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さて、オールデンです。
カーフで6万円から8万円、コードバンで9万円から11万円ほどの高級靴に位置するファクトリーブランドです。

高級靴って書くと、寸分の狂いも無く完璧な仕上がりを想像する人がおりますが、もしそうだとしたら考えを改めないとオールデンとは付き合っていけません。
決して完璧な靴などではありません。逆にいろんな不具合があって、それと付き合ってこと楽しい靴とも言えるのです。

「はぁ〜、10万円も出したのに、買ったらあちこち故障だらけだったよぉ〜」な〜んて不良だと思ったら仕様だったという大勘違いをして、オールデンファンの前で大っ恥を掻かないためにも。
今日は、オールデン製品で良〜くあるトラブルをズラリと纏めてみました(笑) そぅ、ズラリと並ぶんです。

お買い上げ後の靴のチェックにご活用頂くのは勿論、お買い上げ前の靴の状態チェックにもご活用下さい。
故障がみつかっても焦らずに、修理したほうが良いかどうかご判断頂く際にも有効です。

先代が40年前くらいからオールデンを扱い始めて、私になって約20年オールデンと付き合って来ました。数多くのオールデンを見てきて、実際に多くのオールデンを愛用している中で、酸いも甘いも味わってきた我々が知りえた秘伝の書です(・・・って大袈裟ですね!)。

 昔の車なんかがそうであったように、そこいら中が壊れるし、燃費は悪いし。でもなぜか愛着沸くんだよなぁってのがあったじゃないですが。それと同じようなノリです。
まぁ、本来ならこういった故障は困ったものですが、トラブルがあっても懐の広い余裕をもった大人のホビーとして楽しんで頂けたら幸いです。



まずはこちらから。
トラブルっていうのもおこがましいんですが(笑)
 
靴を水平に置いたときに、ヒールトップリフト部分は、僅かに地面との間に隙間ができます。
オールデンのそのほとんどがこの状態です。当然、靴を揺するとガタガタ動きます。
何かの雑誌で、この部分がぴったりと地面に設置しない靴は靴じゃねぇ的な記事が載ってからというもの、
この部分を指摘する人が後を立ちませんが、そりゃあ靴によってマチマチですわねぇ。
オールデンに言わせりゃこの隙間があるから履き心地が良いって評判を125年も続けているんじゃって逆に叱られそうです(笑)
はい、次。
イメージ 2
 
 
続いては、こちら。
6インチのレースアップブーツに良く見られるフック。写真の靴はなんとも無いのですが、これが良く潰れていたり、曲がって付いていたり、くるくる回っていることがあります。
潰れているものは、マイナスドライバーでゆっくり力をかけて引き起こすと治ります。
 
角度が曲がって付いているものは、布を巻いてプライヤーでゆっくり動かし、動きそうだったら納得いく角度に修正します。
 
やっかいなのは、クルクル回ってきたとき。これは、新品でそうなっていた時は、即修理に出しましょう。
使っていく内になってきた場合は、革がやれてしまったか、フックの方がやられたケースも。
 
 
また関連で、エッジ部分の仕上げが荒いこともしばしばです。ヤスリ掛けするのが一番です。
ご自分で工夫して治せる人は治してみては?
 
 
技術が無い人は、迷わず修理に出しましょう。下手に手出しするよりもプロに任せたほうが綺麗に治りますよ。
イメージ 1
 
 
 
フックと同じくらいの頻度で出るのが次にご紹介するアイレットのトラブル。
金属アイレットは、バリと呼ばれる製造時または装着時に棘が残ってしまうことが良くあります。
支障がなければ、ほっといても構いません。
 
しかし、靴紐を通す時に引っ掛かりが酷かったり、紐が直ぐに切れてしまうときは、真っ先に疑うべき部分です。
ここは、裏側から千枚通しのような円錐形のものを軽く当てて、押しつぶしてしまいましょう。
それでもバリが残るような丸棒タイプの金属ヤスリでバリを落とします。
このとき、鉄アイレットの場合は、後々錆びてしまうことがありますので注意してください。
 
