流通の歴史と未来のブログ

食品流通は凄く面白い世界です。昔・今・未来を語りたい

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地ものと旅もの 3

 地方市場、地方の卸にとって地ものというのは商売の核になります。というのも旅ものの仕入れというのも大きな柱となるのですが、それでも中央の卸が地元のスーパーに売り込みをかけてきた場合に、品揃えとか、中央市場のブランド力とか、特売などの場合の供給力に大きな差があり、運賃の負担も地方の卸が自身のためだけに運ぶのとは違う形、積み合わせも可能だからです。価格競争力も当然のように問題になります。

 中央の卸は地域の地場ものの集荷はできないですから、地場ものが核になり、スーパー、この場合は地場のスーパーが主力になるのですが、販売して行くことになり、地場のスーパーの生き残りを助ける、大手のスーパーに対抗する、対抗できる商品をそろえることで共に生き残るを図ります。

 ここらは息詰まるような攻防戦で、これで大丈夫というものではありません。地元のスーパーにも当然のように様々な市場卸から売り込みがあり、毎月のように入札を要求する、つまり一番安い価格を提示したものに納品させるやり方を採用している、買い手がとことん強いマーケットもあります。

 地場ものの集荷においても、農協との取り合いもありますし、市場の卸同士の取り合いもあります。如何にして生産者を抱き込むかの競争であり、様々なサービスを生産者に提供することで惹きつけています。農協がやっています肥料や農薬の販売にしても、農協の生産指導と呼ばれる技術的なアドバイスなり、マーケット的な商品作りについてのアドバイスもあります。

 農家にとっては農協という組織に従うばかりとは限らないし、こういう競争が農協の経営を鍛える側面もありますし、農協としても地域の市場とどう巧く付き合うかも大きな戦術上の問題でもあります。
 そこらの話は次回に。

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