道路研究等

ドライブから政治まで。一在野法曹の立場から。

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全151ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

裁判官の想像力(下)

しかしね,そんなに人は暇じゃない。暴力団の幹部が捕まっていて,配下が多数生き残っているという事案ならまだしも,そこまでしても,第三者にとって大したメリットはない。自分が訴追される可能性があるんだぜ? しかも,幾ら留置管理課のとはいえ,警察官が立ち会うのに,どうやって口裏合わせするんだ? 特に接見禁止は,いわば裁判官の被害妄想によって濫発されていると言ってよい(それに対して立ち上がったのが広島県弁護士会であり,全件準抗告で少しは裁判官も面倒になったのか,接見禁止が4分の1まで減ったそうだ。)。一度,その第三者として誰が考えられるのかとか,警察官の目の前でどうやって証拠隠滅するのかについて,勾留理由開示の求釈明で徹底して問い詰める必要がある。

 痴漢事件では,被疑者が,どうやるのか知らないが,見ず知らずの被害者を見つけ出して,わざわざ罪証隠滅に行くらしい。それで否認すると勾留するわけだ。仕事のあるサラリーマンが,そして,捜査権もない(無理やり被害者の住居を調べられない)市民が,働きかければすぐさま被害者から一報入れらればれるだろうに,そこまでして被害者の家に行くらしい。やれるものならやってみろだ。裁判官を辞めて,何かその想像力をフル活用できる職種にでもついた方がいいよ。

 

ここまで来たら,裁判官に「規範意識を育成するため」全員模擬勾留研修を課した方がいいんじゃないの(そのためには憲法34条の改正が必要であるが)。でないと,被留置者の状況が理解できないんだろう。それまでは,このまま自由権規約委員会や国連人権理事会からいつまでも馬鹿にされ,国益を損ねる日々が続くんだろう。税金払いたくなくなる罠。

 

謝辞も延べよう。

第1クール弁護,第4クール民事裁判は多分一番いい。弁護士の先生と早く知り合えるし,就活もしやすい。また,第4クールだと,年度替わりで新たに来られた裁判官と知り合いになりやすい。そして,そのまま修習先で弁護士になった場合に,気にかけてもらいやすくなる。てん補で来ている裁判官に支部で再会したり,本庁でも兄弁経由で気にかけてもらったり。そういうことになるチャンスが多いと思うんだよね。ここは,有り難いことですm(_ _)m

閉じる コメント(0)

閉じる トラックバック(0) ※トラックバックはブログ開設者の承認後に公開されます。

裁判官の想像力(上)

今回は,だいごろうさんも戻るボタンを押した方がいいかもしれません。いや,むしろ弁護士でも,全件準抗告に賛同できない方は戻るボタンを押した方がいいです。

 

名張毒ぶどう酒事件において,再度再審請求が退けられた。

事件記録こそ見ていないが,ここまで無理を言わなければ有罪認定を維持できないようにも見える。ギリギリと論理で詰めれば,冤罪の可能性が高い事件だろう。

どうやら,弁護側はおろか,検察側すら主張していない独自の推論を持ち出し,ニッカリンTでないとはいえないと結論付けたようだ。しかも,科学的検討が不十分だからと最高裁が差し戻ししたのに,素人考えで勝手に科学的検討を無視したという神業。(https://twitter.com/amneris84/status/205869749161299969

 

今回の決定については,批判が多い。すっかり官僚の犬に堕し,全く信用できないジャーナリストである江川昭子氏ですら,今回の決定には疑問を持っているらしい(それなら,ミスター推認登石の有罪判決はどうなんだか。)

高校化学の域を越える内容なので成否は分からないが,このような独自の,根拠のない推論で疑わしきを罰するのが論外であることは変わらない。理系の裁判官もいるし,彼がそうである可能性はあるが,それなら,化学式くらい提示しなよ。

