鉄槌 高田 侑 著
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ホラーっぽい設定と展開だが最後まで読むとそうでもないのが著者の特徴。
超常現象ではなく「人間の怖さ」に重きを置くところは本作も変わらない、が・・・?
なんというか、「打ち切りにあったマンガ」のような印象だ。が、「本書は書下ろしです」
と書いてあるので、ますます「???」だ。
本作のテーマは母に捨てられ慕ってきた父を亡くした3キョウダイとその母、若松屋との
対立・対決だろうと思って読み進めていたのだが、どうもいいところまでいったところで残りページ数が少ない。
と、思っていると対決が始まらないうちに母が死んでしまう。
あらら。ここからが面白いんじゃないの?と思って更に読み進めると、それまで読者の(少なくとも俺の)
関心が全くなかった母の最初の相手の男の顛末に話題が移り、そして最後は池さんが・・・と、キョウダイ
自体が脇役に追いやられる。
なんというか、せっかく積み上げてきた設定や脇役達も、全く生かされないまま「過去の事件を、過去の人たちで解決する」という結果になってしまった。
泣き女とか
鬼女とか
怒声の隣人とか
せっかくのいいキャラ設定も、「いったい、何のために出したの?」という扱われ方だった。
藤巻ゆかりに至っては、最後「誤解のお詫びにダンナが現れてキョウダイの無罪を証明する」などというどうでもいい役。投稿写真の導入が良かっただけにこの顛末は残念だ。
書いてる途中で、作者が飽きたのかな、という印象の本だ。 |

