1mile8minutes 09

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魔物との闘いはいつまでつづくのか。快晴の第三ラウンド 防府読売マラソン。

ニューヨークでの寒空の中のレース。
最後の神戸女子。
いずれも今年の本気レースは快晴となった。

そして、本気レース第三ラウンド。防府読売マラソン。
昨年のみぞれ混じりの寒風がふきまくる防府の街は、青空の美しい街だった。
今年もひかりレールスターに乗り込み、チームメンバーとともに防府へいざ乗り込んだ。
イメージ 1イメージ 2













17回めのフル参戦。

準備万全、一番気合の入ったレースだった。
体調も、走力も、心も問題なかった。

11月のニューヨークシティマラソンにて、マラソンは心・技・体が揃わないと走れない。そう学んだ。

ニューヨークでは、心に助けられた。体調もなんとか風邪も回復し、問題は今のところ大丈夫。
そして、残るは、

技。

2年置きに走ってきたホノルル。2004年。2006年、2008年。今年は偶数年。ホノルルであるのだが。

「今年はホノルルはいつから?」「いえ、今年は行きません。」
こんな問いかけを何度も繰り返した。


そのホノルルも回避して防府まで走りに行く理由は、ただひとつ。
「記録更新」。

去年パーソナルベストを出した大会。コースの癖も分っているつもり、レベル高い参加者の集団走に混じり、最後まで走り続けることを選択した。

ニューヨークを終わってからの練習も順調だった。
HALF 。30km走。20km走。5000m走。10km走。
ほぼ全てベストのタイムを出して、心も体調も万全だった。
そして当日は快晴。14℃、スタート時ほぼ無風。絶好のコンディション。
伝統の大会、素晴らしいマネージメント。ストレスはどこにもなく気持ちよく競技場から走り出せた。
心も集中。走ることに集中した、気合い入ったスタートだった。


想定通りのペースで入り、いい感じで押せた前半。
体のどこにも辛さもなく、ただひたすら前を向いて走った。
気温14℃。暑いかと思ったが、そうは気にならない。
乾燥注意報が出ていたから、体が乾くのも、前半から過剰な摂取をした。神戸の教訓。

ハーフを1時間43分で通過。
折り返しで会うチームメンバー達とも差が去年より小さい。全て理想な展開。

ハーフ越えた時に21kmのハーフ過ぎのエイド。
水分をずっと丁寧に丁寧に取り続けていたのに、水が机にない!
スポドリも水も切れた状態で、水分を何も取れず、パスをすることになった。

折り返し向かい風も収まり、なんとかいい感じで走り続けていた。
しかし、23km過ぎくらいから、体が乾きだした。喉が渇いて仕方ない。
とにかく26kmまで粘り、そこできっちり水分を摂るためにやっとの思いでエイドにたどり着き、そこで水分をかなりがぶ飲み。

でも、そこで立ち止ったことで、脚が動かなくなった。

筋肉が硬直したのだろうか。既にカリウム不足が起こっているのか。
アミノバイタルとムサシを3本摂取しているのに、間に合ってない。
今日に限って塩あめは一つレース前になめただけで携帯していなかった。脚が、動かなくなる。
でも、ずるずる落ちるのではなく、がくんと落ちて、そこで維持するような感じになる。

35km過ぎ。

ここで突如、強烈な睡魔に襲われてしまう。
意識が朦朧として、レースを全て捨ててその場所にうずくまって寝たくなる衝動に駆られた。

これは、完全な糖分不足だ。

お腹の調子は悪くなく、空腹感はなかったので、途中ジェルをとってなかった。
でも、普段より速いペース展開、そして乾燥により、何時も以上に身体は疲弊して、カロリーを消費していたのだ。
空腹だから食べるんじゃない、脳にエネルギーを入れること。それが学習できていなった。

もう何も考えることができなくなっていた。気持ちは切れかけていた。
つかみかけた3時間半切りが、手の中からこぼれ落ちて行くことを実感した。

そんな時。
吉田さんのコラム

を心に思い出した。

36kmのエイド過ぎで、脚を止め、その場でジェル補給。最後もう一度頑張れるか?