あの登石判決もそうだが,どうも最近の裁判官は,想像力をたくましくして,被告人に不利な方向に無限に妄想して,証拠から離れた事実認定をするらしい。「名探偵気取りで勝手な「推理」するんですね」(http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-ca92.html)。私が刑事裁判でどうしても5段階のC判定しか出せなかったのは,想像力が足りなかったようだ() 

まあ,いずれにせよ,こういう裁判官が排出(輩出ではない)され続ける限りは,私は判事補に不採用になってよかったということである。

なお,この裁判長が出世できるかは分からないが(さすがに,最高裁事務総局も今時それだけで出世を決めることはないと思うけど。),むしろ最高裁に楯突いてまで検察を守ったともいえるわけで,名古屋高検では神様扱いだろうな。

 

想像力がたくましいと言えば,令状裁判官も負けてはいない(なお,これは私の周囲での話も聞いた限りのものであり,サンプルは偏っているかもしれないものの,特定の裁判官を批判する趣旨ではありません。)。一般人は自由に面会できず,現に勾留されているのに,どうやって罪証隠滅をするのか。どうやら,知人(暴力団の場合は配下)を通じて働きかけをする可能性があるらしい。「共犯者や関係者との通謀が問題となる場合,双方又は一方が身柄を拘束されていたとしても,第三者を通じて通謀できることから,客観的可能性は否定されない」というのが,大方の裁判官の共通認識である(法教380号131頁)


(続く)

閉じる コメント(0)

閉じる トラックバック(0) ※トラックバックはブログ開設者の承認後に公開されます。

27歳

まあ,27歳になってしばらく経つんだけどね(笑)
誕生日プレゼントは,出勤と,パソコンで作成しても何のメリットもない調停申立書の定型版だった。つまり,家裁においてある調停申立書のひな型は,基本的に手書き用なんだよね。データでもあるんだけど,あれで編集しようとするとうまくいかない。文字の上半分が切れるんだもん。私の血管も切れそうだった。まあ,パソコン作成の場合,普通の訴状と同じく,無理にひな形を使わずに文字だけで書けばいいんだけどね(笑)

金環日食については,一応見る積もりで7時15分に目覚ましをかけたが,九州は曇りにつき,ずいぶんあっさりと布団に戻った(笑)実は見られたのかもしれない。私はたまたまもらい物の日食グラスがあったから良かったけど。見られるかどうか分からないものにお金をかけるというのがねぇ。それができるのはずいぶんな金持ちだ。

GW明けからはさすがに大変で,祝日が海の日までない状況。事務所は相変わらず千客万来(飽くまでも,事務所がね。個人受任ではない。)で,電話もジャンジャン鳴る。どこで起案したらいいのかというと,つ【土曜出勤】となる。大学の学部同期のみずほ銀行に行った連中はどうしてるんだろうね。

結局,GWの国道旅行が過去のことになってきた。この時期に振り返って旅行記を書くのが一番いいんだけど,そんな余裕はない。学生時代はつくづく暇だった(笑) まあ,どうせ国道の細かい話を書いても誰も興味ないだろうから,いいよね。写真くらいは上げてもいいんだけど…。
端的にまとめると,人生初の離島であった(うんと小さい頃には行ったことあるみたいだけど)福江島は良かった。フェリーのぬるい旅(要は,少しでも安くしようと思って高速船に乗らなかった),あちこちで見られる絶景,コスパが良かった五島牛丼…など。夜に長崎港に帰ってきてからの夜景も素晴らしかった。

まあ,喪男歴19年と20年には雲泥の差があるけど,26年と27年には大した差を感じず,予定調和的になってきた感が。仕事ができる男はもてるとか,何か光るものがあればおのずから人が寄って来るとか,いろいろ説はあって,それが本当ならば,結局は仕事を地道に頑張るのが結婚への早道という逆説じゃないか! 正直,恋愛よりは仕事の方が,おおむね努力が報われる気がするよね(令状裁判官との戦いには勝てないことはおいておこう(笑))。イケメンじゃなくても何とかなるわけだし。年収は,個人受任でいかに実入りのある民事事件が来るかという時の運があるので,何とも言えない。しかし,仕事の能力は,経験と理論で必ず上がるはずだからね。

