道路研究等

ドライブから政治まで。国民の生活が第一

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全218ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

困る客,困らない客

今日も仕事でした。受任制限をして,今日も詰め込んでようやく減ってきたものの,来週も遠方出張ばかりで,なかなかどうして暇にはならない。相談業務など振ってくださる方々には,申し訳ありません。一応,年度末の閑散期(サラリーマンと逆)を利用して,4月中旬くらいからは復旧できるよう努めてまいります。

弁護士にとって一番困る客は,いろいろ考えられるけど,個人的には,連絡が付かない客である。幾ら電話しても(最近は,LINEも使うけど。)つながらず,折り返しもない。いつまでもそうであると,仕事を進めようがないため,やはり辞任せざるを得なくなる。基本的には,なぜかは分からないが債務整理系に顕著に多い(熊本の債務整理ではほとんどなかったが・・・。)。自分で頼んでおいて,何を思って連絡しないのか分からないが,生活が苦しかったり(取立てが止まっているから本来考え難いが。)携帯が止まったとしてもFAXや郵便で最低限のやり取りはできるし,およそ折り返しができないほど忙しいことはまずない。体調不良だとしても,誰かに頼むなど方法は幾らでもある。結局は,単に,受任通知により取立てが止まり,そのぬるま湯にいつまでもつかりたいだけであるように思える。そういう甘えしか見受けられない場合は,辞任して現実を教えるのが優しさである。
他方,正反対の極として,毎日毎日五月雨式に「・・・ですか?」「・・・ですか?」と質問してくる客もまた困る。連絡はすぐに付くという意味では,連絡が付かないよりは良い。しかし,この手の客は,加減を知らないというか。すなわち,弁護士は普通一顧客のためだけに動いているわけではない,また,一日中パソコンの前にへばりついて仕事をしているわけではない(5大のアソシエイトならそうか?)という現実を知らないか,無視している。その都度の思い付きで毎日「先生教えて」「先生教えて」と言われても,対応しきれないのである。小学校の担任の先生じゃないんだから。真面目に答えても,そこから更に質問が延々と続いたり,答えを出すために延々とやり取りをする結果となる。本来は打合せでやるべきものであるが,毎日毎日打合せをしているような状態となる。それは無理としか言いようがない。この2月3月は,そういう客が多くて余計に苦労している。
不安なのは分かるけれども,「自分は分からないから聞いてるだけで,答えてもらって当たり前,ほかの依頼者は関係ない。」というに等しい過剰品質を要求してくるのも困る。私見であるが,弁護士としては,幾ら依頼者といえども,その人のためだけには動けない以上,合理的な範囲でその手の要求を統御してよいし,過労死しないため(あるいは,他の事件を放置させないため)にはむしろそうすべきと考えている。合理的な範囲として,例えば,1週間何も答えないのは不合理といえよう(ただ,忙しい弁護士であれば必ずしも珍しくはない。)。しかし,数日であれば許容される範囲内と解する。
どうしてもその日のうちに必ず返事が欲しいとか,何時間でも話を聞いてほしいのであれば,そのくらい時間に余裕のある弁護士を探していただきたい。独立当初の私はそういう者であったが,現在はそこまでではないです。

さて,債務整理という話で。現在,事件の4分の1,10件以上が債務整理である(過払がないのがほとんど)。びっくり。
そもそも,現状では,弁護士会の相談センターにせよ法テラス相談にせよ,相談の絶対数が多いのが債務整理であるし,受けやすいのも債務整理である。一般民事だと,結局,原告側だと証拠がまともにないとか,法律的に主張自体失当とか,弁護士に依頼するとペイしない相談が多い。被告側だと勝ち目がなかったり。しかし,債務整理は,「借金問題は必ず解決できる」と言われるとおり,債務者も最低限の努力は必要だが,そうすれば必ず道がある。そもそも窮乏した状態で相談に来る以上,人道的にも,よほどのこと(ギャンブルや風俗狂いの自己破産とか,債務のほとんどが税金の場合など)がない限り受ける。敗訴という概念もないしね。
得意分野を聞かれるが,正直,債務整理というのが一番しっくり来る。ローのクラスメイトが,五大やら準大手で華々しく働き,本も書き始めている中,債務整理が専門とは・・・。しかも,裁判で顕著な実績がないことの裏返しでもある。そういうこともあって,債務整理が得意ですとは言いたくない。ただ,今度のボス弁が債務整理に理解がある。債務整理は一番直さい(截)に人を救う仕事だし,債権者にとっても,中途半端な焦げ付きより,正々堂々と貸し倒れとして処理できるから悪いことではない,と。立て続けに受任通知を出すと,さすがに債権者に申し訳ない気持ちになる。そんなとき,この言葉に救われている。確かに,貸倒れの認定をめぐって税務上の争いになることも少なくないから,破産でも再生でも,正々堂々と貸倒れにできるというのは,それはそれでよいのかも。
かの宇都宮先生は,熊高→東大法で,在学中の合格である。そんな超エリートが,実は債務整理の第一人者である。私は足元にも及ばないが,何だか不思議な縁である。
結局は,与えられた仕事を地道にやるしかないという当たり前の落ち。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

