ブログ水族館/中村 元

超水族館ナイトが贈る映画『ビハインド・ザ・コーヴ』上映会4/13(木)開催。チケット発売は3/13の10:00〜です。

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おい、おい!えらいことになってしもたやんか!どうすんのよ!
イメージ 1

と、おっしゃっているのは、アフリカツメガエルくん。

カエルツボカビ症、ついに国内の野生種で確認されたとか。
http://www.asahi.com/life/update/0611/TKY200706110095.html
先日、水族館の獣医さんと話をしてたら、「日本で広がるのはまず確実でしょう」と言われ、そんな無体な!・・・とショックを受けたばかりだったんよ。
なんでも、ヒトの靴の裏に付いているだけでも、広がってしまうのだとか。
水中だけが感染するルートだと思っていたボクは実に甘かったってわけだ。

そして、今日のニュース。
132匹のうち42匹が感染してて、そのうち4匹が野生のウシガエルだったって・・・。
それはつまり、野生だけで調査したらもっと確率が高い可能性もあるということではないの?
とても恐い。
好きなカエルがいなくなるという怖さだけじゃなく、なんだか日本の基礎が壊されるようなすごい恐怖を感じる。
いや、もしカエルが次々と消えたら、実際にさまざまな生き物が消え、ヒトと自然とを繋ぐものが希薄になるだろう。
それは国土そのものの色が薄くなり、ボクらの存在自体も薄くなるのに等しいような気がするのだ。

カエルツボカビの本来の寄生主は、前出のアフリカツメガエルくん。
イメージ 2

ちょっと妖怪顔をしているので、ペットとしてはまるで人気がなく、水族館でも、どちらかといえばヒール的な人気のあるカエルなのだけど、カエルには珍しく、動かないエサでも食べ、寿命も長く、さらにボクには分からない遺伝的とか生理的な要因のために、実験用のカエルとして世界中で飼育されている。
それで、カエルツボカビは世界に広がってしまったということらしい。

アフリカツメガエルにとって、カエルツボカビは病気ではあるけれど、死に至ることはない。
でも、他の両生類には、壊滅的な打撃になることが多い。だれもそんなことにまで気が回ってなかったんよね、きっと。
ヒトというのは、他の生き物たちに対していつも神のようにふるまって、どこかで抜けているものだと思う。

それで、「オレのせいっちゃうからな!」とアフリカツメガエルが言ってるみたいな気がして、冒頭のツメガエルくんの言葉になったというわけです。

こちらは、日本固有種のナガレヒキガエル。中部地区から近畿にかけて生息。すごく格好いいカエルだ。
イメージ 3

渓流や沢、滝などに住んでいるので、ツボカビが襲うこともないだろうと思っていたのだけど、ヒトの靴裏でもツボカビを運ぶとなれば、また話は違ってくる。
日本のカエル、頑張って欲しい。

それと、獣医さんとか関係者だけでなく、みんなでなんとか蔓延をくい止める方法はないのだろうか?と思ったりもする。
少なくとも、日本人全員が、カエルのことに気をかけて観察していれば、ツボカビ症のカエルを早期に発見できるかもしれない。

●photo撮影地
上:アフリカツメガエル[サンシャイン国際水族館]
中:アフリカツメガエル[東山動物園]アフリカツメガエルの飼育水槽では最も環境がよくて、ぜんぜん妖怪っぽくない元気な姿が新鮮だった。
下:ナガレヒキガエル[琵琶湖博物館]




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驚きましたよね(゜o゜) 遂に来たか!って感じです・・・。
僕はさっき例のサイトでツボカビトピックを投稿したばっかりです。
報○ステーションを見てたら、オイオイ・・・こりゃまずいんやないかー!?って。
ウパも危ないようですが、野生のカエルは台所事情にまで響くので恐ろしいです(>_<)
オキナワでも感染したようですね。

2007/6/11(月) 午後 11:57 [ べる〜が ] 返信する

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昨年12月(でしたか、、)に発表されて依頼、ちょっと報道も下火になってきて、気味が悪かったのですが、ついにですね。正確な報道と対策のインフォメーションが欲しいところですね。。昨日、麻布大でフォーラムがあったことが思いのほか、大きく報道されているので、ここでまた広く認識されると良いですが、、田んぼが危ない〜〜〜

2007/6/12(火) 午前 0:39 カッパのまりっぺ 返信する

カエルは子どもの頃によく遊んでもらいそのおかげでいのちの勉強もできたかけがえのない生き物です。ひとつの種だけでとらえるといなくなることの危機感も希薄だけれど食物連鎖のなかで考えるとつながりを断ち切るのはたいへんなこと。豊かな国とは見えないところにも生命があふれている国だと想います。これからはハイビジョンの時代なら映像で遺すまえに自然そのものを総天然色として守ることも考えてほしいですね。

2007/6/12(火) 午前 8:29 [ - ] 返信する

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麻布にいけなかったので行った人に聞こう〜と思ってたら、大きな報道でしたね。ウシガエル食べれないのかな?人間に影響ないそうですが、他の両生類にあたえる影響や二次感染等あなどれない事体っす。

2007/6/12(火) 午後 1:28 御前加那子 返信する

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なんとあのツメガエルさんが…
かなりビックリしちゃってます(>_<)。日和見感染的なとこあるなんて驚愕の事実〜〜!、といっても、殆どの両生類にとっては脅威なわけだから、よけい怖い事ですよね。
野生のパワーで、免疫力を持つ蛙やサンショウウオ達が現れる事を至極祈りたい気分です〜。 削除

