信念が出てくれば
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天風先生は、「心に成功の炎を」という本の中で、「信念」について、次のように言っている。
訓言二十 人間というものに信念がどれだけ大事かということ。
「人間と信念というものの関係は、ちょうどお魚と水のようなものなんだ。
魚は、水なくしては生きられない。それと同様に、人間は信念なくしては一日といえども生きていかれない。
その信念とは何だというと、毎晩、寝際に鏡にむかって「お前は、信念が強くなる」と言っていると自然とわかるんだよ。
信念とはこんなもんだよ、と見せられない。およそ何がむずかしいかって、『信念ってなんですか』と聞かれるのが一番むずかしいわ。それは、毎晩毎晩、自己暗示を与えているうちに、『あ、これか』ということがわかってくるよ、言わず語らず。だから、それができてきて、はじめて私が今言っていることがわかるんで、『ああ、私は信念が出てきたな』ということが直感的にわからないと、今の言葉も皆目わからないんです。
とにかく、自分の人生を、信念というもので支配することが出来る人、そういう人は、やたらと悲しいとか悩ましいとかというものを感じなくなるんです。価値のない悲しみや悩みを感じない。」
天風先生は、上で、「およそ何がむずかしいかって、『信念ってなんですか』と聞かれるのが一番むずかしい」と言っているが、難しいと言いつつ、全く、説明してないのじゃないんです。
最後の方で、「自分の人生を、信念というもので支配することが出来る人、そういう人は、やたらと悲しいとか悩ましいとかというものを感じなくなるんです。価値のない悲しみや悩みを感じない」と言っているのが、その「信念」の説明なんです。
要は、信念という言葉を説明するのは難しいが、信念が出ている人というのは、やたらと悲しいとか、悩ましいとか感じないんです、と言って、信念のことを説明しているのです。
冒頭に、「人間と信念というものの関係は、ちょうどお魚と水のようなものなんだ。
魚は、水なくしては生きられない。それと同様に、人間は信念なくしては一日といえども生きていかれない。」と言っていますが、
これは、なぜ、信念がないと一日たりとも生きていけないか、というと、信念がないと、薄い氷の上を歩いているようなもので、いつなんどき底知れない湖に中に落ち込んでしまうかもしれない、そういう不安を抱えながら、毎日を生きなければならないから、そう言っているんです。
だから、「自分の人生を、信念というもので支配することが出来る人、そういう人は、やたらと悲しいとか悩ましいとかというものを感じなくなるんです」と言っているんです。
言い換えれば、信念が出てくれば、悲しいとか、悩みとか、或いは、不安というものをあまり、感じなくなる、ということになるのです。
天風先生の本からの受け売りですが、ゲーテという人が、「凡人というものは何事も信念なく諸事に応接するために、自然に不可解な苦しみに悩んで、不安な人生を送ることになる」と言っているが、これは、信念のない人の事を評して言っている言葉なのです。
逆に、信念が出ている人の事を、天風先生は、「運命を拓く」という本の中で、「信念が本当に煥発(出てくる)されると、『実際、これが本当に自分の心か』と思うほど、驚くべきありがたさが心に生じてくる。信念が煥発されてくると、くだらないことは考えなし、神経は過敏にならないし、ことあるも常にことなきのようになれるのである」と言っていることでも、信念ということが、わかると思います。
このように、「信念」という言葉そのものを、説明しようとすると、天風先生の言っているように、「何が難しいかって、信念ということを説明することほど、むずかしいものはない」ということになるが、
信念が出た人の、心の状態と、信念がない人の心の状態を比較すると、「信念」と言うものが、どのようなものか、よくわかる、思います。
それでも、わからないという人は、信念が出てないからわからないのであって、信念が出てくるようになれば、わかります。
だから、わからないという人は、是非、天風先生の教えを実践して、信念を煥発されるようにしたらいいと思います。
えっ!私自身ですか?
信念が出ていると思いますよ。だって、心配事が殆ど、なくなったもん。
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