ブログ水族館/中村 元

水族館トークライブ:大阪でも初ライブ5/20『なんば紅鶴』にて。【写真・記事の転載は禁じます】

水族館素人撮影術

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跳ぶ川魚を撃て![姫路水族館]

先日再度、姫路水族館に訪問してきたのは、リニューアルした姫路水族館をちょっと侮っていて、最初に行ったときにはコンデジしか持ってなかったからやったよね。
そして、一眼レフがどうしても使いたかった理由の半分くらいはコレ。

この水槽は、川魚がジャンプするようにできている。

イメージ 1

おそらくっていうかほぼ確実に、カンチョが新江ノ島水族館の展示監督をしていたときに開発した川魚のジャンプ水槽の原理を流用しているのは確かである。

でも、なんだよ!とは言わない。カンチョ大人だから。
いや、実は温根湯の新山の水族館でも、川魚ジャンプ水槽を造ってるからw。

それよりも、ジャンプしてるところを写真に収めたい気持ちがあって、わざわざ2度目の姫路水族館訪問をしたのだ。
まず、じっくり、でも手早く観察して、魚たちが跳ぶ場所と、その直前の行動を見ておく。

イメージ 2

水位が落ちてきて、魚が水の落ち口に立ってこういう姿勢になると、跳ぶ確率が高い。
そういうことしなくて跳ぶこともあるけど、そいつらにはとても対処できない。

以前にも「水族館素人写真術」で書いたことあるのだけど、水族館の撮影はフィールドでの撮影に似ていて、とにかく現場を下見し、被写体の行動を理解することが大切だ。⇒水族館でフィールド気分

これって、ゴルゴ13の狙撃の心得とも同じやね。
だから、撮影のことを狩りと同じ「シューティング」て言うんかなあ。


そして彼らがよく跳ぶ辺りにピントを合わせて、じっと待つ。
まずは、1発目に仕留めた写真。

イメージ 3

狩りと違うのは、1発で仕留めなくても、何度もチャンスがあることだ。
ちなみにゴルゴ13と違うのは、1発で仕留めなくても敵に殺されないことだ。
もちろんゴルゴ13でないカンチョは、この写真までに何度もカス振りした。

しかし1発目の写真はどうにか写ったものの、滝の幅が広いのと魚のジャンプする高さが様々なので、狙いを定めていた場所より低いところで跳ばれてしまった。ブレもちょっとひどい。
それに、なんか跳んでるみたいには見えへんやんか。

このままじゃきっと新江ノ島水族館で撮ったジャンプの瞬間以上の写真は無理だと思った。
あれは、かなり上手く撮れたのだ。知らない人はぜひ見てね。⇒川魚ジャンプ水槽、世界初公開!

それで、広角にして、いかにも跳んでるっぽい躍動感を出す作風に変更。
もちろん、カンチョ得意のスローシンクロねw。


オイカワがジャンプした!

イメージ 4


うん、まあまあええ感じやん。
でも、オイカワが速すぎてブレてる。

直前の行動を見なくちゃ反応できない上に、左手にカメラ、右手にストロボとレリーズをじっと構えてるせいで、突然の瞬間に身体が固まってしまうんさな。

それでカンチョは、写真撮影時の『最終手段その1』を発動することにした。

気合いを入れて、ゴルゴ13の魂を呼び寄せるカンチョ。
おー、降りてきた、降りてきた……。

私か? デューク・東郷だ。 私の後ろに立つな。

シュッ!
イメージ 5

仕留めた!

ゴルゴ13が乗り移ったままのカンチョは、素早くカメラを片付け、その現場を音もなく立ち去ったのだった。

言っておく。 最終手段その1で撮影中のカンチョの後ろに無言で立ったりしてはいけない。

あ、ちなみに、『最終手段その2』はジェダイの「フォース」を使う技です。




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おたる水族館写真集

竹島水族館3連発の予定だったのだけど、急きょ変更。
でもきっと、アピストくんたちも許してくれるだろう。

なぜなら。。。


出た〜!

イメージ 1

ボクの門下生の一人、潜水馬鹿くんの写真集なのである。
いや、今日はハンドルネームはやめて本名でいこうぜ。
おたる水族館の神前和人くんによる写真・文の写真集なのである。

ついに、チビッコ園館長会議のメンバーからすごいことする奴が出た。
水族館の動物写真集を出版してもらえる水族館スタッフなんて、そうそういない。
ていうかさ、写真集に限れば、実はあと一人いらしゃるだけだ。
加茂水族館の村上館長によるクラゲの写真集。

なんとついに神前くんは、村上館長の域に達したということか!
どひゃ〜!


