2010年7月27日
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2010年7月27日 夕刊 【写真】26日、スイス南部のブリークで、脱線した「氷河特急」の車両について説明する専門家チーム=弓削雅人撮影 【ブリーク(スイス南部)=弓削雅人】アルプス観光列車「氷河特急」脱線事故で、原因を調査中のスイスの専門家チームは二十六日、記者会見し、事故列車の運転士が「現場にさしかかった時にレールに異変を感じたが、どうすることもできなかった」と証言していることを明らかにした。 ただ、同チームのコベルト担当官によると、異変を裏付ける証拠は見つかっていない。列車運行会社の関係者も「事故後の復旧作業で交換が必要なほどゆがみはなく、レール幅を補正する通常機器による保守作業で対応した」と説明。同担当官は「事故前後のレールの計測データなどを詳しく調べ、運転士の証言の信ぴょう性を確認する」としている。 会見は事故現場から約十キロ離れた南部バレー州ブリークの車庫で行われ、検証中の事故車両も報道陣に公開された。事故車の五、六両目だった車両はパノラマで絶景を楽しめるガラス窓が大きく砕け、事故の悲惨さをあらためて見せつけた。 車両本体について、捜査当局者は「現時点で事故につながるような問題は見つかっていない」と説明。車体のバランスを取る懸架装置やブレーキを中心に検証を続ける。事故列車の運行記録に基づく現場での再現テストで運行記録装置の信頼性確認も進める。専門家チームは今週中に暫定的な調査結果を公表する見通し。 <【国際】モスクワ37.4度 90年ぶり最高更新> 2010年7月27日 夕刊 【モスクワ支局】ロイター通信によると、猛暑が続いているロシアの首都モスクワで二十六日午後、気温が三七・四度に達し、約百三十年前の観測開始以来の最高記録を更新した。これまでの最高は一九二〇年八月七日に記録された三六・八度だった。 モスクワ市内は二十六日、近郊で起きた森林、泥炭層の火災の煙が流れ込み、白いスモッグに覆われた。ロシア全土も猛暑に見舞われ、干ばつや森林火災、水の事故などの被害が深刻になっている。 <【国際】6家族32人日本定住へ ミャンマー難民> 2010年7月27日 朝刊 【バンコク=共同】日本政府は二十六日までに、「第三国定住制度」で今年九月から受け入れるミャンマー難民を、タイ北西部のメラキャンプで暮らす少数民族カレン人の六家族、計三十二人に決め、家族らに通知した。複数の関係者が共同通信に明らかにした。 第三国定住制度は自国に戻れない難民を避難先以外の国が受け入れる制度で、日本が導入するのは初めて。本年度から三年間で計九十人のミャンマー難民を受け入れる計画で、今回の三十二人は第一陣となる。定住がスムーズに進めば、将来的にはこの制度を使って本格的な難民救済につなげたい考えだ。 六家族の三十二人は日本行きを希望した約五十人の中から、日本政府の調査団との面接を経て選ばれた。若く、健康で子供がいるなど日本の地域社会に溶け込みやすいという点が重視されたという。 三十二人は今月二十八日から約一カ月間、メラキャンプで日本語や文化の研修を受けた後、九月に日本に移り、新たな生活を始める。 2010年7月27日 23時03分 【写真】喜多川歌麿の肉筆画と確認された「鍾馗図」(左)と「三福神の相撲図」=27日午後、栃木県栃木市 栃木県栃木市は27日、個人宅に伝わっていた絵画2点を江戸時代中期から後期に活躍した人気浮世絵師、喜多川歌麿の肉筆画と確認したと発表した。市によると、歌麿の肉筆画は全国でも40点ほどしか確認されていないという。 市が大和文華館(奈良市)の浅野秀剛館長らに鑑定を依頼していた。2点の存在は1975年ごろに確認されたのが最後で、表に出たのは約35年ぶり。栃木市は所有者から寄託を受けており、年末の一般公開を目指す。 今回確認したのは「鍾馗図」と「三福神の相撲図」。鍾馗図は縦約81センチ、横約27センチで、魔よけとして知られる「鍾馗」の立ち姿。三福神の相撲図は縦約82センチ、横約39センチで、布袋と大黒が相撲をし、恵比寿が行司をする様を描いている。いずれも1791〜93年ごろの作品とみられる。 歌麿は栃木市周辺に滞在したという説があり、市によると、同市に住んでいた所有者は「歌麿が1カ月ほど滞在した際に描いてもらったと伝えられている」と話している。(共同) 2010年7月27日 朝刊 【写真】来日予定のメスの仙女(シィエンニュ)(左)とオスの比力(ビーリー)=東京都提供 東京都は二十六日、中国野生動物保護協会から二頭のジャイアントパンダを借り受ける協定書に、中国・北京市で同協会と正式調印した。ワシントン条約に基づく手続きなどを経て来年二月に来日し、三月には上野動物園で公開される見通し。 オスの比力(ビーリー)=四歳十一カ月=と、メスの仙女(シィエンニュ)=五歳=で、ともに四川省の保護センターで生まれた。オスは体重一四三キロ、メスは一二四キロで発育良好だ。 日本名は今後、公募する。来日後は上野動物園で繁殖に取り組み、順調なら二〇一二年春に妊娠、同年夏に赤ちゃんが生まれる可能性がある。 都は、中国側に保護協力資金として年間九十五万ドル(予算計上額で九千二百万円)を十年間の契約で支払う。 2010年7月27日 紙面から【図1】 生活に欠かせない「鉄」。この鉄の価格が高騰している。中国の旺盛な鉄鋼需要により鉄鉱石などの原料が高騰しているためで、自動車や家電など、鉄を使う産業への影響は必至だ。 日本は、鉄の原料の鉄鉱石や石炭を100%輸入している。主な供給元は英豪系やブラジルの資源大手企業。これまで資源大手にとっては日本が“お得意さま”だったが、高成長を続ける中国の需要が急増し、鉄を取り巻く需給の構図が変わった。 特に鉄鉱石は中国の需要増に引っ張られて市場価格が上昇。これを理由に世界の貿易量の七割を牛耳る資源大手三社が、日本の鉄鋼各社に対し強気に値上げを要求。従来の「年間」の契約から市場連動性が高い「四半期」の契約へ変更を求めた。この結果、価格は四〜六月期は前年度の約二倍、七〜九月期は四〜六月期の二割高となった。 原料高騰によるコスト増は鉄鋼業界全体で二兆円に上る。鉄鋼各社は鉄を使う他の産業との“痛み分け”を求め、製品材料(鋼材)の値上げを要請。両産業の代表である新日本製鉄とトヨタ自動車は六月、上半期は鋼材一トンあたり約二万円の値上げで合意した。 ◆技術開発で対抗 原料価格高騰を受け、鉄鋼各社は資源大手との交渉と同時に原料コストを抑える技術開発に力を入れる。安価な鉄鉱石や少ない原料炭で鉄をつくる技術開発などだ。さらに資源大手の寡占化に対抗する形で、独自に鉱山の権益を取得。2008年には新日鉄など日本の鉄鋼5社と伊藤忠商事、韓国鉄鋼最大手ポスコの7社がブラジルの鉱山権益の4割を得た。ブラジルや英豪の資源大手に一矢報いた形だが、莫大(ばくだい)な資金が必要で、今後の権益獲得は容易ではない。 | |||