近況

・アイドル刺傷事件,懲役14年6月。6か月という中途半端なものが付いたのが不思議。それはともかく,これは,軽過ぎるかなという気はした。いつも,私は,刑事弁護がそこそこある関係で,どちらかというと被疑者被告人寄りである。
裁判員裁判は,感情に任せて量刑が過度に重くなる人民裁判的な側面があり,それを抑制するという方向性自体は正しい。しかし,今回の行為は,既遂に達しなかったのが奇跡であり,ほぼ死亡必至なレベルである。もちろん,法的には既遂と完全に同じではないのであるが,その実行行為の危険性は甚だしい。被告人の不規則発言も考慮すると,どこまで本気で反省しているかも疑わしい。酌量の要素がほとんどない(報道によれば,計画性も認定されている。)とすると,求刑超えもあり得たように感じた。
今回ほど執ような殺人未遂の量刑相場がどのようなものかは研究不足だし,裁判員の方々が猛烈に悩まれたのは間違いない。本来は一民間人である裁判員を批判するというのも,心苦しい。それらの点を全て認めつつも,もう少し重い量刑でも良かったのではないかという気はする。
・で,刑事弁護の方は,先月からやっていた重い(というより,手間のかかる)事件の胸突き八丁を越えた。今回,当初から捜査機関により住所不定扱いされていた被疑者について,被疑者の足取りを証拠とともにある程度豊富に?正確に具体的に主張立証したからか,最後の最後に住所不定を排除した。
罪証隠滅や逃亡のおそれも,簡単には排除できない。ただ,ある程度の事件であれば,弁護人が間に入れば,その頭越しに被害者に働き掛け・・・とは言いづらくなるし,身元引受人が増えれば逃亡のおそれは削減できる。捜査の進展により,これらのおそれを軽減させることはできる。これらに対し,住所不定は,逮捕時点の客観的状況であり,およそ動かせないようにも思える。しかし,事案によっては,警察の見立てが誤解であることを論証できる場合がある(これ以上具体的にすると,守秘義務の問題があるので割愛する。)。
結局,昔民事弁護教官に言われたことだが,人(裁判所)を動かすのは事実の力という格言が,ここでも当てはまるということである。単なる空中戦(人権がどうのとか,職業差別はけしからんとか)では権力の岩盤はびくともしない(あたかも,ラピュタの中枢をダイナマイトでこじ開けようとしてもびくともしないように)。その岩盤を切り開く(可能性がある)のは,具体的事実である。被疑者の関係者にこのように説明して,その切り開く証ひょうを用意してもらった結果,少なくともひびを入れることくらいはできたかな。たまたま,ある程度の証ひょうが入手できたまれなケースであり,一般化できないのが残念である。
・共謀罪,すわ10日に閣議決定かと思いきや,もう少しは延びそうである。朝日新聞に,確かに全文というか全容が載っていたが,ふと目に留まったものとして,詐欺破産罪とかの共謀罪もあるという件。もともとは,財産を隠したりして,本当は破産できないのに破産して,借金を飛ばすような汚い行為を禁止するもの。これのどこがテロと関係ある???????? やはり,テロ対策というのは適当吹いているだけだということが,これを見た瞬間明白になった。
・お隣の韓国,パククネ大統領まで立件された。このくらい聖域がないというのは,ある意味健全な司法である。他方,こちらの首相は,何が出てきても立件はないな。さすがに,NHK以外の大マスコミも少しずつ報じてはきている(まあ,単なる期ずれで,その表記は会計学上正当ですらあった陸山会事件ほどの批判はないが。)。しかし,ネット上を中心に,辞任に値するようなことではないとか,ここで辞めさせたら中国がほくそ笑むだけだという論点ずらしのような記事が出ている。韓国と違い,日本ではデモ一つ起こらない。いつも同じことの繰り返しになってしまうのがきついが,結局は国民のレベルに帰着するんだよなぁ・・・。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