表紙
イメージ 2

おー、おー、実名が掲載されてるね〜。
「写真・文:潜水馬鹿」とは書いてないね〜w。


表紙は、ちょっとお子様向けっぽいデザインなんやけど、それはきっとデザイナーのセンス。
中の写真は、神前くんのならではの感性が光る、大人にビビンと響く写真のオンパレード。

とりわけ海獣&ペンギンの写真はいいよ。
生き物から表情を切り取り、自然や命の奥行きの深さを追求する、神前ワールド満載なのである。


ほ〜ら、これやもん。

イメージ 3

海獣ファン、ペンギンファンにはたまらん一冊ですぞ。

ところで、一歩秀でた展示係になる裏技がある。
それは、いわゆる飼育係や展示係や学芸員たちが持っているような分野とは全然別の、技術や知識や趣味を持つこと。

例えば、生物学とか環境の知識や、繁殖技術とかでトップになろうとしたらライバルいっぱい。
でも、「マンガ描ける」とか「文章書ける」とか「司会が上手」とか「歴史詳しい」とか、そういう文芸的技術や趣味とかなら、水族館動物園のスタッフの中では、すぐにトップに立てる。

水族館本の出版というのは、水族館の『伝える展示』のうちでも、かなり高度で効果の高い手法なのだけど、そんなことをまだ若い神前くんができたのは、ひとえに、最近の飼育係があまり興味を持っていない写真撮影の技術を追求していたからなのだ。

しかし彼、写真はほんの最近始めたばかり。
これは、単に写真にのめり込んでいたというだけでなく、彼の才能やと思う。

写真技術とか理論とかの勉強以前の問題で、神前くんには何かを『伝えたい』という気持ちや執念が、とても強いのだ。


イメージ 4

これなんかねえ、飛び出す絵本でもないのに、飛び出るペンギンではないか?
それはたぶん、ペンギンの愛らしさだけでなく、「生きてるぞ!」という命の叫びを感じるからだ。

うん、実にいいねえ。
おたる水族館は、写真好きの彼がいたから、近頃では加茂水族館にしかなかった水族館の写真集を出せて、野生生物が水族館に囲われ展示されている意味を大きく広げたのである。

そして彼の写真は、これからもまだまだ神前ワールドを広げていくだろうけれど、これをぜひ水槽展示にも広げてもらいたいものだと期待している。


さあ、そんな神前くんの初写真集欲しい方は、おたる水族館の売店へ!
それが無理な方は、有限会社ウィルダネス(tel 0134-61-1150)へ。

あとね、次回「中村元の超水族館ナイト」(6月11日)でも販売するよん。 
もちろん、その日なら、神前和人先生のサイン入り〜!
買うならやっぱ、これでしょw。


●神前くんの写真ブログはコチラ ⇒るたお写真館るたお水族館
●おたる水族館の、これまでの記事と写真はコチラ ⇒北海道の水族館記事リスト



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オオメジロザメを仕留める[油壺マリンパーク]

★"緊急NEWS!今週11/13(土曜)のニュースキャスター(TBS系夜10時)でサンシャイン水族館の最新裏情報の特集!中村元もいっぱい登場するらしいよ〜。見てね。⇒尖閣諸島映像流出ニュースのアオリを食って、来週11/20に繰り延べになったそうです★"

珍しく『素人写真教室』の2連発〜!

油壺オオメジロザメ、水槽が狭くてオオメジロザメさんには気の毒なのだけど、そのおかげで、サメはとても近くに来てくれるし、L字型に2方向の窓があるから、いろんな角度から撮れるし…というわけで、撮影好きなカンチョとしては、美ら海水族館のデッカイ危険ザメ水槽よりも、はるかに興奮したのでした。

つーわけで、今回は、オオメジロさんの迫力にいかに迫るか?
を追求しながら撮った過程をたどりながらの、アングル講座ですぞ。


まずは、フツーに撮ってみる。
※α700 35mm F4.0 1/60秒 絞り優先 発光 ISO400(レンズ:SIGMA18-50mm/2.8)
イメージ 1

う〜ん、あきまへんなあ……。

いかにも、サメ撮りました〜。な素人写真。
いや、素人というよりは、広報担当のセミプロが、水族館のパンフレットとかに載せる写真を、「まあこんなとこやな」と思いながら撮ったという感じ。
カンチョ、全国水族館ガイドに載せる写真を、短時間で職業的にバリバリ撮らねはならなかったから、ついついこういう写真を撮ってしまいがちなのである。
しかし!素人写真家は、そんな職業写真モドキを撮っていてはイカンのだ! 