ついでに、真鍮製の場合は、緑青(りょくしょう)という苔のような物が発生しますが、本物の真鍮はそういうものです。最初から緑青がついていたら逆に喜ぶくらいの気概がほしいですな。
 
あと、ブラインドアイレットと言って、外からは分からないように革の裏側から入れる金属アイレットを使うこともありますが、これって結構取れます(笑) 
基本、テキトーなんですよ。細かいことは気にしない人達が作っていて、それを買っているということをお忘れなく。
 
あ〜、書いていると思い出してしまう・・・。アイレットレス、つまり革に穴を開けただけのものも当然あります。
ところが、穴が空いていないことがあるんです。アイレット担当の人は、良く確かめないでんでしょうね。
それか寝てたか(笑) それとも酒飲んでたか(笑) まぁ、そういう時は、代わりに自分で空けりゃぁいいんです。
それで、「ったく仕方ねぇなぁアメリカ人ってぇのは〜」って一言吐いて許してやるのが大人です。
イメージ 3
 
 
お次は?
あ〜、これね。これも良く指摘してくる人がいます。「シュータンに傷あるじゃねぇか!」って、あの〜それ傷じゃなくてマークです(笑)
切り欠きを入れることで、シュータンの左右付け間違えを防止しているオールデンならではの工夫です。
Vチップとかオックスフォード系に良く見られますが、全てのモデルに入っている訳ではありません。
(※銀ペンでマークを入れて消し忘れていることもあります)
 
この切り欠きは、抜き型に備え付けられているものですので、自動的に入る切り欠きです。
 
ついでですが、もう一つの白い丸の部分は、シュータンの付け根のトラブルが置きやすい箇所です。
ここは、縫製が甘いことでも知られていて、昔から変わりありません。
たまに、小さく裂けていることもありますが、大抵は補強糸が通っていますので、普通に使っていても問題はありません。
 
問題といえば、扱うオーナーさん側にあることがほとんどです。
写真のようにエイヤッと開いてメンテナンスする人がいますが、はっきり言ってその時にブッチ切れることがありますので、絶対にやらないように。(この写真撮るときもそおっと開いてドキドキでしたよ〜)
買ったらその靴は、あなたの靴です。丁寧に慎重に扱ってこそ、可愛がっているという証になります。
イメージ 4
 
 
 
こちらも関連です。左右を決める切り欠きマークですが、「革に傷が入っていたので返品したい」と言うことは、金輪際言わないでください(笑) いえいえ、知らなかったものはしょうがないですよね。勉強できて良かったですね!
 
ついでに、ソック(Aldnのロゴが入っている革パーツ)部分は、簡単に剥がれます。接着は、ワザと甘くしてあります。なんでかっていうと、このソックは消耗部品で、交換を前提としている為、きっちり接着しちゃうと交換が大変だから。
 
気になる人は、市販の革用ボンドを使って接着しても構いませんよ。尚、この部分の修理でも輸入元修理対応となります。(ソックだけの販売は偽者が出るので、現在は禁止されています)
イメージ 5
 
 
 
さぁ〜て、まだまだ行きますよ(笑)
と言いたいところですが、沢山あるので続きは明日〜。
 
 
 
(有)シューズサロンなとりや

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    これ見つけるのが楽しいのだ!!
    そこがALDENなのだ!! 削除

    [ のがちゃん ]

    2011/11/8(火) 午後 7:38

    返信する
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    のがちゃん

    まぁ、あれですわ、販売側としては、もうちよっと良くして欲しいというのも本音ですけれど(笑) (オールデンの職人さん頑張って〜)

    毎回毎回、冷や汗ですからねぇ〜。入荷する度に点検して、説明して理解してもらえた時の最高の嬉しい気持ち。
    それに反して、価値観が分かってもらえなかったときほど悲しいことはないですし。

    過去にもトリッペンBOMBではご迷惑をお掛け致しましたっけねぇ(汗)。

    自分で作っていないだけに難しいですね〜。

    まぁ、こんな作りですが、履き心地とエイジングしていったときの楽しさは格別なんです。

    ぜひ買ったら10年は履いてみて! きっとご満足頂けますから。

    natoriya

    2011/11/8(火) 午後 9:09

    返信する

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