謹告

最近,某身柄事件を中心に余りに多忙となり…いっぺんに新件が来過ぎて,パンクしました。
私の処理能力の限界に達したため,当分の間,新規受任を制限いたします。
具体的には,民事は,法テラスや相談センターに出向くのを当分の間中止し(交代済),紹介案件のみに絞ります。
刑事は,3月下旬まで,特別なルートでない限り身柄事件を全て停止します。在宅や被害者側はお受けします。

今朝起きたら,布団から上体を起こしただけで猛烈な立ちくらみがして,その後も何とか出勤はしたものの若干ふらついている。いよいよ命の危険を感じてきた。短期的な売上は犠牲になるものの,命がなくなっては元も子もないので。
工事業者だって引っ越し業者だって,繁忙期は受任を断ることは幾らでもある。たとえ,その依頼者が従順で金もきちんと出せるとしても。弁護士はそれが許されないということはあり得ないし,実際,ひまわり基金の先生の記事を見ていると,やはりお断りせざるを得ないくらい事件を抱えていらっしゃるようだ。
ということで,当面は,今ある仕事を何とか進めることに専念する所存です。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

弁護士ももはや6年目に突入。県によっては,来年くらいから修習生の指導担当になり得ることになる。まだ全然そんな境地に達してないや(笑) 何しろ,著名な実績がない。本も出してない。アピールできるものがないのである(だからこそ,某市の情報公開審査会の末席にもぐり込んだことを殊更に喧伝するわけである。肩書病w)。
だが,それを強弁する方法はある。たとえ無名の仕事でも,草の根できちんと信頼を得ていけば,食うには困らないという事実主張がw
ブログで公開するには守秘義務の問題があるので限度があるが,先日担当した少年に関し,大雑把に言えば家裁が否定したこちらの見立てを少年院が独立に採用したという連絡が来た(このくらいなら大丈夫・・・よね。)。私が提示して一蹴された見立てを,矯正の専門家が受け入れたようなものだ。といっても,私が受け入れさせたんじゃなくて,付添人だった時期にやり取りした関係者各位の御尽力によってそうなっただけで,私の手柄ではないんだけどw しかし,裁判所相手の局地戦では負けたが,トータルで考えれば勝ったようなものだ。これで後は当該少年が立ち直ってくれれば,実質的には弁護活動の成功と言える。それは,著名ではないが立派な実績の一つである。現場で地べたをはいずり回って向き合った者が,司法研修所の起案だけの司法官僚に負けてなるものか!
とはいえ,普通の民民の訴訟では,おおむね落ち着くべきところに落ち着いているようだ。これまで自分が控訴理由書を作成した控訴審の戦績を振り返ってみると,(杆郢龍遒噂个靴了,ある家裁の審判をひっくり返した(細かくいうと(即時)抗告だけど。)。これは,審判後の特殊事情によるもので,単なるビギナーズラックであったが,高裁は何とかなるという甘い考えをしばらくの間持つことになってしまった。∩阿了務所の3年のうち,途中から事務所事件の控訴理由書をほぼ全件書かされた。地裁からの控訴により逆転勝訴となったのが1回,1審より有利(絶対的に良い解決とは限らないが。)な和解が確か2件はある。簡裁からの控訴により逆転勝訴となったのは2回ある。
こちらに戻ってからは,自分の事件で,新証拠を出したことによるが1審より有利な和解が1回(高裁),(新しい)ボスから引き継いだ事件で1審より有利な和解が1回(地裁)というところか。1審よりは有利になったのが都合8回ということになる。
顕著な特徴は,別の先生が一審担当だった事件では,多分半分くらいは1審より有利にできた一方,自分が一審を担当した事件は,事務所事件も個人事件も合わせて1度しかいい結果を出せず,逆転判決はないということである。ちなみに,控訴審で逆転判決となる割合は約4分の1といわれるが,和解については分からない。
控訴に関して,一審の準備書面の焼き直しではほとんど逆転は見込めないと言われる。恐らく正しい。特に,同じ弁護士が担当すると,よほど説得力のある一審判決で,いやがおうにも新しい理屈を考えなければならない場合でない限りは一審の準備書面の焼き直しとなってしまう。私も,別の先生の担当事件については,従前の準備書面の主張を入れつつもできる限り独自の視点を書き加えた。しかし,自分の担当事件ではそれはできない。控訴に関しては,思い切って別の弁護士に任せ,新機軸を探してもらう方が控訴人のためになるのかもしれない。

