|
アデランス大リストラ必至…岡本社長が退任し全面敗北
2008年7月1日(火)16時31分配信 夕刊フジ
-PR-
5月の定時株主総会で取締役再任案が否決されたアデランスホールディングス(HD)の混乱は、岡本孝善社長(58)が退任、筆頭株主の米投資ファンド、スティール・パートナーズから社外取締役が送り込まれるという会社側の全面敗北となった。スティール側が従業員削減など痛みを伴う大幅なリストラを迫るのは必至の情勢だ。
「いろいろな選択肢があったが、熟考した結果」
6月30日の記者会見で岡本社長は、自らの退任を含む新人事案についてこう説明した。5月の総会以降、事実上の経営者不在という異常事態で、従業員や顧客に悪影響が出ていることも示唆した。
スティールが批判する業績悪化について「経営者は数字が通信簿」と認めながらも、「結果の責任はあまり足元を見過ぎると転ぶ可能性がある」と無念さをにじませた。会見中、「(テレビカメラ用のライトで)ものすごく暑いから」とおしぼりで何度も顔をぬぐったが、目は真っ赤だった。
8月9日の臨時株主総会で提示される新人事案は、新社長にアデランスHDの完全子会社で女性用かつら販売会社、フォンテーヌ社長の早川清氏(60)が就任。岡本社長は特別顧問となり、創業者の根本信男(67)、大北春男(66)の両最高顧問とともに取締役を退任する。
社外取締役にはスティールの推薦で、米スティール幹部のジョシュア・シェクター氏(35)と、三菱商事元副社長で米投資ファンド、リップルウッド(現RHJインターナショナル)のアドバイザーも務める相原宏徳氏(70)が就く。
スティールは水面下でアデランスを激しく揺さぶった。今年3月には独自の取締役候補を盛り込んだ株主提案を用意。正式には提出しなかったが、5月の総会で岡本社長らの取締役再任案に反対票を投じ、6月12日には臨時総会に向けてシェクター氏、相原氏、米スティール代表のウォレン・リヒテンシュタイン氏や大学教授、経済評論家など社長候補を含む10人の取締役候補を株主提案。アデランスはスティールに妥協するしかなかった。
スティール側から送り込まれた社外取締役は従業員削減など痛みを伴うリストラや株式の非公開化を要求するのは確実で、早川次期社長は苦しい立場に追い込まれそうだ。
|