この写真、どう見ても、ボクがオオメジロザメに抱いている、肉食系なアグレッシブルさに乏しいではないか。
顔に精気がないし、背中の黒い部分が多いので、なんかさ、お通夜から帰ってきたオオメジロさん…ていう感じに見えへん?
「えっ? お友達が、ホホジロザメに食われちゃったんですか。それはご愁傷様で…」みたいな。
いえ、いりません、そんなオオメジロザメさんのしょんぼり姿はいりません。

というわけで、次に狙ったのが、先日アップした写真やったんね。
久々の油壺マリンパークの一枚目「オオメジロザメ」

まあ、いつものスローシンクロで動きを出したり、水槽の奥行き感を演出してみたりしたわけですな。
けど、あれもまだまだなんか物足りない。


それで、よっしゃ!美ら海水族館では距離がありすぎて無理やった、正面顔を狙ったるか。と考えたわけ。

しかし……
※α700 20mm F3.5 1/20秒 マニュアル露出 発光 ISO400(レンズ:SIGMA18-50mm/2.8)
イメージ 2

ちょっと〜、アンタなんなん? そのミッキー顔。

可愛すぎるわ。
しかも、手が踊ってるしw。

前々から思ってたことなんやけどね、オオメジロザメって歯を剥き出すってことがないんよねえ。
そして、歯が見えないサメって、見ようによってはけっこう可愛らしかったりする。
オオメジロも例外ではなく、というか特別そんな感じ。

オオメジロザメの正面顔はまるでガッカリですわ。
何枚か撮ったけど、みんなミッキー顔。
「えっ? 今からディズニーランドへ? それでもうミッキーのお面を…?」みたいな。
いえ、いりません、そんなオオメジロザメさんのウキウキ顔はいりません。


ということで正面アングルは早々にあきらめて…。

次は、これもこの水槽だからこそできる、近接のアオリ撮影。
※α700 18mm F3.5 1/10秒 マニュアル露出 発光 ISO400(レンズ:SIGMA18-50mm/2.8)
イメージ 3

これはねえ、ボク的にはちょっとは納得した。
ボクのサメ撮影の常套手段とはいえ、オオメジロザメの肉食系迫力は出てる。

でもなあ、お尻の方がまったく写ってないのがなあ。
さらに、胴体がめちゃくちゃ細く見えちゃってて、ぜんぜんマッチョじゃないんよねえ。
ヒゲを付けたら、ナマズになる…みたいな。

あ〜、そんなナマズの親戚なオオメジロザメさんもいりません。


そんじゃ、いっちょ、胴体のぶっとい写真を行っとくかあ。
※α700 15mm F4.5 1/15秒 マニュアル露出 発光 ISO400 (レンズ:SIGMA15mmFishEye/2.8)
イメージ 4

あれっ? 胴体がぜんぜん太くない。
美ら海のオオメジロザメは、この角度ならすごいマッチョなんやけどね。⇒「かなわんぞ!美ら海」

よく考えたら、美ら海のオオメジロザメはすでに3メートル超えてる。
でも、このオオメジロザメは、まだ体長2メートルを超えたくらいの大きさやもんなあ。
どうやら、胴体がマッチョに太るのは、成長しきってからみたいである。

それにさ、この写真って、魚名板とか図鑑に載ってる写真っぽいと思わへん?
それはアマチュアが、広報の職業写真よりさらに避けたい職業写真なのだ。なのだ、なのだ!
というわけで、この方法はこれ1枚撮って終了。


その後は、魚眼レンズを付けたまま、今までの方法をもう一度試すことにした。
ずっと追いかけ続けて、もうオオメジロザメの行動パターンはすっかり頭に入っているから、ゆっくりと一番いい瞬間を狙ってのねらい撃ちだ。
一撃必殺の、狩人の気持ちですな。
そして、カメラが猟銃になってる妄想に陥ったとき、獲物を仕留めることができるものなのだ。

その後わずか3発目に撃ったのがこれ。
※α700 15mm F5.0 1/15秒 マニュアル露出 発光 ISO400 (レンズ:SIGMA15mmFishEye/2.8)
イメージ 5

来たー!
よっしゃー! やっと仕留めたー!

