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2007年7月5日

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カフカス(4) 民族の万華鏡

 ガマルジョバ!!(グルジア語の挨拶)

 「カフカスに民族がいくつあるのか、神様もご存じない」。50以上の言語が話されているカフカス。古来さまざまな民族が往来したこの地域では、渓谷を越えると全く別の言語が話されている、ということも珍しくない。

 さて、地理の授業でカフカスを取り上げる機会があるとすれば、せいぜい民族問題の時間くらいだろうか?以下の紛争は、いずれもソ連崩壊に伴って、封じ込められていた民族意識が一気に噴出し、いまだに解決に至っていないものばかりである。

1.チェチェン紛争…独立を求める北カフカス・チェチェン共和国とロシア連邦の混迷の戦い。(いうまでもなく、この地域の民族問題でもっとも頻出)

2.ナゴルノ・カラバフ紛争…アゼルバイジャン内のアルメニア人が多いナゴルノ・カラバフ自治州が、アルメニアへの帰属替えを要求、アゼルバイジャンとアルメニアの激しい紛争に発展。同州は現在、アルメニアによる「占領状態」にある。私がアルメニアの首都エレヴァンで買った地図では、同自治州は独立国家(国際的には未承認)として記載されていた。

3.アブハジア紛争…グルジアの南オセチア自治州では、オセット(オセチア)人がロシア連邦北オセチアとの統合を要求し、紛争に発展。同じくグルジアに属するアブハジア共和国では、アブハズ人がグルジア支配への反発を強め、激しい内戦に発展。この両地域には現在、グルジア政府の主権が及んでおらず、半ば独立国家状態になっている。

 ⇒2・3でわかるように、カフカスでは事実上の独立を果たしている「未承認国家」が3つもあり、地域の不安定要因になっているのだ。
 
 グルジアの首都トビリシの中心部にそびえたつ「イベリアホテル」。見上げると、部屋という部屋から、洗濯物が所狭しと干されている光景は実に壮観だ。実は、イベリアホテルはアブハジア紛争から逃れてきたグルジア難民の住まいと化しているのである。だから、ほとんどの部屋は難民が占拠しており、一般の旅行者は泊まれない。
 泊まれない、はずだった。ところが後日。カヘティ地方へ向かった私は、「難民ホテル」に泊まらざるを得ない状況に直面するのである…。

 というわけで、次回は「あゝ難民ホテル」(?)

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