ブログ水族館/中村 元

超水族館ナイトが贈る映画『ビハインド・ザ・コーヴ』上映会4/13(木)開催。チケット発売は3/13の10:00〜です。

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へんないきものの究極にいる奴をずっと出したくてしょうがなかったのだけど、きっとみんな引いちゃうだろうな〜と思って出せなかった。
メルマガでも、ヒトと寄生虫の共生の話を書いたら、マジで登録者数減っちゃったもんね。。。w
でも、ついに出そうと思う。そう、「アレ」の登場だ。
とか言いながら、すでにみなさん写真は見せられちゃってるワケなのだけど、深海生物オセダックス。
俗称ゾンビワーム。※赤いヒモみたいなのがオセダックス。

ゾンビワークという俗称からしてスゴイのだけど、オセダックスという学名もまたスゴイ!「骨をむ
さぼり食う者」というラテン語なのだそうだ。
その名の通り、オセダックスは死んだクジラの骨を食べる生き物だ。

いや実は、食べるというのとは少々おもむきが違っていて、深海の熱水噴出を食べて生きる生き物たち(体内に硫化水素などを分解してエネルギーとするバクテリアを持っている)と同じように、骨が溶ける時に出る脂肪分からエネルギーを作ることのできるバクテリアが、オセダックスの体の中に共生し、エネルギー補給をしているのだ。
というわけで、彼らは深海底にポツンと沈んだクジラの骨でのみ発見されている。

クジラだけでなく、水生哺乳動物(=海獣)は、死ぬと海底に沈んでしまう。
その肉体は無駄になるのではなく、まず海底のカニやエビ、ヌタウナギなどが、「久々のご馳走やん!」とばかりに、あっという間に食い尽くしてしまう。
そんな海底のしばしの饗宴の後、骨だけとなって静かに横たわるクジラは、オセダックスのオアシスとなるのだ。

すごいですね。どっちも。
クジラの骨もいつかはカラカラの石灰質になってしまうから、新たなオアシスを見つけないと、オセダックスの子孫は絶えてしまう。
新たなクジラが死んでくれて、さらに骨になってくれているのを見つけなくては生き残れない。
でも、広い海の底に、クジラの骨を見つけるのは至難の技。
オセダックスはいったい、どうやって、新しい骨に辿り着くのか?
さらに、辿り着くまでをどうやって生きているのか?
謎です。イリュージョンです。

そしてクジラ。死してなお、いろんな生き物たちの役に立つ。
こういうの、カンチョ的には、なんだかちょっとうらやましいのです。
今のヒトは、火葬場に行って灰になってお仕舞いなんだものね。
土葬とか鳥葬とか憧れてしまう。これってヘンかな・・・?

photo:いずれも新江ノ島水族館のオセダックス。白いのがマッコウクジラの助骨。
海洋研究開発機構のハイパードルフィンが深海900メートルで採集してきたもので、世界初の展示。
なんせオセダックスの存在自体が、2004年に発見されたものなのだそうだ。

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閉じる コメント(22)

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カンチョさん、これくらいじゃ引きませんよ。ウミケムシがでたら引きますけど。

2006/11/25(土) 午後 2:59 shh*w63* 返信する

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ばったもできるなら、死んだら生き物に身を還元できたらいいなあと思ってるほうです。でも…鳥葬したら………鳥達に「この肉不味〜〜」って言われて食べてもらえなかったらどうしよう…(^へ^;) てなことはおいといて、寄生虫の生態って、マジ興味深いです。 削除

2006/11/25(土) 午後 9:17 [ ばった ] 返信する

スゴイ神秘的!!鯨の骨から鯨の骨へはどうやって移動してるんでしょう??広い海の中移動して鯨の骨にたどり着ける確率とか考えると、ほんま、不思議な生物ですね。寄生虫とか、私は全然平気です。ぜひ、紹介して下さい。

2006/11/25(土) 午後 10:26 ぼな 返信する

カンチョ先生は藤田先生とも対談なさっておられるのですね。ますます尊敬します。目黒の寄生虫館は以前行きましたよ。天文学者カール・セーガンの最初の妻で女性天才科学者のリン・マーギュリスが提唱した、細胞内共生説では、真核生物細胞の起源は、ミトコンドリアや葉緑体が他の細胞(それぞれ好気性細菌、藍藻に近いもの)内に入り込み、共生した結果だと考えていて、現在これはほぼ定説とされているわけですから、共生を考えなければ、人間の体を構成している細胞そのもの自体存在しませんものね。

2006/11/25(土) 午後 11:31 眼とろん星人 返信する

確か藤田先生は花粉症がニホンザルも罹患するのに人間の方が圧倒的に発症率が高いのは、日本人の体内から寄生虫がいなくなったため、本来寄生虫を攻撃すべき免疫系が、花粉を有害な外敵と見做し、過剰防衛することにより、発症するだとおっしゃっていましたね。オセダックスの穂先(?)がぜんまいみたいに巻いていますね。脂肪分を捕まえ易いようにかな?それとも、これがバネみたいになって遠くに卵を飛ばすのかな?

2006/11/25(土) 午後 11:31 眼とろん星人 返信する

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今日は会津若松に来ています。講演後、温泉にゆっくり入って、食事して飲んで、マッサージしてもらってから、携帯電話でネットに繋いだら、あらびっくり!オセダックスに引いちゃったどころか、いっぱいのメッセージありがとうございます!

