春秋の薔薇園 −けんじゅろうのブログ−

亜紀子ちゃん、僕には設備も技術もセンスもないけれど、夢だけはあるよ。受け取ってね……。


イメージ 1


理由を言えというのか? ただ正直に愛ゆえだと……。

イメージ 2


君が去っていくのを見た時、俺にはもう一切何も聞こえず、何も考えられなかった。

イメージ 3


死ぬことも生きることも、ローマもそしてエジプトも、勝利も敗北も、名誉も汚辱も、友も敵も、未来も過去も……。

イメージ 4


ただひたすら愛する者と離れたくなかった俺の愛、俺のあるじが俺を呼んでいたのだ! 俺はそれに従った。

イメージ 5


……そしてその後で俺は振り返って、そして分かった。

イメージ 6


君は正しかった。どんなあるじに仕えようとも愛だけはあるじにするな……。


イメージ 7



違うわ……。私が間違っていた。アントニー、今こそ私も愛に仕えます!


イメージ 8



エジプト女王の位を捨ててもか?


イメージ 9



あなたのいない世界に生き延びていきたいとは思っていません。何の意味もないわ。私にとってあなたとの愛だけがすべてですもの。

イメージ 10


共に死のうとおっしゃるのなら、死にます! 共に生きようとおっしゃるのなら、できる限りのことを……


イメージ 11



共に生きる道を選ぶにはもう遅いだろうか?


イメージ 12



それは神だけが御存知です……

イメージ 13


紀元前3192日、アクティウムにてアントニウス、オクタウィアヌスに敗北。アントニウス自刃。クレオパトラ毒蛇に我が身を咬ませ自害



※上手く再生できない時はこちらから



映画『クレオパトラ』より。何度観ても涙が込み上げてきますラストシーンなので、これから観ようと思われている方はネタバレ注意です)。



来週こそは本編を進めたいと思います^^;

この記事に

開く コメント(10)


【曲のご紹介】
歌劇『道化師』第二幕フィナーレ
カニオ役:ルチアーノ・パヴァロッティ


※上手く再生できない時はこちらから



日本語字幕はありませんが、問答無用の迫力です! ゾクゾクっと来ること請け合いです(゚Д゚) これぞカタストロフ!

イメージ 5



やがて23時がやって来ました。劇場は娯楽に飢えた村の衆たちで大入り満員! 「早く始めろ〜! パチパチパチ……」

イメージ 1


ネッダ演じるコロンビーナが夫の留守をいいことに、恋人アルレッキーノを引き入れようとしています。

イメージ 2


下男タッデーオもスケベ心に駆られてちょっかいを出しますが……「いいじゃありませんか、奥さん!」

イメージ 3



勿論相手にしてもらえません。「あははは……(^O^)」仕方なく見張り役をすることに。おや? どこかで見た光景ですね……。

イメージ 4


アルレッキーノが忍んで来ました。

イメージ 6


早速逢瀬を楽しむラブラブの二人。おや? これもどこかで……。

イメージ 7


そこへ見張り役のタッデーオがご注進! なんとコロンビーナの夫パリアッチョ(道化師)が帰ってきたというではありませんか!

イメージ 8


慌てて逃げようとするアルレッキーノにコロンビーナが一言。「今夜からずっと、あたしはあんたのもの……」おや? この台詞もどこかで……。そう思ったのは、何も私たちだけではありませんでした。

イメージ 9


そうです、パリアッチョを演じるカニオもまた……!

イメージ 10



「今夜からずっと、あたしはあんたのもの……」

イメージ 11



あの時、ネッダが浮気相手の男に囁いていた台詞と瓜二つではありませんか! ここから、カニオの精神は錯乱をきたし始めます。今のは芝居? それとも現実……?

イメージ 12



「男の名を言え!」舞台上で、大勢の客の観ている目の前で、激しくネッダに詰め寄るカニオ。夫の異状さに気付きつつもここは舞台。何とか取り繕って芝居を続けようとするネッダ。「あのね、パリアッチョ、それはタッデーオが……」

イメージ 13



「いや! 俺はパリアッチョではない! さあ言え、男の名を! 言わないか!!」凄まじい剣幕でネッダに迫るカニオ。こんな状態の彼に幾ら台本の台詞を投げかけても、それは火に油を注ぐだけでしかありません。最早芝居は完全に破綻していました。しかし何も知らない観客たちは……。