閉じる コメント(3)[NEW]

閉じる トラックバック(0) ※トラックバックはブログ開設者の承認後に公開されます。

官僚の御用憲法学者の信じられない駄文(下)

②「財源の裏付けなし」というが,本来,財源など幾らでもあるのである。特別会計,天下り団体への補助金,外国への貸付け(増税が必要と言いながら放棄している),東電への援助金,IMFへの拠出金,議員報酬,公務員給与…ただ単に,民主党が官僚の抵抗を恐れて財源を作ろうとしないだけである。

 この御用学者は,これらを全部精査した上で,財源の裏付けがないと書いたのだろうか。まあ,それなら分かるが,①や③のように鳩山小沢体制を「敵視」している姿勢からすれば,そんなことは全く無視して,大マスコミが垂れ流したことを無批判に鵜呑みにして吐き出しただけだろうな。こういう学者に限って,学生には偉そうに「論証吐き出しはけしからん」などと言って異常なまでに論証パターンを敵視しているわけだが,その本人が,自分の知っているフレーズを吐き出して,しかもそれを高い権威があるとされる本に平気で書くということである。御用学者の底が見えたというか,法律学者に事実調査能力はないというのか(学部試験も司法試験も事実は所与のものだし,判例評釈も既に裁判所が確定した事実を基にするので,自分で事実を見付け出すという習慣がないんだろうな。だから大マスコミの「稚拙」な事実描写でもそれを基にするしかないんだろう。)。

 「国民受けする」というのも,論証吐き出しである。その政策の当否をきちんと論じないところも問題だが,彼がよりどころにしている大マスコミ様の世論調査では,むしろマニフェストの各種項目は反対が多かったはずだ(高速無料化は特にやめるべきと言われていた)。つまり,大マスコミによれば,マニフェストは「国民受け」などしていなかったのであり,マニフェストに対する価値判断もおかしい。

③も,鳩山氏にそういう点があったことは否めないが,O沢政治家のことを言っているのだとすれば,とんでもないことだ。

 まず,そもそも政治と金の実態はただの期ずれであり,その期ずれは違法でないという弥永先生(この人と同じく,有斐閣で多数執筆している立派な学者だよ)の意見もある。その程度のことも知らずに(まあ,ネットで真実を探求する能力がないから,新聞のコピペで本を書いてるんだろうが)政治と金の問題とか書いているというのは,とんでもない無学である。

 さらに,説明責任というのは本来行政に対して使われる言葉であって,そんなことは,普通に公法を勉強した人間なら誰でも知っている常識レベルの知識なんだが,それが政治家にも及ぶ根拠を何も示さずに,(新聞の切り貼りだろうが)政治家に説明責任などと書いているのもトンデモだ。本当に公法学者? しかも,O沢政治家が何度もオープンな記者会見で説明責任を果たしたことも無視ですか。彼もまた,大マスコミと同じで,議員辞職することが唯一の説明責任だと思ってるんだろうな。

 

というわけで,結論としては,稚拙なのはこの御用学者の頭ということになる。ちなみに,エジソンのお母さんは,エジソンが小学校の先生に「この子の頭は腐っている」と言われたとき,「頭が腐っているのは先生,あなたです」と反駁したらしいね。小さい頃読んだ,漫画のエジソンの伝記で,そんなシーンがあった。私もそんな心境なんだが,さすがに「腐っている」は品位を害するため,自粛した。その辺は,kabumasa氏にバトンタッチしたい(笑)

 

それにしても,このレベルの言論が,大マスコミや,文藝春秋・Willレベルの雑誌で書かれているならば,別に何とも思わないんだけど。しかし,全国の法律家に影響力のある権威のある本とされるものの中で,平気でこんな間違いだらけのことを,学生のコピペレポート以下の水準で書いたということに,唖然とするとともに憤りを隠せない。絶対に許せない。もうこの人の単著は絶対に買わない(『芦辺憲法学を読む』(有斐閣,2004)などがある。)。

