ブログ水族館/中村 元

次回のトークライブ『中村元の超水族館ナイト2017春』は2/5(日)開催。チケット発売は1/5の10:00〜です。

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ちょっと余裕が出来てきたので、久々にお知らせじゃない正しいブログアップです。しかも、2年ぶりの「水族館素人撮影術」で。

実は、この5月に突然思いついて、一眼レフを息子にあげて、ミラーレス一眼「α7」に変えたのです。
理由は停滞気味な仕事への景気づけ!ていうのが一番の理由やったんやけどね、
それ以前から、このところ年齢とともにどんどん乱視が強くなり(●眼とか言いたくない)、悔しいほどにマニュアルフォーカスでの失敗が増えたため、最新のカメラのオートフォーカスに頼ろうと考えてたん。
それと、片手でカメラ、片手でストロボていうボクの撮影スタイルに、一眼レフの重さがこたえてきたので、やっぱりカメラは軽いのがええんちゃうということもな。こっちは筋肉の年齢とともに現れる筋肉の衰えですな。

そのα7を北の大地の水族館(山の水族館)で、色々と試してみたので、素人撮影術的にご紹介します。
操作性もさることながらできあがりが美しいのにちょっとビックリしたよ。多分、コントラストの強すぎるところは補正してくれてるんやろなあと思う。

まず、北の大地の水族館で一番大切な、いかにも山の水族館らしい「滝つぼ水槽」

イメージ 1

うわ〜!楽ちんや〜!
しかも、ちゃんと命が輝いとる〜!

この広角での撮影が、年齢とともに乱視が強くなる症状(あくまでもこれw)には、ピント合わせが厳しかったんよね。
それがちゃんと、一番近いオショロコマから順番にピント合って写ってる。
何枚撮っても、確実に!
なんということでしょう。写真ってこんなに簡単やったんや〜!

もう広角でのピンぼけ失敗はあらへんぞ。もしかしたら若い時よりも失敗ないかも。


そして、めちゃくちゃ感動したのが、次に大切な水槽「北の大地の四季水槽」での撮影。

イメージ 2

どひゃっ! すごいバランスええ発色やんか!
空の水色と葉っぱの緑色がちゃんと出とる!

もちろん、暗くなる水中はストロボで同調させてるんやけど、今まで、外と水中がこんなに美しく同調することはまずなかった。
ストロボは一眼レフの時のをそのまま使ってるからね、これは確実にカメラが偉いのだ。きっと同調補正能力がなんかめちゃくちゃすごいんやと思う。

そして、オートフォーカス頼りのめちゃくちゃいい点をもう一つ見つけた。

イメージ 3

それは、今までのボクは、左手でカメラを持ってフォーカスリングを左手だけで回し、右手にはストロボとレリーズを持ってシャッターを押してたのね。
そうすると、右方向からしか発光できないので、こういう魚の顔が左向きのときには、左方向にストロボを何かで固定するしかなかったの。
すんません、写真してない人にはきっと何を言ってるのかよくわからないでしょうがw。

とにかく、オートフォーカスによって右手にもカメラを持てるようになったので、ストロボの位置は左手で好きなように調整できるし、撮影位置も自由自在に移動できるし。
ピント合わせのこと考えなくていいから、構図のことやストロボの位置のことを考える余裕ができるし。
と、まあもういいことづくめ。

今までこの水槽で苦労してそこそこな写真を撮り、しかもドヤ顔して「ええ写真やろ」とか言ってたんはなんやったんやろ?…と、もう悲しくなっちゃったですよ。


続いて、イトウの「いただきますライブ」。

イメージ 4

ななな・なんと!こんなに暗いとこで、こんなに素早い動きにもピントが来てる!

ただですね、問題は連射が遅いこと。
ホントは連射でイトウが口をパクって開いたところを撮ったつもりが、この次の写真では、ニジマスさんはすでにイトウの閉じた口の中。
いくらイトウが満足そうな顔してくれても、それではいただきますライブはわからんもんね。

閉館後にテレビの撮影用にやったいただきますライブを利用して撮影できるという、実に稀ないい機会やったのに、ちょっと残念です。
でも、オートフォーカスのすごさはよく分かった。やっぱりそれだけに悔しいけれどw。


さて、オートフォーカスには水族館のピント合わせでは弱いところがあるのです。
それは、魚の顔認識まではできないということ。
そのため、正面からとか斜めを向いた魚には、前にぐっと伸びた「吻」にピントを合わせてしまうのですね。

イメージ 5

それがどういう困ったことを引き起こすのかと言うと、魚の目にピントがこないのです。
アイキャッチというくらいで、目にピンガ来てないとぼやけた写真になり、特に魚の場合は目が死んでる…つまり腐った魚くらいにダメな写真になっちゃう。

そこで、とりあえず斜め位置で撮りたいときには、吻と目の位置が同じ距離になった時点を狙って撮るという技を編み出した。
カンチョ偉い!
……ていうか、だれでも考えることやけどなw。