弁護士事務所もお世話になっているアスクルの倉庫火災,鎮火しませんな。この手の火災の燃え続け最長記録はどのくらいなのか・・・一応,天災による場合は結構長い場合もあるようだし,炭鉱が50年燃え続けなんて話もあった。しかし,このような人災の家事で既に5日以上燃え続けるというのは,余り例がなさそうである。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

2.15

今日は在宅勤務。ちょっとは休みたかったが,結局起案が山積。どうすれば説得力が増すか,どうすれば感情を抑えて書けるかが難しいところである。
 
相変わらず,政治には絶望というか,共謀罪をテロ等準備罪に変えただけで,一気に賛成派が増えたらしい。http://onsen-kabumasa.cocolog-nifty.com/okirakunikki/2017/02/nhk-7f31.html
>記事の冒頭からもう国民騙し、洗脳丸出しで「政府が、組織的なテロや犯罪を防ぐため」とくる。そら、ナイーブで法律の中身など詮索もしない幸せな国民ばかりの日本だから、テロを防ぐためとされると「そら当然に必要だね」となるのは当たり前か。
「テロ等準備罪」の「等」が官僚や警察の思い通りに解釈できる余地満載で、戦前の治安維持法と遜色ないほどの国民の自由と命を奪う可能性大の極悪法なんだが、名前だけ変えるとまんまと騙されちゃう素直馬鹿な日本人。

感想はこれと同じであり,ほえづらかいても弁護しないよ(その前に,私が投獄されるかもね。)。

治安維持法下に近似する状況になればそうはいかないかもしれないが・・・
最近は,余り検察批判をしていない。いや,陸山会事件とか,小渕や甘利を捜査しないとか,政治的な偏向があること自体は批判せざるを得ない。しかし,そういう政治的背景のない普通の個人の刑事事件においては,そればかりでは始まらないというか。どうしても,捜査官ないし訴追官ということで,本質的に相手方当事者である以上,その立場は割り引かざるを得ないし,そうすべきである。幾ら「公益の代表者」とはいえ,当事者主義である以上,立場の違いは考慮しておかないと始まらない。こちらから見ると不必要に見える勾留請求も,しかるべき手続の中でその旨主張する必要はあるが,検察官の立場を考えればそこまで腹は立たないというか。また,実際上の問題として,被疑者被告人の事件内容以外の扱い(押収物還付,被害者の連絡先の教示など)では,検察官に協力してもらわないといけない場面も多い。そうでありながら見境なく検察非難をしていると,やはり自分も言いづらくなって首を絞めてしまうんだよね。和睦の話ではないけど,争うべきところは正しく争うものの,何でもかんでもたたくのではないやり方はあると,最近思う。検察修習可だった恨みは忘れませんがw

どちらかというと,そうやって立場による割引ができない裁判所こそ,批判の対象となるべきである。最近は,2号3号の反論に関して弁護人も工夫しているからなのか,強引に1号の住所不定を持ち出す傾向がある。数年前は,2号3号は当たり前であったものの,ホームレスでもない限り1号はなかったが・・・。今後は,人定質問で,住所の存在を徹底的に争う機会が増えそうである。何でそんなくだらないことをしないといけないのか分からないが,裁判所の「新しい判断」なのであろう。付き合わされる方はただの迷惑です。
行政(自治体)のやり方についても,住民監査請求とか審査請求とか,裁判所を使わず判断者にできるだけ弁護士がいるような手続を活用している。訴訟に踏み切っても何も期待できないので。行政内の手続であれば,答申の中で何かしらの付言をしてもらえて,実質的には目的を達成することができるが,裁判所はそういう発想はなく,ただ行政を追認するだけである。大体,沖縄で,判決に従わないと司法の威厳が損なわれるなどと発言した裁判長がいるようだが,家庭内で「俺に従わないと俺の威厳がなくなる。」などと発言したら,現在の社会通念ではただのモラハラ夫である。力で強引に従わせるという姿勢は,制度上の正統性は一応あるが,正当性はない。こういう人間が,司法研修所の起案はできたのかもしれないが,権力のよろいを着て大上段にいるということ自体が危機的な事態である。そりゃあ裁判所に期待しないよね。個人的には,たとえ社交辞令でも「期待してるぞ。」と言われた方が気持ち良く働けるとは思うが・・・。
ただし,政治的背景のない民間人同士の事件であれば,ある程度期待はある。これまでの事件を振り返っても,無理ゲーの事件のほかは,多くはこれでは立証が足りないからやむを得ないか・・・という思いもある。これが裁判所に期待できる限界ではあるが。

この記事に

開く コメント(0)

開く トラックバック(0)

全218ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.


みんなの更新記事