イメージ 14



「こりゃ凄いぞ!(◎_◎;)」

イメージ 15



「迫真の演技だ!(≧∀≦)」と拍手喝采! いや迫真も何もガチですから……。

イメージ 16



遂にナイフを突きつけるカニオ。しかしそれでもネッダはシルヴィオを庇い続けます。

イメージ 17



最早限界でした。カニオはナイフを彼女に突き立てます。ネッダの断末魔の叫び……「助けてシルヴィオ!!」

イメージ 18



「ネッダ!!」こう叫んで舞台に上がってきた一人の青年……誰あろうシルヴィオその人でした。「そうか貴様か!!」カニオのナイフが容赦なく突き立てられます。

イメージ 19



うわぁーぁーぁー((((;゚Д゚))))))) 

イメージ 20



イメージ 21



人殺しだぁーぁー((((;゚Д゚)))))))


イメージ 22



イメージ 23



芝居の代りに凄惨な殺人現場を見せつけられ、パニックを起こす観客に向かい、カニオはこう呟きました。


イメージ 24



「芝居はこれで終わりです……」


作曲者が子供の頃実際に起きた事件をモデルにしているといわれていますが、真偽のほどは分かりません……。


(幕)


【おまけのカーテンコール】

イメージ 25



皆さんお疲れ様でした! またよろしく頼むよー(^O^)いや〜、カニオと違っていい座員を持てて、私は幸せな座長だなぁ^ ^

この記事に

開く コメント(21)

【曲のご紹介】
『衣装をつけろ』(歌劇『道化師』第一幕フィナーレ)
カニオ役:マリオ・デル・モナコ


※上手く再生できない時はこちらから


カーテンコール時の割れんばかりの拍手喝采が凄い!



夢と現実、芝居と現実……その境界線を見失ったとき、人はどうなってしまうのか……? そんな決して他人事とは思えないことを描いたオペラがあります。

イメージ 2



それがこちら! はい亜紀子ちゃん、紹介よろしくヽ(*´∀`)


イメージ 1



亜紀子「はい! レオンカヴァルロ作曲の歌劇『道化師』で〜す♪」

よくできました^^ それではそのあらすじを我が劇団員たちに再現してもらいましょう。どうぞ〜(*゚▽゚)ノ

イメージ 3


舞台は1870年代の南イタリア、カラブリア地方のとある村。

イメージ 4


この村に皆が待ち焦がれていた旅回りの一座が帰ってきました。メンバーは……

イメージ 5


座長のカニオ。道化芝居が得意な超ベテラン。もう結構いい歳のおっちゃんです。

イメージ 6


カニオの妻兼主演女優のネッダ。若くて美しく、カニオから深く愛されています。子供の頃、飢え死にしそうだったところをカニオに拾ってもらったそうで、彼女にとって彼は夫であると同時に恩人でもあります。

イメージ 7


座員のペッペ(左)とトニオ(右)

イメージ 8


カニオ一座は以上の四人です(ネッダはトゥシューズなのでスタンドに乗ってます)。

イメージ 9



カニオ「公演は今晩23時からだよ! 村の衆、忘れずに観に来てくれよヽ(´▽`)/」


村の衆「OK! きっと観に行くから楽しい芝居を頼むよー(^O^)」

イメージ 10


芝居は今夜の23時。まだ時間があるので、カニオとペッペは村の男衆に誘われて居酒屋へ。

イメージ 11


好機到来! 

イメージ 12


残ったネッダにかねてから想いを寄せていたトニオが言い寄ります。「奥さん、好きだ!ヽ(´o`;」

イメージ 13


が、まったく相手にしてもらえませんT^T

イメージ 14


それもその筈、彼女はこの村の青年シルヴィオとラブラブで、この村に公演に来る度逢瀬を重ねていたのです!

イメージ 15


二人は今夜駆け落ちする約束をしますが、それを見ていたトニオはさっきの腹いせとばかり早速カニオへ御注進! 「座長、てえへんだ、てえへんだ! 奥さんが若い男とイチャついてますぜ!」( ̄Д ̄)ノ(←お前も狙ってたろ^^;)

イメージ 16

「なにぃ〜ぃ〜ぃ!!( *`ω´)」激怒したカニオが駆けつけると、ネッダの甘い囁きが聞こえてきました。

イメージ 17

「今夜からずっと、あたしはあんたのもの……」

イメージ 18

これにブチ切れたカニオが乱入したからさあ大変! シルヴィオは素早く現場から逃走します。

イメージ 19

カニオはネッダに浮気相手の名を問いますが、彼女は頑として口を割らぬどころか悪びれる様子もありません。妻とは名ばかり、もうとっくに気持ちはカニオから離れていたのです。「若い方がいいに決まってんでしょ(¬_¬)」

