40、48、56、64、72・・・
5:10、15、20、25、30、35、40、45
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3: 6、 9、12、15、18、21、24、27・・・
基音同士の差音は周波数3の音で下の音の長6度下の音となりますが、実際には上の音の第2倍音16と下の音の第3倍音15の差音1が存在しますので、この音が差音の基音になり、上の音の3オクターブ下の音が差音として認識されます。物理の理論書は倍音を含まないサイン波を前提にする場合が多いので差音は長6度下と書いている場合があります。しかし楽音では必ず倍音を含むので倍音の差音を考慮する必要があります。ヴァイオリンの実践書(たとえばクリスティーヌ・ヘマン著 「弦楽器のイントネーション」 )では長6度下の音ではなく、上の音の3オクターブ下の音と解説されているのはこのためです。
楽器によって各倍音成分の強度が異なりますし、特有の共鳴もありますので差音は基音よりもその倍音の音程を認識することもあります。上記短6度の場合、たとえばA線1指HとE線2指Gですと、差音の基音はE線2指の3オクターブ下のG(開放弦Gの1オクターブ下)なのですが、倍音列に含まれる開放弦Gや開放弦Dが楽器の共鳴によって聴こえることもあります。倍音列をスペクトルアナライザで可視化しておりますので こちら を参照下さい。
3度、6度重音の取り方はケース・バイ・ケースでしょう。私の師は重音は差音を聴くように指導しますが、スケールの練習はまず上・下別々に音程をとり、その後微調整するように言われます。上下別々にと言う意味はピュタゴラス律で取ること意味し(多くの巨匠も上下別々に練習するように指導しています)、微調整するということは純正律の響きを持たせることを意味します。従って速いパッセージはピュタゴラス律で重音が旋律的に捉えられ、長い音やゆっくりした響き重視のパーセージでは純正律に微調整すると私は理解しています。
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