2006/11/26(日) 午前 1:18 kapaguy 返信する

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みゆりんさんも死んでから食べられたい派ですか!今回はそういう人けっこう多いのでびっくりしました。「毛穴から伸びている毛」ふむ、確かに!こんなCMありますね、育毛増毛系でw。実は最近、そんなコマーシャルがとても気になる50歳ですw。

2006/11/26(日) 午前 1:19 kapaguy 返信する

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kt90jpさん<ボクらが子どもの頃、田舎じゃみんな土葬だったですね。強烈な記憶は、おばあちゃんが亡くなったとき、親戚中集められた同じ屋根の下で遺体となり、土に埋葬するまでを経験したことです。ヒトは死ぬ、死んだら存在は人とは別のモノになる、そんなことを子ども心に学びました。それを子や孫に教えるのも、死ぬときの仕事なんやろな〜。と思うこの頃です。

2006/11/26(日) 午前 1:20 kapaguy 返信する

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のりさんはウミケムシが苦手なんだ〜。ボクはウミケムシけっこう好きです。ボク的にちょっと苦手なのはゴキブリ系ですね。オオグソクムシとか、格好いいとは思うのだけどたぶん食えないです。あ、食える食えないの話ではなかった?

2006/11/26(日) 午前 1:22 kapaguy 返信する

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ばったさん、大丈夫です。鳥葬の鳥たちは美味いとか不味いとか文句言わないと思う。だって、死体がなかったら生きていけないのだから、死んでいるだけで立派なごちそうなんですよ。それにバッタさんは自然児系だから、抗生物質とか薬品のヘンな味しないんじゃないかな。w

2006/11/26(日) 午前 1:23 kapaguy 返信する

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ぱなぺていさん<「鯨の骨から鯨の骨へ」ホントそれがよくわかんないですね。例えばその間はプランクトン生活をしていて、なんか別の方法でエネルギーを得ながら海を漂っているとしても、ホントにいっぱいの数が海底を漂っていなくちゃダメでしょ。実は熱水噴出系の生き物もそうで、熱水噴出って火山みたいなものだからわりあい早いサイクルで途絶えるのですね。そうしたとき、どうやって別の噴出孔に命を繋ぐのか?わからないことだらけです。

2006/11/26(日) 午前 1:24 kapaguy 返信する

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眼とろんさん<ミトコンドリアや葉緑体が細胞に後から入り込んだ共生生命という説は、硫化物化合細菌との共生を考えるとなおのことなるほどと思えますね。テレビなんかで、土しか食べずに生きている人とか、まったく何も食べずに生きている人がいるとかって紹介されて、その原理は腸内に土のバクテリアを消化する細菌がいるから、葉緑素を持って光合成するからなんていうの、ボクはちょっと信じてます。この方法でいけば、地球人はどんな惑星ででも生きていける。

2006/11/26(日) 午前 1:26 kapaguy 返信する

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眼とろんさん2<藤田先生の花粉症理論は、寄生虫の出す排泄物(つまりウンチ)が、アレルギーの素となる抗体がはまる受容体のすき間に先に入っちゃうとかという話でしたっけ?手元に資料がないのでよくわからんのだけど、藤田先生のお話をうかがっていると、人体の不思議というよりも、生き物間の不思議というか異次元的不思議世界の話で、ヒトの体の中にはすごい宇宙が広がっているのだな〜と思いました。

2006/11/26(日) 午前 1:30 kapaguy 返信する

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ところで、東北新幹線がホームに入ってくるときに発見!「Maxやまびこ」って、正面から見るとウルトラマンのジャミラにそっくり!

2006/11/26(日) 午前 1:36 kapaguy 返信する

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ウミケムシは、サナギの状態はあるんですか?よくウミケムシの形をしてるのが捕れるのですが、それはぜんぜん大丈夫です。逆に可愛いくらいです。

2006/11/26(日) 午後 11:44 shh*w63* 返信する

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ウミケムシは昆虫ではないので、サナギにはならないですねw。さらに昆虫でも毛虫→サナギ→蛾の順番です。でも、ウミケムシはゴカイの仲間で、ゴカイは幼生時代はプランクトンで、どっちかと言えば幼生の方はなんとなく昆虫っぽい。無脊椎動物たちは変態するところからして、海の者も陸の者もどこか似通ってます。あ、そういえば、オセダックスも確かゴカイの仲間だった。それにハオリムシもだ!ゴカイ、侮れないですね〜。

2006/11/27(月) 午後 2:42 kapaguy 返信する

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存在は知ってましたが、改めてこうして整理していただくとよく理解できます。

2007/1/2(火) 午後 10:35 かいざぁー 返信する

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あっと!カイザーさんも、見落としてました。ごめんなさい今頃のお返事で。しかしながら、オセダックスの存在を知っていたって、カンチョ的にはそりゃすごい博識です。実はボクは展示を見るまで知らなかった・・・・ダメカンチョです。

2007/1/14(日) 午前 4:10 kapaguy 返信する

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僕も見ました!去年の9月、えのすいで。過去にTVでゾンビワームを紹介しているのを見たので感激しました(^_^.) それに、えのすいに行く前にJAMSTECのスタッフの講義を受けていたので、えのすいの深海コーナーで不思議な気持ちがしたのを覚えています。まさかここでもJAMSTECかー・・・って(^_^.) 講義でカップヌードルが縮む話ももちろん聞きました〜。縮んだカップも触らせてもらえました(^^♪

2007/2/23(金) 午後 11:16 [ べる〜が ] 返信する

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おぉ!こんな過去記事にまで遡ってくれてありがとう!>べる〜がさん。ゾンビワーム、この写真の頃よりもかなり縮んでしまわれたけれど今も健在です。JAMSTECスタッフの講義を受けたことあるの?それはすごい!特別講義とかなのかな?

2007/2/24(土) 午前 0:28 kapaguy 返信する

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