イメージ 20

愛妻の裏切りに逆上し、気も狂わんばかりのカニオ。あわや修羅場か! というところで、ペッペが戻ってきて芝居の準備を促し、ひとまずその場を収めます。

イメージ 21

各々準備に散り、独りぼっちになったカニオは遣る瀬無い心情を切々と吐露します。ここで歌われるアリア『衣装をつけろ』は、愛する妻に裏切られた哀しみ、憎しみ、嫉妬それらすべての苦悩を押し殺してまでおどけたピエロ役を演じなければならないカニオの心の内を見事に表現した傑作中の傑作です! マリオ・デル・モナコの圧倒的な歌唱力と鬼気迫る演技力は何度観ても心を打ってやみません(´;Д;`)

イメージ 22

笑え、道化師! 苦悩と涙をおどけに変えて……

イメージ 23

ああ笑うんだ、道化師よ! お前の愛の終焉に……
笑え、お前の心に毒を注ぎ込むその苦悩を!

イメージ 24

(第二幕へ続きます。)

この記事に

開く コメント(17)


【再び五年前】

おっとその前に、危うくこの人のことを忘れるところだった^^;

イメージ 1



ウサギ医師「検査の結果、貴女の喉は完治いたしました。おめでとう御座います、プリマドンナ」



プリマ「そうかい、ありがとよ、先生。ふう……あいつらも行っちまったし、そろそろあたしも身の振り方考えなくちゃいけないねえ」

イメージ 2



ウサギ医師「ご安心を。退院後のお住まいは用意して御座います」


プリマ「どこに?」

イメージ 3



ウサギ医師「無論私の家に、で御座いますよ、プ・リ・マ・ド・ン・ナ(^з^)-☆」

イメージ 4



プリマ「あんたのお囲い者かい。あまりぞっとしないね」


ウサギ医師「お囲い者などと……。実は今の妻とは目下離婚協議中でして……」

イメージ 5



プリマ「やれやれ、このあたしにまた誰かを追い出して居座れってのかい。もうゴメンだよ、あたしゃ。勘弁しておくれでないかい」

イメージ 6



ガタン!

イメージ 7



ウサギ医師「そっそんな……じゃあ今まで私がしてきたことはいったい……?」

イメージ 8



プリマ「ふっ、本音が出たね。まったくこれだから男てえのは……」

イメージ 9



プリマ「とはいえ、あんたに世話になったのは紛れもない事実だ。さて、どう恩返しをしたものか……」

イメージ 10



ウサギ医師「ですから、私のところへ来てくださればそれで! ああプリマ、私は、私は貴女が欲しい……!」


プリマ「ちょいとあんた! 何考えてんのさ、ここは病院だよ!」


?「ちょいっとあなった〜ぁ〜ん。そこで何してらっしゃるの〜ん? ゲスな真似はおよしになって〜ん♪」

イメージ 11



ウサギ医師「おっおわ〜ぁ〜!! なっ何だ君は!Σ(゚д゚lll)知らん! 君など知らんぞ!!」

イメージ 12



プリマ「マーシャ! マーシャじゃないか、久しぶりだね〜ヽ(´▽`)/」

イメージ 13



マーシャ「そう、あたしよ、マーシャ」ちょいと、お医者の旦那。美人のお友だちが面会よん。二人っきりにしてくれるん?^_−☆」


ウサギ医師「とほほ、折角いいところだったのに……T^T」






イメージ 14


イメージ 15



マーシャ「……そうかい。あれから随分いろんなことがあったんだねえん。で、どうすんのよん、これからん?」


プリマ「さてね、お囲い者はゴメンだし、かといって恩を踏み倒すのも仁義を欠くし、正直困り果ててるところさ」

イメージ 16



マーシャ「そうねん、確かに男に恩を売られると、女は辛いわねん。ならん、同じ女のあたしにその恩借り換えないん?^_−☆」


プリマ「借り換えってあんた……?」


マーシャ「お金ならあるのよん。この前鉄火場でちょいとイカサマ見抜いたら……ほらん」

イメージ 17



チャリチャリチャリーン♪

イメージ 18



プリマ「おや相変わらず見事な眼力だねぇ。でもあたしにゃあの兄妹と違って、抵当に入れるものなんざ何も……」


マーシャ「だから借り換えよん。またあたしと組んで、昔みたいに楽しくやりましょん?」

イメージ 19



プリマ「ふっ、片意地張ったぁ女伊達より色目で男誑かす方が面白くて、あんたと袂を分かったあたしとまたよりぃ戻してくれるってのかい? あんた……」

イメージ 20



プリマ「どこまでお人好しだい……」

イメージ 21



マーシャ「あらん、きっと戻ってくると思ってたわん。だって、あんたもあたしと同じで……」


プリマ「……」

イメージ 22



二人「男運ないのよねん!(=´∀`)人(´∀`=) あははは……」

イメージ 23


イメージ 29


イメージ 30


イメージ 31



こうして、プリマは「退院」していった。

イメージ 24


イメージ 25


イメージ 26



その後……

イメージ 27



この部屋に「入院」したのが誰かは言うまでもない。

イメージ 28



ウサギ医師「クンカクンカ! プリマたんの残り香がする……ε-(´∀`; )」

プリマの台詞ではないが、これだから男てえのは……f^_^;