さて、続いて接写。
接写レンズはまだ、α7用(Eマウントというらしい)は発売されてないので、一眼レフ用の接写レンズにマウントアダプターをはさんで装着した。
そして初のマニュアルフォーカスに挑戦。

ピラニア
イメージ 6

接写はさすがにオートフォーカスが迷いまくって遅いのと、さっき言ったように、目にピントを合わせることを知らないため、マニュアルフォーカスにせざる得ないんよね。もうこれはしょうがない。

実は、最初はツアイスのレンズでマニュアル接写してみたら、もうぜんぜんうまくいかなかった。
なんせ、Eマウントのフォーカスリングはアナログに動くんやなくて、無制限にどこまでも回って、電気的にフォーカスをいじるていう感じで手応えがまったくないわけですよ。

あれは、マニュアルフォーカスとは言わんな。フォーカス調整ダイヤルや。
カンチョは決めたのであります。もしEマウントでカールツアイスの接写レンズが販売されても、絶対に買わへん。


それにしても、ホントに発色ええなあ。ほれぼれする。
これはトミヨやっけ?
イメージ 7

緑が美しいよ。
まあこれは、カメラの性能よりも、水草をきれいに育ててることの方がアッパレ!なんやけどねw。


アフリカのなんちゃらアーリー
イメージ 8

もう、名前が難しすぎて、きっと調べても誤植しちゃうみたいな気がするんで、なんちゃらアーリーで誤魔化したんやけど、とりあえず魚の種名には興味ないカンチョとしては、このコバルト色の深く輝く発色の美しさだけで嬉しい。
えっと、ボクが勝手に付けてるハジメ標準和名を披露しとくとね、こいつはアフリカンコバルト。……ひどっw。


ニッポンの魚も負けとらへんよ!

ヒメマス
イメージ 9

姫や、姫鱒や!
あかんわ〜。今までのヘナチョコ一眼で撮った写真ぜんぶ捨てて、全国回って、このカメラで撮り直したいと思えてきたやんか……。


最後に、スタッフの山内知美が、この夏の新展示のため真剣にリニューアルに取り組んだ水草レイアウト水槽を。

イメージ 10

レイアウト、素人が初めて取り組んだわりには、けっこうええと思うんよ。

そして、カメラに完全お任せモード(つまり素人モード)で撮ったのにしては、色といい、露出といい、明暗の補正といい、かなり本格的写真ぽい。
ホントに最新のカメラは、撮影者を選ばない性能なことを改めて実感。

ある程度一生懸命に写真を極めようとしてる一人としてはさ、こんなカメラが出回ってきたら、素人さんに簡単にやられちゃうやん!と、ちょっと嫌な気分になったことはいなめませんw。

というわでで……。 みなさん、写真の基礎的技術を上達させるのは簡単!
最新のそこそこ値の張るカメラを買えば、まあこの程度の写真は撮れる可能性があるということなのです。
う〜〜〜ん、悔しい! マジで全国の水族館もう一度回ってくるかな……。


●山の水族館の、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒おんねゆ温泉・山の水族館記事リスト

●本サイトWEB水族館おんねゆ温泉・山の水族館

●夕刊フジ『こんな時代のヒット力』で北の大地の水族館を紹介してもらいました。 ⇒ 職員総出の手作り水槽にドラマ

□最新刊→『水族館に奇跡が起きる7つのヒミツ』
□オススメの水族館本(中村元著・監修)→水族館の本
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山の水族館、いつかは行ってみたいです〜
ここで、行ったつもりになれてラッキ〜でした。
ところで・・・水族館って、ストロボ発光は禁止ではなかったでしょうか?記事を読んで、それが気になりました。自分が撮影するときは、明るいレンズを使ってノンストロボなので。

2014/8/25(月) 午前 10:03 めぐりん 返信する

めぐりんさん、水族館で全館ストロボ禁止になっているところというのは、そんなに多くはなく、さらに最近、全館禁止だった水族館も続々解禁になってるんです。例えば葛西臨海水族園、名古屋港水族館なども一昨年あたりから解禁してます。
ラッコのように水面に浮いている生物やイカや深海魚のように視覚が発達していて暗いところにすんでいる生物に関しては、ストロボ禁止となっていますが、普通の海や川の水面下にくらしている生物にとっては、波によって太陽光が照射したり暗くなったりという強烈な明暗が常々起こってるわけで、ストロボの光などは興味を持つちょっとした灯り程度にしか見えてないのです。それは、自分が水槽掃除などに潜っているとよくわかります。水族館でもそのことを知っているからストロボ解禁にしたのでしょう。
それよりも問題は、暗いギャラリー側で観覧している他のお客さんのことで、ストロボが禁止されていない水族館でも、周りのお客さんの迷惑にならないようには気をつけなくてはなりません。

