囲炉裏描いて恨む夜窓 回想阪神淡路
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ミシン運び出せず焼け
靴縫ふ業もあへなき夢 囲炉裏描いて恨む夜窓 折れ落ち煮えるその骨 みしんはこひたせすやけくつぬふわさもあへなきゆめ
ゐろりゑかいてうらむよまとをれおちにえるそのほね 十七年前に阪神大震災に際会して詠んだ五十一首「おほなゐ」の中から忌日の今日ふと思ひ返し一首再掲し置く。
神戸市長田区邊の零細で在日の率も高い製造業の集落がかなり甚大な受けたとおぼしく買入れたばかりのミシンでさあ業務拡張販路拡大をと意気込んで居た矢先に震災に会つた在日業者氏の嘆きの声など念頭に置いて当時作つたものであるが、その後かの地の復興の状況いかがなものであらうか。
今回の津波では一日住んだだけの新築の家を流されてしまつた例もあるわけで、
まさかそれよりひどいことになつて居るとは思へないが。 おほなゐより十七年の道程を長しとせねど我も老いつつ |
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