コレが、今回カンチョの欲しかった要素を全部含んでいる獲物だ。
美ら海水族館では撮れないアングルと表情で、肉食系でマッチョな姿のオオメジロザメさん。
獲物に満足したボクは、この一枚で、オオメジロザメ狩りを終えたのでした。

というわけで、カンチョとしては、最後の一枚が一番満足な一枚なのだけど、みなさんはいかがでしょう?
わりと、一昨日の写真が好きという方が多いかもしれないなあ。(それはそれで嬉しいですけどw)

アマチュア写真家にとって、とてもありがたいのは、今はその場で写真の確認ができること。
フィルムの時には「手応え」だけで、仕留めたかどうかを判断しなくちゃならんかったから、そりゃもう大変やった。
頑張って撮るときには、一枚一枚確認しながら次を撮りましょう。いつか獲物がやってきますぞ。


※尚、この全ての写真は、フォトショップでオオメジロザメの左ヒレを外科手術してます。ヒレに大きな腫瘍が2つも飛び出ていて痛々しかったので、切除と整形外科で治療しといたのですw。
なので、このサメ油壺のと違うなどと思わないでちょうだいねw。


●この書庫は、SONYからα700の提供を受けて、水族館での一眼レフ素人撮影術を紹介しています。

●油壺マリンパークの、これまでの記事と写真はコチラ ⇒神奈川県の水族館記事リスト

□カンチョの水族館写真撮影術が掲載された→『写真ライフ76』2009春号

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久々の油壺マリンパーク

先週、久々に油壺マリンパークに行ってきた。
一つ、どうしても撮っておきたい生き物の写真があったからなのだけど、それはそれとして、先日の超水族館ナイトで特ネタを披露してくれたナルくんのところに、そろそろ行かねばなあ〜との思いがあったのである。

特に、関東で唯一のオオメジロザメがけっこう大きく育ってるというナルくん情報には、ジリジリとしていたのだ。

それで、撮影を目的としていた生き物など、ほったらかしにして、まずはオオメジロザメの水槽で腰を落ち着けたカンチョだったのである。
いや、落ち着くどころか、2つの窓の間を走り回っておりましたが…w。

オオメジロザメ
※α700 18mm F3.5 1/10秒 マニュアル露出 強制発光 ISO400(レンズ:SIGMA18-50mm/2.8)
イメージ 1


実はね、今日はさっきまで、古い友人、中村庸夫さんの内閣総理大臣賞受賞をお祝いする祝賀会だった。
中村庸夫さんは、水族館や海の生き物の本も出してるけど、それ以上に船の写真がすごくて、とりわけ帆船では世界のシェアの90%だと豪語されていたことがある。
それで、海の文化の発展やら、海洋王国ニッポンの国威掲揚に貢献したとかいうことでの表彰なのだ。
それにしても、内閣総理大臣賞ってすごいよね。
胸に、燦然とその賞が輝いていましたぞ。

で、その中村庸夫さんが、ボクに写真撮影を教えてくれたのですよ。
つまり、内閣総理大臣賞を受賞した人が、ボクの師匠というわけやね。
つーことは、そのうちオデも内閣総理大臣賞か! それはないw

さて、中村庸夫さんから教えてもらったことは3回ある。
その一つ目。
当時、ビデオの撮影しかやってなかったカンチョ。
「スチルもやりたいのやけど、カメラは何を買ったらいいすかねえ?」と聞いた。
すると、
「ビデオと違って写真は露出が難しくて大切です。今は、ミノルタから出たαシリーズが露出をオートでやってくれますよ。ピントもオートだけどそれは使わない方がいい」

カンチョってば、そのたった一言で、一週間後にα9000を手にしていた(^^;
その後αシリーズは、ミノルタからコニカミノルタになりソニーになって、散々なことになったけど、今もボクの愛機がαなのは庸夫さんのせいです……。オレの青春を返してくださ〜い!