(続けたい。)

この記事に

開く コメント(25)



イメージ 1



一同「…………」

イメージ 2



亜紀子「それで、二人はその後どうなったんですか?」

イメージ 3



シルク猫院長「いとまを告げて何処かへ旅立っていったよ」

イメージ 4



不良リス坊「ちぇっ! 意外とあっさりしてやんの!」

不良ハリネズミ坊「ガッデム!」

イメージ 5



猿坊「仕方ないよ。それがおいらたち旅芸人の定めだからね。一つ所にそう長くはとどまれないんだ」

ネズミ娘「猿坊ちゃん……」

イメージ 6



不良リス坊「でもよ〜、便りの一つぐらいよこしたって罰は当たらねえってもんだぜ。そうだろ?」

不良ハリネズミ坊「チェケラッチョ!」

イメージ 7



シルク猫院長「便り? ああ、あったよ。それがさっきのこれさ」

イメージ 8



パカッ!

一同「…………?」

イメージ 9



不良リス坊「何でえ、さっき見せられた端た金じゃねえか。ただのフェイントじゃなかったのかい、先生よ?」

不良ハリネズミ坊「ゲロッパ!」

イメージ 10



シルク猫院長「あれからしばらくして、彼らから便りが届くようになった。便りには、行く先々の町の様子や出来事、出会った人たちのことが活き活きと綴られていてね。まるで彼らと一緒に旅をしているようで、毎回読むのが楽しみだったよ」

イメージ 11



亜紀子「すると、そのお金は二人が……?」

シルク猫院長「そう、便りに同封されていたものだ」

イメージ 12



猿坊「それじゃあ、あんなこと言ってたけどやっぱり……」

イメージ 13



シルク猫院長「いや、これは『返済金』ではないと言うのだ」

猿坊「……?」

イメージ 14



シルク猫院長「これは助けてくれた『お礼』だと。いつか再び私が自分たちと同じ境遇にある誰かを助けるときの為に役立てて欲しいそうだ」

猿坊「同じ…境遇……」

イメージ 15



シルク猫院長「そう猿坊君、これは君の為に彼らが用立ててくれたお金といっていいだろう。五年前、まだ見ぬ君の為にね……」

猿坊「……」

イメージ 16



シルク猫院長「確かにリス坊君の言うとおりわずかな額かもしれない。でも私がまず先にこれを見て欲しかった理由、分かってもらえただろうか?」

イメージ 17



不良リス坊「おっ俺、ひでえこと言っちまって……! ごっごめんよ、先生……」

不良ハリネズミ坊「チェッ…チェケラッチョ……」

イメージ 18



猿坊「おっしょさんが……」

イメージ 19



猿坊「おっしょさんが言ってた……」

イメージ 20



猿爺『一夜の宿を借りといて、ろくにお礼も言えないのかって思われたら、迷惑するのはいったい誰だと思う?』

猿坊『そっそれは……』

イメージ 21



猿爺『……いや、わしなんかではない。わしたちと同じように旅をしているすべての方々なんじゃよ、坊』

イメージ 22



猿坊「二人の気持ち、何だか分かるような気がします!」

イメージ 23



シルク猫院長「そうか、有難う。そう言ってもらえると、私も嬉しいよ。もしレン君が聞いたらどんなに喜ぶか……」

イメージ 24



ネズミ娘「もし……?」

イメージ 25



亜紀子「聞いたら……?」

イメージ 26



シルク猫院長「さあ、いよいよこの話をしなくてはいけない時が来たようだね」

イメージ 27



シルク猫院長「なぜそのサックスが今私のもとにあるのか。それは……」

イメージ 28



(続けたい。)

【おまけ】

イメージ 29



皆様、このエプロンとサンバイザーを脱ぎ捨てていった御仁を覚えていらっしゃるでしょうか? もしいらっしゃいましたら、私の心ばかりのカーテシーをお受けください……って気持ち悪いですね、失礼いたしました(^^;;

この記事に

開く コメント(21)

[ すべて表示 ]


.


みんなの更新記事