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(日産GT-RスペックVのチタン製マフラー。1万2000kmを走った広報車のそれは、見事な虹色に焼けていた。電気自動車には真似できないアートですね)
先日、フェアレディZロードスターのプレス試乗会へ行って、驚いたのは、開発チーフの湯川伸次郎さんが退職したというニュースだった。
そのとき、くわしい理由は聞けず、あとで調べたら、定年退職だった。そんなおトシには見えなかったので、なんで辞めちゃったの!? と、勝手に驚いたのだった。
世間に「最近のZ、冴えてるな」と思う人が増えているとしたら、それは湯川さんの存在が大きかった。それくらいZを愛し、Zに責任を持っているエンジニアだった。そういう人が日産から去ってゆくのは、大いなる損失だと思う。
2010年の後半に、日産はリーフという電気自動車を発売することになっている。補助金あて込み価格とはいえ、驚くほど現実的な値札を付けて、一般の人が買えるようにするらしい。ホンマかいなと思うが、すでにゴーン社長が数ヶ月前にそうブチあげてしまった。プリウスやインサイトの独走を牽制する狙いもあったのだろうが、しかし、1年以上先に出す、しかも果たしてそのとおり出せるかどうかわからない先端技術製品を「記者発表」するというのは、コンプライアンス的にもギリギリの政策ではないかと思う。
それほどまでに過熱している日産のクリーンカー開発の一方で、フェアレディZやGT-Rのような高性能車開発部隊は、どうしても肩身が狭そうに見える。だって、リーフのゼロ・エミッションと、GT-Rの480psを、同じ会社のなかでどうやって同居させていくのか。それぞれの開発チームに、同じくらい高いモチベーションを期待することが、果たしてできるのか。もちろんそれは日産だけの問題ではないが。
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