まあ、αの悲劇はミノルタのせいということにしてですな、
『露出が大切』と『オートフォーカスは使わない』の言葉は、しっかり頭に入れて、今も言いつけを守っている。

オキゴンベ
※α700 50mm F10.0 1/125秒 マニュアル露出 強制発光 ISO160(レンズ:MACRO50mm/2.8)
イメージ 2

特に接写するときには、「絞りを工夫」「眼にピン」は、とても大切。
被写界深度(ピントの合う幅)によって、表現がまったく違ってくるし、ピントが目からちょっとズレるだけで画竜点睛を欠いてしまうからだ。
それさえマニュアルでやっとけば、後は賢いストロボが、かなり正確に発光の加減をやってくれる。


さて、二つ目に教わったことは、そのストロボ撮影の方法。
「レンズをまっすぐに構えて、45度の方向からストロボを発光させたら、反射光は逆の45度の方向に逃げます。とにかく光源を写さなかったらいいのだから簡単なことですよ。」
って、今度の一言、ぜんぜん簡単やないんですけど……。

でも、水族館に撮影に来られてるのを見ているうちに、なるほどそうか、そういうことか!と理解した。
説明はたった3分くらいだったけど、プロの仕事を見ていると盗めますな〜。
(ちなみに「簡単なことですよ」は庸夫さんの口癖なのである)


最初はのうちは、広角だとどうしてもストロボの反射を拾ってしまっていたけど、そのうち、カメラの角度も変えたり、発光の瞬間にカメラを動かすという荒技で、反射を拾わない方法を自分なりに開発した。
それも、「光源を写さなければいい」という庸夫さんの核心を突いた言葉を覚えていたからだ。

※α700 15mm F5.6 1/8秒 絞り優先 強制発光 ISO400 (レンズ:SIGMA15mmFishEye/2.8)ちょっとトリミング
イメージ 3

あ、これ、先日の超水族館ナイトで、ナルくんが油壺にしかいない珍しいチョウザメと威張ってた、バルチックチョウザメね。
なんとかバルチック艦隊っぽく(ていうか宇宙戦艦大和っぽく)デフォルメして撮ろうと思って頑張ったw。
魚眼のわりにはストロボ光を拾わずにうまくやりすごせた。

実はつい先日、しながわ水族館で、写真教室みたいなのやってた人たちがいて、一人がボクの撮影法を真似てストロボ撮影を始めたので、放っておけなくなって、ストロボの使い方を教えてあげた。
「レンズをまっすぐに構えて、45度の方向からストロボを発光させたら、反射光は逆の45度の方向に逃げます。とにかく光源を写さなかったらいいのだから簡単なことですよ。」
どひゃ〜!まったく受け売りやん!
その人はぜんぜん理解できなかったけど、その教室の先生らしき人はさすがにプロ、ボクのその一言で理解して、教えなおしていた。


さて、庸夫さんに教わった3つめのキーワードは、技術や原理ではない。
一緒にガラパゴス諸島に取材に出かけたとき、ボクはアオアシカツオドリの表情が気に入って、正面からばかり狙って撮っていた。
できあがった写真を見て、庸夫さんは、
「カツオドリをこの角度で撮るのは気がつかなかった。いい表情ですね、元さんだからこその視点です」と、褒めてくれたのだ。

それからというもの、ボクの鳥写真、海獣写真は、正面から表情を撮るのがほとんどになのであるw。
特にね、ペンギンの立ち写真は、ボクの場合は正面写真多いよねえ。
一度誉められると、それがスタイルになっちゃう、カンチョ分かりやすい男ですw。


キタイワトビペンギン
※α700 200mm F4.0 1/320秒 絞り優先 補正−0.3 ISO250 (レンズ:MINOLTA80-200mm/2.8)
イメージ 4

とまあ、今日は、写真の師匠である中村庸夫さんに教わったこと(全部合わせて数分の師匠やけどw)を思い出しながら書いたのだけど……。

なんとこの会場で声を掛けていただいたのが、油壺マリンパークの元館長の磯貝高弘さんだった。
今日帰ったら、油壺の写真でもUPしようかなと思っていたから大ビックリ。

そして、今まで知らなかったのだけど、磯貝さんは水槽写真の大家だったのである。
ナショジオに掲載されていた、荒俣宏さん著による「奇跡の 海相模湾」(2008年7月号)の写真も磯貝さんの撮影だったのだ!
帰ってきてナショジオを再度見て、スゴイ!の一言。
接写の美しさ、切り取りのセンス、露出の妙…圧倒されてしまう。接写がもう芸術なのだ。