正直,有斐閣にも抗議したいところだが,有斐閣はそこまで著者の記述内容には介入できないだろうから,有斐閣に怒っても仕方ないと思う。ただ,天下の有斐閣といえども,こんなトンデモな記述があるということは,肝に銘じておきたい。

 

閉じる コメント(0)

閉じる トラックバック(0) ※トラックバックはブログ開設者の承認後に公開されます。

官僚の御用憲法学者の信じられない駄文(上)

今日から新司法試験ですね。受験生の皆さんは頑張ってください。実務でお会いしましょう。

さて,そんな司法試験の必携書とされている本として,いわゆる四人組憲法というのがある。現在の最新版は,正式に書くと,野中俊彦ほか著『憲法Ⅰ(第5版)』(有斐閣,2012)となる。Ⅱもある。
憲法の教科書というと,芦部憲法と並んで,この四人組憲法が辞書的な役割として登場する。そのくらい,全国の法律家や受験生に影響力のある本で,権威があるとされてきた。
ところが,今回,そのⅡの58頁に,とんでもない記述を見つけた…。

以下は,いつもの論調なので,官僚を信頼している人や,O沢政治家が未だにグレーだと思っている人はここで「戻る」ボタンを押してください。
-----------------------------
5版では,選挙関係の記述で,最新の動向として,以下のように付け足されている。
「国民の期待を一身に担って発足した民主党政権が早々に行き詰まってしまったのは,①官僚を敵視する政権スタイルとしての『政治主導』の稚拙さ,②財源の裏付けなしに国民受けする『マニフェスト』政策を実施しようとしたこと,③自民党的な『政治と金』からの訣別をうたい文句にしながら,政権トップが自らの『政治と金』の問題について国民に対する説明責任を果たし得なかったこと,④政権発足後一年足らずで生じた衆参の『ねじれ』により,法案等の成否について参議院で多数派を占める野党がキャスティング・ボートを保持していることなどによるものと言えよう。」
まあ,公法の教科書では,どうしても著者の政治的姿勢が少なからず反映されてしまう面もある。しかし,言うまでもなく,この記述は余りにひど過ぎる。
まあ,冒頭と,④については,客観的事実を述べたものであって,別に問題はない。
しかし,①〜③は何なんだという話である。
①「政治主導」が官僚を「敵視する」という見方はそもそも一面的だし(だいたい,日本は民主主義なのであって,政治主導がいけない理由が分からない。この記述を書いている上智の高見勝利教授は,この国の国家体制が旧ソ連と同じだとでも思っているのであろうか。憲法学者がそんなトンデモな考えであること自体論外だし,小学生でも官僚主導がおかしいことくらい分かる。),既得権を見苦しく守り続け,未だに天下りで国民から富を収奪し,抵抗する政治家やマスコミを税務調査や検察審査会を使ってでも妨害しようとする官僚機構を敵視するのは,むしろ当たり前である。どうやら,この人は,官僚を敵視することがア・プリオリに悪だと思っているらしい。つまり,官僚の犬,御用学者である。東大以外にも御用学者がいるんだね。
その点をおくとしても,「稚拙」などなど,露骨に自己の価値判断を投影しているのも問題である。今までの記述では,マニフェスト選挙という動向については,評価の分かれるところである,などと中立的な表現を堅持していたのであって,急に①〜③のように価値判断を露骨に書くようになったのは奇妙と言うほかない。
(続く)

閉じる コメント(0)

閉じる トラックバック(0) ※トラックバックはブログ開設者の承認後に公開されます。

全151ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.

jur*st*0*76
人気度

ヘルプ

Yahoo Image

  今日 全体
訪問者 10 38157
ブログリンク 0 5
コメント 0 499
トラックバック 0 18
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
検索 検索

開設日: 2007/8/16(木)


プライバシーポリシー -  利用規約 -  ガイドライン -  順守事項 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2012 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.