試合を捨ててはならぬ、最後までどんな形でもゴールしてやる。
彼の言う強いランナーであること。それを何としても、体現したい。


そう心で思うも、やはり空回り。
粘る気持ちが辛うじて残って…なかった。朦朧としたまま、走り続ける。
昨年みぞれが降り出した激寒の中のペースアップした熱い私は、一体どこにいったんだろう。


そんな時。39km手前くらい。

後ろから
「karenさん!」

と誰かが、声をかけてくれる。名前(本名)じゃなく、karenと呼ぶ誰かが。

ブロガー繋がりのheppokoさんだった。もう何年も長いおつきあいのheppokoさん。なかなか会う機会には恵まれてはいなかったけれど、ずっと長いおつきあい。初対面の感覚はまーったく無かった。
heppokoさんには、いままでいろんなことで応援いただき、そしてずっと頑張っておられた姿に感銘を受けてきた。

二言、三言を言葉を交わしながら並走。
すると、いきなり脚が動きだしていることに、驚く。
ずるずる落ちだしていたあの失速は、いつのまにか徐々にだがもとに戻りだしてきた。
ジェルの補給が効いただけでなく、暖かい言葉掛けが効いたんだとおもう。
さっきの脚の遅さは何だったんだろうーという感じ。
これを、「防府2010の奇跡 by heppokoさん」と名付けたい(笑)


とはいえ時すでに遅し、残り1km。
最後また、一人になり、それでももう一回気合をいれ、競技場に入り、すべてのランナーを抜かしてゴール。

結果。

5 24:52(AVE4:58:24)
10 24:33(AVE4:54:36) 49:25:00
15 24:02(AVE4:48:24) 1:13:27
20 24:26(AVE4:53:12) 1:37:27
HALF 1:43:17
25 24:41(AVE4:56:12) 2:02:34
30 26:02(AVE5:12:24) 2:28:36
35 27:17(AVE5:27:24) 2:55:53
40 29:42(AVE5:56:24) 3:25:35
42 11:48(AVE5:22:33) 3:37:23

目標には程遠い結果であった。ハーフでの手応えとは大きく裏切られた結果が待っていた。
大失速、に近い35km以降。


フィニッシュゲートを越えた、今年のゴールは、とにかく悔しさしかなかった。
このタイムは、去年の防府、今年のニューヨークに続く3rdベストのタイムではあるのだけど、
自分では、もっと上を狙えると信じていた。


それでも、今日のレースには、いいわけがどこにもできない。
自分の実力の無さをこれほど痛感させられることはなかった。
過去17回の参戦で、悔しさ3本の指に入るだろう。
ふと、一番悔しかった4年前の千歳を思い出した。サブ4を確信して跳ね返された、あの時と同じ悔しさ。
4年経っても、おんなじことで悔しがっている(笑)

だけど、あの時と同じく、崩れてしまえばどってことない壁なんだけど、
この壁が、なかなかうまく突き破れない。
夏マラの道マラを除けば、昨年の防府(33分)→東京(37分)→ニューヨーク(35分)→そして防府(37分)。いいように言えば安定しているけど、この壁を突き破る、何かをみつけないと。

でも、今はその破ることができる術を見つけることができない。


フィニッシュのあと、heppokoさんと再会。一緒に体育館に向かう途中、突然脚元をとられ思い切り転倒。

それと同時に両足がけいれんして足が攣った。

両足同時に脂汗がでるような激痛。道ばたにて思い切りひっくり返った。

心配してくださった、ランナーさん達に取り囲まれた。
heppokoさんが一生懸命応急処置をしてくださり、数分後やっと動けるようになった。
大勢のランナーさんが「ランナーだからよくあること、気にしない」って慰めてくれたのが、本当にうれしかった。

一晩経っても両足かなり今も痛い。今日病院行ったけど、長野でやった肉離れと近い場所だったので、心配だったが、それは大丈夫だったようで、単なるひどい筋肉痛で済みそうだ。
とはいえ、この筋肉痛は、初フル時に近い(笑)一体昨日は何が私の身体に起こったんだろう?




もう、こんな闇雲にタイムを追いかける走り、もうこれでいいや。
東京から続いた上を目指すチャレンジはここでもう終わり。

これからは、楽しくのんびり走って行こう。











・・・

ってのが、できないのが、私なんだよね。
ていうのも、やっぱり、それでも、まだこのままじゃ終わらない。終われない。
フルという42.195kmの長い旅の中には、奥が深い魔物が潜んでる。

無理をせずちょっとだけ休んでから、ぼちぼちまた再開します。
今年のフルは、次はボストン。もう一回、心も身体も十分ケアしてから、やり直します。


最後に。
今年の防府、今までのランナー生活の全てを懸けて、記録更新に自信と共に乗り込んだはずなのに、そんな心の慢心さを魔物に見つけられてしまって、跳ね返される、苦くて悔しいレースになった。
でも、その悔しさの中に、heppokoさんといろんな話しができたこと。沈みかかった心を引き上げてもらい、嬉しかったです。

今年の防府も、やっぱりいい防府でした。heppokoさんほんとうにありがとう!
heppokoさんなんて呼んだら失礼くらい、写真を隠すのがもったいない、素敵な方でした(笑)


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