そしてなんと!そんなスゴイ写真の大家が、このブログ水族館もよく見てると言われるではないか。
え〜〜〜! 焦りまくりです。
正直言って、ボクのシロート接写なんか恥ずかしくて二度と載せられません! …とホントに思ったの。

でもまあ「ブログ水族館」は写真家のブログではなく、水族館プロデューサーのブログなんやしね、この書庫も、「水族館素人写真術」と『素人』が付いてるんやしね、結局恥ずかし気もなく接写も載せちゃいました〜w。

いつか機会をつくって、磯貝さんには接写の師匠になってもらおうと思っている。(勝手にやけどw)
ちょっと楽しみができた、いい日だったのであるw。


●油壺マリンパークの、これまでの記事と写真のリストはコチラ ⇒神奈川県の水族館記事リスト

●カンチョの水族館トークライブ第9弾『中村元の超水族館ナイト2011新春〜ペンギンナイト2〜』2/5(土)開催決定〜! 売り切れ必至につき、チケット販売開始の情報をいち早くゲットのために、12月中旬からこのサイトを毎日チェックして下さい。


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妖しく光るを撮る:センスガイ

今日は一日、『みんなが知りたい水族館の疑問50』の改訂校正をしていました。
『中村元の全国水族館ガイド112』の余波のせいか、この夏休み中にけっこう売れたらしく、嬉しい重版になったためです。

それにしても、いったいどうしたというのでしょう!
なんでまたこんなに日々の移ろいが早いのでしょう!
ウミガメのこと書いたから、浦島太郎状態になってしまったのか〜!

9月に入ってもうすでに3週間が経過したというのに、ブログへの記事がまだ2つ。
これはいかん!ということで、とりあえずなんか書きます。


えっとそんなわけで、実はですね、長いことずっとなんとかモノにしたいと思って、撮り方を考えてた生き物がいたのです。

それは、妖しく光るセンスガイ。

※α700 50mm F10.0 1/1.3秒 マニュアル露出 露出補正-0.3 強制発光 ISO640  (レンズ:SIGMA18-50mm/2.8)
イメージ 1


センスガイは、貝ではなく、単体サンゴの仲間。
水族館では深海生物のコーナーで、けっこう異彩を放っている生き物ですな。

こいつが、普通にストロボ撮影すると、真っ白に近い生気のない生き物に写ってしまうのだけど、水族館の照明によっては、かなりいい蛍光発色をする。

それで、その美しい蛍光発色も取り込みいの、でもセンスガイの不思議な姿も取り込みいの…というわけで、近頃のカンチョ撮影技術を進化させつつあるスローシンクロ技で試してみた。

そしたらいやはや何とも、思っていた以上にいい発色になったのですわ。



こちらは2個体
※α700 50mm F16.0 1/1.3秒 マニュアル露出 露出補正-0.3 強制発光 ISO640  (レンズ:SIGMA18-50mm/2.8)
イメージ 2


最初の1個体の奴は、なんとなく骸骨の口みたいな雰囲気だったのだけど、
触手を伸ばしてひらひらしているこの2個体は、どこかの惑星に棲む妖しいおねえさんぽい。

手前にいるセンスガイなんか、アンジーばりの唇で、「こっちへ、いらっしゃい」とかなんとか言っておりますぞ!

後ろでメタルに光るサンゴもなんか未来的。
ちょっとSF的にシュールな世界ですなあ。


ところで『みんなが知りたい水族館の疑問50』の修正してて思ったのだけど、さすがに3年経つと水族館状況が色々変化をしてますなあ。
美ら海のアクリルは世界一ではなくなったし、油壺の海洋深層水館も今は深層水をやめたし、写真もいくつか変更しました。
でも、書かれている内容は、やっぱりなかなかよかったですぞ!自分で言うのもなんやけど…w。
読みながら、「へー!水族館ってそうやったんや!」なんて驚いたり。
いや、3年前にネタにしてたことをすでに忘れてしまってるボクがダメな人だということなんよね…(T_T)。


●美ら海水族館の、これまでの記事と写真はコチラ ⇒九州沖縄の水族館記事リスト

●カンチョの水族館トークライブ第8弾『中村元の超水族館ナイト2010秋〜特ネタ大爆発!〜』10/24開催!チケット販売中⇒東京カルカル


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