熱中症対策
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これからの季節、サーキット走行では特に「熱中症」に気をつけたい。 私自身も過去に真夏のサーキットで二度ほど熱中症になった経験がある。 幸い走行を終えた後だったので大事には至らなかったが、コース上だったらと思うとゾッとする。 【症状】 「熱疲労」「熱けいれん」「熱失神」「熱射病(日射病)」 自覚症状としては、だるい、手のひらや足先がしびれる、頭が痛い、めまいなど。 さらに症状が悪化すると、唇がしびれる、手足がつる、汗が引く、意識が遠のくなど、早急に処置を必要と状態にあり、ほっといて治る状態ではない。 そして、熱中症が怖いところは意識障害だ。 ・距離感がわからなくなる ・速度感がわからなくなる ・レバーやペダル操作ができなくなる ・幻覚が見える ・意識が遠のく 走行中に陥ると、大惨事になりかねない。 【原因】 炎天下、フルフェイスにツナギで焼けたアスファルトの上を走るのだから発症して当然と言えばそうなのだが、なぜ起きるのかを知れば予防でき、発症しても軽度ですませることができる。 気温30度を超えると、発症者が現れるといわれる。 しかし、30度に至らなくても、じめじめした梅雨時期でも発症する。 気温が36度を超えると皮膚温を上回り、体温調整機能に影響を及ぼす。 また湿度が高いと汗が蒸発しない為に、熱が体内に溜まり熱中症を引き起こす原因になる。 皮膚の熱放出や体内の水分が汗となり蒸発する際の気化熱により、体温調節を行っているからだ。 そして、体温調整には自律神経が大きく関わっている。 【予防】 深夜に、もしくは早朝にサーキットへ移動。 これは、寝不足による自律神経の機能低下を及ぼす。 サーキットに着いたら少しでも寝る。また早朝移動なら前の晩は早めに寝るなど心掛けよう。 朝のサーキットはばたばたとして忙しいが、朝食をとる。 朝食をとる時間も計算に入れて準備をする。 ゆっくりと外で朝の日差しを浴びながら朝食をとり楽しい一時を過そう。 これは何より気持ちに余裕ができてこれからの走行にもプラスだ。 人は2リットルの汗を掻くと言われているそうで、特に真夏日の激しい運動では1時間に1リットルもの汗を掻くとも。 小まめな水分補給は当然として、併せて塩分も摂りたい。 塩分不足はしびれや痙攣を引き起こすからで、そう言った意味ではスポーツ飲料が良い。 なお、アイスコーヒーなどカフェインを含むものは避けよう。 カフェインには利尿効果があるからだ。 走行後はツナギを脱ぎ、日陰の風通しの良いところで休むのが良い。 また汗をかいたTシャツは着替えるなど。 そして、走行前のライダーズミーティングでは、エアコンで冷やしてある部屋があるか確認する。 筑波サーキットでは、タイヤサービス隣の1階がトイレになっている建物の2階多目的ルームがエアコンを利かせ常時解放している。 【対処】 走行中に「暑い」と感じたら、ピットインしよう。 通常、相当集中して走っていたらそうそう感じないし、感じさせるほど体温が上昇している事が考えられる。 そしてそれは集中力が切れた証拠でもあるからだ。 先の症状を感じたら、無理せず休む。 この時、冷えすぎたドリンクを一気に飲むと、胃が拒絶してもどす恐れがあるので注意する。 走行会など一人で参加しているときは、必ず主催者スタッフに声をかけ症状を伝えよう。 悪化したら自分ひとりでは対処できない。 出来る限り衣服を脱ぎ、冷えた部屋、無ければエアコンを効かしたクルマの中に退避する。 次に氷、無ければ冷えたペットボトルなどで身体を冷やす。 冷やす箇所は、首筋、わきの下、股の間。 ここには動脈があるからで、血液を冷やし体内を効率的に冷やす。 皮膚表面は濡れたタオルでマッサージをする様に拭き、風を当てる。 冷たすぎると皮膚血管が収縮して血行が悪くなるからで、マッサージを兼ねる。 意識や症状が回復してくると寒く感じ、時に震えが来たら、冷やすものの温度を上げ震えを止める様に心掛ける。 なお、意識の無い者に無理に水を流し込むと、嘔吐、また気道に水が流れ込んでしまうので飲ませない。 また、意識が回復しても、また気を失う恐れがあるので継続して注意する。 人間の身体は寒さには強いが暑さには弱いのでやりすぎを恐れず、熱中症は死に至る病と認識し、早めの対処を心掛けよう。 せっかくの走行会やレースが台無しにならない様に予防をし、心から楽しみたい。 ルールやマナーでは無いが、心掛けとしてこの書庫とした。 |






