芥川竜之介
西方の人(4)
29[#「29」は縦中横] ユダ
後代はいつかユダの上にも悪の円光を輝かせてゐる。しかしユダは必しも十二人の弟子たちの中でも特に悪かつた訣(わけ)ではない。ペテロさへ庭鳥(にはとり)の声を挙げる前に三度クリストを知らないと言つてゐる。ユダのクリストを売つたのはやはり今日の政治家たちの彼等の首領を売るのと同じことだつたであらう。パピニも亦ユダのクリストを売つたのを大きい謎に数へてゐる。が、クリストは明らかに誰にでも売られる危機に立つてゐた。祭司の長(をさ)たちはユダの外にも何人かのユダを数へてゐた筈(はず)である。唯ユダはこの道具になるいろいろの条件を具へてゐた。勿論それ等の条件の外に偶然も加はつてゐたことであらう。後代はクリストを「神の子」にした。それは又同時にユダ自身の中に悪魔を発見することになつたのである。しかしユダはクリス
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三四郎(43)
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「美禰子さんの御注意があったから買ってきました」と正直な事を言う。どっちのお見舞(みやげ)だかわからない。三四郎はよし
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三四郎(42)
2010/1/4(月) 午前 1:55
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「演芸場があまり暑すぎて、明るすぎ
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三四郎(41)
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