国学史再考
|
ハワイから帰国3日目。遊びにいったわけではないけれど、気候の
穏やかさ、本の内容の面白さで、なんだか夢のような1週間であった。
いつかサバティカルでももらって、1年くらいじっくりと調査したいなあ
と思った次第である。
さて、帰国後すぐに、田中康二氏『国学史再考―のぞきからくり本居
宣長―』(新典社選書、2012年)が届く。
当初は新書のかたちで想定されていたようだが、次第にボリュームが
大きくなり、選書へ変更されたそうだ。
本書をみて、そのほうがぜったいに良かったと思う。契沖の誕生から執
筆し、近現代における宣長受容まで言及するには、新典社新書のボリュ
ームではとても無理だ。
問題意識は、先月に出た『江戸の文学史と思想史』でも語られている、
文学史と思想史との統合的地平からの、国学(宣長)素描という点である。
その意味で双方の格好の入門書ということになるだろう。
|

