パーキンソン病
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この人が、東京から、奥さんに付き添われて、初めて私の所へ来たのは、6年か7年くらい前の事である。
その時の病状について、詳しいことは思い出せないが、よろよろした足取りで、奥さんに支えられるようにして、事務所に入って来たことだけは、なぜか、鮮明に覚えている。
それに、治療のため、頭を触ったら、頭皮の神経が硬く腫れて、ざらざらとした感覚を、指に感じたことなども思い出す。
それから、暫くして、もう一度だけ、治療に来たが、その後は、遠隔治療に切り替えた。
この人が、パーキンソン病だとわかったのは、遠隔を始めて、何年か経った時だった。
遠隔治療の弱点はと言えば、当然と言えば当然であるが、相手が見えない、相手の様子がわからない、というところである。
だから、今、どこが悪いとか、どの程度良くなったとか、本人の報告を待つ以外に、全く、知る術がない、というのが実情なのである。
この人の場合も、病名がパーキンソン病だと知ったのは、つい最近、1〜2年前、毎朝、遠隔のとき交わす、短い会話の中でのことだった。
そう言われてみれば、頭がふらふらして、歩きづらいとか、頭皮の神経が硬くなっていた、などと言った症状を考え合わせてみて、なるほどパーキンソンだったのか、と思ったのである。
余談になるが、パーキンソン病といえば、現代医学によれば、何か脳に異常が発生したものかのように言うが、そういうこともあるかもしれないが、それは結果であって、元々の原因は、頭皮の神経が炎症を起こしたことによる、と私は考える。
現代医学の方に、一分の理があるとすれば、それは、頭皮の神経が炎症を起こして、その炎症が、脳に影響を与えて、パーキンソンの症状になっている、ということだろう。
なぜなら、私が、触ることによって、硬かった頭皮の神経が軟らかくなると同時に、パーキンソン病特有の歩行困難等の諸症状もなくなるからである。
さらに、一言、付け加えると、
頭皮の神経が硬くなるのは、神経が炎症を起こすからであり、炎症を起こすのは、神経を流れて私たちの命を保っている「気」が不足するからである。
さて、前置きが長くなったが、この人から、先日、暫く、長期のお休みを頂きたい旨の連絡を頂いた。
理由は、暫くの間、海外で暮らしたい、との事だった。
それというのも、症状が随分改善して、普通に生活ができるようになったから、ということだった。
それ以前にも、メールなどで、おかげさまで、最近調子がよくなった、なんてことは、時々耳にしていたが、これまでは、ある種の社交辞令で言っているのだろう、ぐらいに軽く考えていた。
今回、長期間、海外で生活したい、ということは、かなり自信がなければできないことだから、普通に生活ができるようになった、と言っているのは、額面どおり受け取ってもいいだろう、と思う。
しかし、週二回、10分間の短い間ではあるが、5年も6年も、毎朝、付き合ってきた人と別れるのは、何か、淋しい気がしないでもない。
調子がいいからと言って、自分一人で治したように思って、今、私から離れるのは、少し、冒険じゃないか、というのが私の本音だが、
と言っても、本人がそういう決意をしたということであれば、私が口を差し挟むことでもない。
病状が、普通に生活できるまで、回復したことを、大いに喜んであげるべきなのに、
長い別れに際し、一抹の不安と、ある種の淋しさを禁じえないというのが、今の偽らざる心境である。
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http://www.psykiryou.comサイ気療研究会
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