2007/6/12(火) 午後 11:08 [ ばった ] 返信する

エイズもエボラ出血熱もアフリカ産でしたね。それも含めて一番の環境破壊ウィルスのである人間がそもそもアフリカ産ですしねえ。アフリカは部族紛争が多いし、黒人奴隷の輸入以来近代文明が介入すること自体、本当によかったのか疑問です。アフリカツメガエルも、日本のナガレヒキガエルも、それぞれ、生物の多様性という言葉がピッタリの味わいある顔立ちですね。たかがカエルさんだけの問題じゃありませんね。

2007/6/12(火) 午後 11:34 眼とろん星人 返信する

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目の前で起きている出来事にショックを隠せないですね。
自分も大事な生物を預かる立場であるワケだし、「どーすればいいの!?」て、かなりビクビクしてます。 削除

2007/6/13(水) 午前 0:06 [ さつん。 ] 返信する

べる〜がさん<報○ステーション、ボクも観たですよ。ちょうどブログに書いている最中だったので、なんか新しい情報が入ってないかと思ってあのだけど、新聞に載っていた以上のことはなかったですね。もうちょっとつっこんでくれてもいい話題じゃないかと思います。沖縄にも上陸ですか・・・。

2007/6/13(水) 午前 10:00 kapaguy 返信する

まりっぺさん<うん、ボクもそう思う。ホントはもっとセンセーショナルに取り上げるべき問題だと思うんですよ。
でも元々の情報源からのインフォメーションも少ないような・・・。なんとなく研究者とか獣医さんグループとかボランティアだけで頑張ってるみたいな印象を受けます。
環境省よりも農水省とかが、予算もとって真剣に取り組むべきことだと思うのだけど・・・。

2007/6/13(水) 午前 10:09 kapaguy 返信する

ghanaさん<食物連鎖って、実はあんまり深く教わらないのですよね。
食物連鎖の中にヒトも入り、農業や漁業も関係しているということまでを忘れ去られているっぽい。(ボクの子どもの頃の学校ではそうでした)
ボクは、そこが今の日本の豊かな国じゃないところだと思う。
以前はそれでも、子ども達は簡単にカエルや虫たちと出会うことができて、そこで教わることも多かったのだけど、今はそれも少なくなり、カエルがいなくなったらますます自然との繋がりがなくなっって行きますね〜。
やだな〜。

2007/6/13(水) 午後 5:08 kapaguy 返信する

カナーさん<まりっぺさんも言ってるけど、麻布大学でフォーラムあったんですよね、10日。知るのが遅かったのでいけなかったけれど、行きたかった。
この3ヶ月くらい、ずっと世の中のことを忘れて仕事してたので、これからは注意してなくては。
これ、「人間には感染しない」というところが、イマイチ世の中を騒がせることになっていないのかもしれません。
すごく大変なことで、ある意味、消えた年金問題と同じくらい国民全員が心配しなくちゃならないことだと思うのだけど・・・。

2007/6/13(水) 午後 5:15 kapaguy 返信する

ばったさん<感染して死なないというのは、感染範囲をさらに広げるということでもあるのよね。
かといって、死なないのがいけないとも言えないし。
しかし、帰化種は死に至ることがなく、在来種が死に至るということになれば、それはまたさらに悲しいことにもなる。。。
何かいい知恵はないものでしょうかね〜。

2007/6/13(水) 午後 5:19 kapaguy 返信する

眼とろんさん<いろんなことを考えすぎたら、ヒトはなんの進歩も求められなかったのかもしれないけれど、それにしてもあまりにも考え無さ過ぎたように思います。
ご指摘のアフリカ奴隷の歴史にしても、自国の生産性の向上だけを大切にしたことで、人道的な考えも、文化の多様性も、完全に置き去りにしたわけです。
ヒトは神のように振る舞いたいのであれば、神が何を求めているのかもよく考えなくてはならないですね。
今はまるで、ヒトはサタンのように考えてサタンのように振る舞っている。まあ、神も悪魔も、ヒトの思考の中で生まれ生きているものだから、ヒト以外のことには気が回らないのは当然なのですけど・・・。
悲しいことです。

2007/6/13(水) 午後 5:29 kapaguy 返信する

さつんさん<ボクも実はそうです。でもとにかくビクビクしましょうよ。
ボクは、この事件について、まずどれだけたくさんのヒトがビクビクと恐れるかということが大切だと思うのです。
もしも、なんとか感染を止めることができる方法が見つかったとしたら、それを実施するのは全国のわれわれ国民だと思うし、
もしも、たくさんの生き物がいなくなるのであれば、その後、それを回復させるのも、われわれ国民だと思うから。
隣人関係やコミュニティーで地域を守るのと同じように、カエルや小動物をコミュニティーの一員と認め心配する。なんとかしなくてはと思う。そういう気持ちが、できるだけ多くの人たちに生まれればと思っています。

2007/6/13(水) 午後 5:37 kapaguy 返信する

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お宅様のブログの画像が2次使用されてますよ。
「アフリカツメガエル研究室」にて加工してバナーになってます。
使用許可出してれば別ですけど
他のサイトさんの画像もパクッテ自分の画像だと主張してるようです。このサイトの写真、テキストを無断で転載,使用することはご遠慮下さい。と下の方に書いてあります。
ブログURLは、そのサイトです
余計なお世話かと思いましたが報告しときます。 削除

2010/3/19(金) 午後 8:16 [ 通行人 ] 返信する

あれ、ホントや。常識というかモラル感のない人ですね。
おそらくこういう人には、常識的な言葉も通じないだろうし、そんな人にモラルを教えるのもめんどうなので、知らなかったことにしておきます。
でも、通行人さん、ご報告ありがとうございました。
こういうことのないように、自分のブログにもなんか書いておくようにします。

2010/3/20(土) 午後 4:02 kapaguy 返信する

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