2014/8/25(月) 午後 4:06 kapaguy 返信する

それと、水槽撮影の知識がない人がストロボ使うと、ガラスへの反射で真っ白な写真しか撮れないので、写真雑誌や、ボクが写真の撮り方を普通に紹介するときにも、「ストロボは使わないのが正解」と書くようにします。

2014/8/25(月) 午後 4:32 kapaguy 返信する

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久しぶりにこっちも投稿してみましたw

そうなんですよ!私は昔は完全にマニュアルを使っていたので、私が一生懸命設定して撮った写真より、そこらのデジカメで撮った方がキレイだった時の残念さと言ったら・・・w
でも、他の方の投稿写真を見ても思ってたんですが、α7はいいですね〜私も欲しくなってきました♪ 削除

2014/8/25(月) 午後 8:52 [ しろねこさん ] 返信する

さすがは、オートフォーカス一眼の元祖ミノルタと世界のソニーの技術ですね。
滝壺水槽は、泡で鳥から姿を隠すことが出来るって先生が解説されていましたね。

水中の酸素も多いでしょうからお魚さんが嬉しそう!

「北の大地の四季水槽」のお写真なんか、背景の森が油絵のような美しさ。
そうですそうです。オートだと、口とか鰓とか、鰭の根っこに焦点が合うんですよね。

明るいレンズでしかも接写だと被写界深度が浅くなるし。

でも、そもそも先生の腕がいいから、あくまでカメラは補助ですね。

ピラニアのこれだけの接写は初めて見ました。歯も喉も両目もピントがあっていいお顔ですね。ポチ☆

2014/8/26(火) 午前 1:44 眼とろん星人 返信する

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またまたお邪魔しま〜す♪
なるほどお〜素朴な疑問が解決、目からうろこでした。
今度水族館に行ったときには、再度確認して・・・
もしストロボ使用がOKな場所あれば、いろいろと試してみたいです。節度あるマナー守って。

2014/8/26(火) 午前 8:43 めぐりん 返信する

ちまちまさん、補正はもちろんしてます。だいたい、ハイライトを下げるのと、緑を押さえるのと、写り込みを消すくらいのことです。でも、このカメラはヒドく飛んでるハイライト部はすごく少なくなって、青色の力も強くて、補正が楽になりました。
あと、ブログのように粗くて小さいデータにするときには、シャープネスを上げてから軽くするようにしてます。

旭山動物園、常識をくつがえす方法が、ボクのやり方より手荒なことが分かって面白かったですね。坂東さんの「裏付けなかった」には驚いたけど、これから水族館で飼育員と戦いになったときには、このネタ使ったろと思ってるw。

2014/8/26(火) 午後 7:43 kapaguy 返信する

しろねこさん、こっちへの書き込みありがと〜!嬉しいです。
マニュアルは、知識や技術だけでなく、撮影の意図がはっきりしてることが一番大切なので、ボクのように概ね「水槽なのに自然の水中に見せる」とか「水塊を表せる写真」とか「命の迫力」というような
、ほぼ決まったテーマがあると、素人でもマニュアルの技術が向上しやすいのだと思います。
でも、今のカメラはその意図までくみ取って、勝手に設定したりするもんねw。さらに、背景オーバーなのをストロボ無しで勝手に補正しちゃう機能とか、もうほとんど反則ではないかと…w。
α7はオススメです。でも経済力があるからと、性能の高いα7Rにはしない方がいいと思う。試してみたけどシャッターからのタイムラグありすぎ。実はα7もちょっとタイムラグがあって、慣れるまでは辛かった。その失敗が、いただきますライブです。

2014/8/26(火) 午後 7:54 kapaguy 返信する

眼とろんさん、ブログを更新しないと眼とろんさんには会えないですねw。
ボクは、そのオートフォーカス元祖のミノルタαからカメラもやるようになったんです。α7000、α9000、α9と乗り継ぎました。でもオートフォーカスは一度も使ったことがなくて、そもそもαにしたのは、オート露出が素晴らしいと聞いたからです。
動物写真、水槽写真、さらに海上では、オートフォーカスはまったく役立たずで、そのためにずっとマニュアル派だったのだけど、ホントに寄る年波には勝てず、ついに降参しました。口惜しいけどw。

水槽写真に取りかかったのはほんの10年前からなんだけど、あんまり興味のない魚や無脊椎動物の写真がこんなに面白いとは思ってはなかったですね。
それぞれの生物の特徴というか格好いいところを写真で展示したいと思って撮ってます。今回のピラニアはなかなかいいアングルでした。
いつもポチ☆をありがとうございます。

2014/8/27(水) 午前 1:12 kapaguy 返信する

めぐりんさん、めぐりんさんのカメラがもしコンデジなのであれば、ポップアップ式のストロボでないと撮影はほぼ無理と考えて下さい。
一眼レフでも、ストロボをカメラkら外して撮らないとやはり無理です。詳しくは、この「水族館素人写真術」の書庫をさかのぼってご覧下さい。

2014/8/27(水) 午前 1:24 kapaguy 返信する

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