流れの面 ながれのおも

大震災よりの復興を祈るいろは字数歌集おくのつなみを逐次製作更新中

正編 おくのつなみ

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全16ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

おくのつなみ緒言 戦災の昭和震災の平成

 
緒言


戦災の昭和・震災の平成と後世或いは銘記することになるのであらうか。
これに先立つ二代を一言に蔽へば革新の明治・静穏の大正とならう。
平成の世にはいはば大正デモクラシーを総合止揚した文雅の形を期待してゐたのであるが、パンドラの函の中で悶え呼ぶ幸福の姿は未だ捉へられてゐないやうだ。
一つの御宇に二度の大震災などおそらく空前のことであらうし絶後ならむことを願ひたい。
先の阪神淡路の震災の際も僕はいろは字数歌の形で五十一首に詠み各方面に寄贈しある程度の働き掛けを試みたが、無きに等しい扱ひをうけて今日まで推移した。物好きの有志は稀にとつて置いてあるか知れぬし、国会図書館には国民の義務として寄贈してある。
その一

生き埋めの聲を勵まし
朝夕慣れぬる大屋根割り
力揃へて救ひ出せども
罪獲む世に居ん

いきうめのこゑをはけましあさゆふなれぬるおほやね
わりちからそろへてすくひたせともつみえむよにゐん

に見るごとく彼は局地直下型でありへしつぶれた家を掘り返せば生死問はず人はほぼそこに居た。しかし此は三陸から濱通り全域を襲ふ巨大津波を派生し未だ犠牲者全体の六割弱より収容しきれぬ上に発電所原子炉の取り返しの付かぬ大事故を出来して最低でも向う数年はその害と呪縛とから逃れ得ぬ仕儀になつて居る。
最悪の天災にご存知のごとく最悪の人災が絡まり付いた国難といふべき時期ではある。
以下の七十七首は明治政府の文部省告示以降以降日本国憲法正文まで用ゐられた仮名遣を字音に到るまで踏まへていろはの骨法で詠んだものであり二弦と注記したは各音ニ回づつ使用により構成した歌といふ意味である。
阪神淡路の際詠んだおほなゐと同じく国語字母が明確な設計理念の裏打ちする五十音経緯図からなり、いろは歌の証明するごとく一音かけても全体が意味をなさぬ有機連鎖体であるといふにある。

戦災の昭和には復活復興があつた。では震災の平成に於ける復活復興と何か。といふがこの歌集が被災地と犠牲者被災者への追悼と激励の思ひを託したこの歌集の暗に提示する命題である。
現代なる歴史上任意の一地点が過去現在に亘つて優越し支配し得るなどいふ汚染された考へはいかがなものか。構成字母の単なる配列換へに依つて無尽蔵の意味世界を構築し得る他言語に類無き特性も五十音図を穴空きにされては台無しである。これ国益を深部に毀損することになつてゐはすまいか。
光は陰を生む、妙薬の効能にも副作用がある。世界の称賛を浴びた日本人の秩序意識と団結力を支へた精神性とは之を和の一語に括り得ようが、素人考へで国語の改悪捏造を推進した公権が、大多数の無知と無関心・惰性に乗じた洗脳誘導が主として和の副作用面と癒着を遂げた結果がかかる不規則不健全なiいかさま普請の国語表記体系がかくも長く続いて居る所以かとは思ふ。その報いとして指導性の劣化、現下の眼に余る指導者の資質の低下液状化は今や満目に曝されて居る。 

僕自体のことをいへば当時田舎にあつて他所の震災としてやや文明批評式に詠んでしまつた上に世の無関心に嫌気して久しく製作を放棄してゐたことが、都知事石原氏ではないが天罰蒙つたかと因果の応報にうちのめされてゐる。今は他所にあつて出て来た田舎も巻き込まれた大震災大津波を詠む破目になつたのである。言語は最深の現象であるならばいかに無きに等しい扱ひをうけたとはいへ詠んでしまつたものは既に在るものであり文責は永久に消えぬ。仍て蒙れる天罰の贖ひとして詠むのである。

七十七首としたは今上聖寿に因む。これを正編とし百か日までには更に詠みかさねるところあるであらう。やがて行はれむ行幸啓殊に懇ろなられむことを冀ひつつ

震災四十九日といへる日の深更に誌す。





閉じる コメント(0) ※投稿されたコメントはブログ開設者の承認後に公開されます。

搖れ止めぬ天 


搖れ止めぬ天煙り立て
押し流す家・人・車
船も軒端に埋みゐん
吠え聲寄せ幸を泡

ゆれやめぬそらけむりたておしなかすいへひとくるま
ふねものきはにうつみゐんほえこゑろよせさちをあわ
 
 
世紀  


走り出す世紀が
大津波に蹴られ
抉る炉の火
寝ぬ眼を夜寒
どこまで燃えゐん地ぞ
うべ泡結ふや

はしりたすせいきかおほつなみにけられゑくるろのひ
ねぬめをよさむとこまてもえゐんちそうへあわゆふや

閉じる コメント(0) ※投稿されたコメントはブログ開設者の承認後に公開されます。

閉じる トラックバック

波が來ます   


波が來ます
早く逃げて
乙女の聲
夢寐を悶え
空へ失せぬ
割れゐん船
潰ゆる路地
漁りし帆よ

なみかきますはやくにけておとめのこゑむひをもたえ
そらへうせぬわれゐんふねついゆるろちあさりしほよ

閉じる コメント(0) ※投稿されたコメントはブログ開設者の承認後に公開されます。

閉じる トラックバック

咄嗟に車捨て


咄嗟に車捨て
丘へ登れば
灣寄せ襲ふ音
いや濃き飢ゑ波
煙り湯立ち
嵐ひろめ燃えゐぬ


とつさにくるますておかへのほれはわんよせおそふね
いやこきうゑなみけむりゆたちあらしひろめもえゐぬ

閉じる コメント(0) ※投稿されたコメントはブログ開設者の承認後に公開されます。

閉じる トラックバック

ざざあつと波が   二弦


ざざあつと波が建屋へ
炉は大丈夫か
電源落ちるぞ
わめき聲を搖すり
泥の丸木に抉られ
煙り棟をひしぐ
餘熱怯え荒れ
水位なほ増し越え
夢にも見ぬ空の上
世話も寄せ縫ふ巖


ささあつとなみかたてやへろはたいちやうふかてんけnおちるそわめきこゑをゆすりとろのまるきにゑくられけむりむねをひしくよねつおひえあれすゐゐなほましこえゆめにもみぬそらのうへせわもよせぬふいはほ

閉じる コメント(0) ※投稿されたコメントはブログ開設者の承認後に公開されます。

閉じる トラックバック

全16ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.

jun*le*o*d91
人気度

ヘルプ

Yahoo Image

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

友だち(2人)
Yahoo Image

  今日 全体
訪問者 11 22046
ブログリンク 0 19
コメント 0 541
トラックバック 0 15

標準グループ

ケータイで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

URLをケータイに送信
(Yahoo! JAPAN IDでのログインが必要です)

開設日: 2008/11/26(水)


プライバシーポリシー -  利用規約 -  ガイドライン -  順守事項 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2012 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.