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日本のメディアの構造問題と題して講演された。
本来メディアは、
主権者たる市民社会と、国民生活に影響を及ぼしている統治権力や経済界との、
真ん中における媒体として、機能しなければならない、
むしろ、どちらかというと市民社会に依拠した姿勢で、臨むべき機能であるべき、
であるにもかかわらず、実際は、
市民社会からは遠い存在で、
さらには、本来権力の監視機能を果たすべきメディアが、
その権力側に擦り寄って、庇護を受けて、取り込まれている、
との、大手メディアに対する批判論を展開された。
そして、メディアがそうなってしまっている理由として、
日本のメディアの構造問題の核心である、
「負の3点セット」をあげられた。
すなわち、「クロスオーナーシップ」、「新聞再販制度」、「記者クラブ制度」である。
「クロスオーナーシップ」とは、
主要メディアであるはずの、新聞社とテレビ局が、同一資本によって所有されていることである。
朝日新聞とテレビ朝日、読売新聞と日本テレビ、産経新聞とフジテレビ、
日経新聞とテレビ東京、毎日新聞とTBSというように、
全国紙の大手新聞社は、東京のキー局それぞれとの関係が、あることは周知の事実である。
また全国の地方テレビ局も、それぞれが、
東京キー局の系列局として、系列化されている。
このことにより、新聞社とテレビ局が、相互批判できない体制となっており、
メディア内による自浄作用なるものは、ないわけである。
「新聞再販制度」とは、
製造者である新聞社から、一定の価格を決めて、そのまま販売する制度である。
これは、あまり自由競争にさらしてしまうと、質の低い文化的議論になりかねないので、
新聞・雑誌・書籍・音楽CDの“文化的公共物”は、
政府によって、自由市場原理から守ってあげようという、
独占禁止法の、例外規定なのである。
新聞業界は、これによって配達網が整備され、地方や離島でも配達が可能なのだと、主張している。
しかし神保氏は、
この再販制度によって、配達網が整備され、読者が囲い込まれていることによって、
売り上げの上下に一喜一憂しなくてもよい体制となっていることから、
新聞記者たちは、スクープを取ってくるメリットがないと、話され、
これはつまり、スクープを取ってきて、一面に何を載せるかによって、
発行部数が変わってくるわけでもないことから、
そのようなジャーナリズム原理は働いてこないと、おっしゃられた。
ゆえに、駅のキオスクなどで販売されているスポーツ新聞は、一面が重要であり、
時に、変なダジャレを冠した大見出しを載せたり、低俗な記事となりがちなのだと語られた。
「記者クラブ制度」とは、
記者クラブに所属する記者しか、会見に同席させない制度である。
記者クラブに所属する大手主要全国紙記者は、権力者に近づき、
権力者からこっそりリークしてもらったもの、教えてもらったものが、スクープとなり、
本来のジャーナリズムである、自分で探したものではないのである。
これにより、記者クラブ所属の記者たちは、
政治家など権力者に協力し、代わりにリークされた情報提供を受けるという、
持ちつ持たれつの関係に、なってしまっているのであると、話された。
これらのほかにも、
日本のメディアの人間は、“高給取り”との批判があった。
全産業の全上場企業のうち、社員の平均給与の上位のほとんどが、
テレビ局が占めるのだと言う。(新聞社は上場していない。)
あるテレビ局社員の30歳での年収は、1050万円だそうだ。
その本給のほかは、残業代が占めるんだそうだが、
その残業代も、仕事しているかしていないかに関わらずなのだそうだ。
介護職の私なんかの低賃金で、1000万円稼ごうと思ったら、
何年かかるんだろうと思うと、途方もない数字に驚き、
時間外労働しなければやっていけない仕事にも関わらず、
時間外手当なんて、出ない、介護業界に比べて、
なんていう業界なんだと、恨めしく思った。
それで、そうした高給取りのテレビ局社員を抱えるという、
高コスト状態を維持するため、収益を上げなければならない。
そのためには、何でも数字=視聴率の取れるものに行き着き、
結局、低俗番組がはびこったり、
ついこの間も、ハニカミ王子取材での盗聴事件があったように、倫理観の欠如、
という結果になってしまっているのである。
問題は、このように日本の現代のメディアにたくさんの病巣があるにも関わらず、
広く国民の前に明らかにされていない、国民の多くがこの事実を全く知らないことである。
ただこのことは、至極当然のことであり、
国民に社会の情報を提供するメディアが、メディア自身の問題について、
何も知らせていないから、であるからである。
この問題は大変難しいわけであり、
昨今のキーワードとして語られる、メディアリテラシー(情報を読み解く能力)の重要性も、
こうしたメディアの現在の知られざる実態の前では、
国家権力と密接につながっている大メディアの前では、
圧力によって、意味を成さないのではないかとさえ、思えてきた。
しかし、やはり、権力と程遠い立場にある一市民としては、
地道に、こうしたブログを通じて、世の中に発信していくしかないのではないかと思う。
私も、介護職の社会的地位の向上について、
地道に、訴え続けることによって、
少しずつでも、世の中が考え方が変わっていくことができればいいなあと、願っている。
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規制緩和を叫ぶマスコミが、一番規制で守られているのが日本という国です。
2007/6/16(土) 午後 10:48
今話題になっているコムスンとか、よその業界のことに関して、徹底的にたたくのに、
自分自身のこと、マスメディア自信の自己批判はできない、同業他社にもさせない、フリーランスからの批判も排除する、日本のメディアはいかがなものなのでしょうか?
2007/6/17(日) 午前 0:00