STRIKE A POSE

かんたんモード、画像添付するとエラー扱いされる。 ナンなんだヤフー!?

全体表示

[ リスト ]

小沢健二『球体の奏でる音楽』 with インタヴュー by " bounce " 完結編

イメージ 1

【 bounce OCT.1996 小沢健二インタヴュー 】 B:bounce、O:小沢健二


B:今回は歌詞の言葉がいつも以上に選び抜かれている感じがします。
O:前のほうがほんとうに言葉が多いですね。
B:若い人たちが楽しそうにしている図とかね。
O:若いかどうかはともかくとして、
  基本的に自分と似ているような価値観の人が楽しそうにしている図というのは好きなんで、
  そういう歌は、きっと老人になっても書くと思うんです。
  人生の華のようなものですから、それを書くことから逃げたくないなと思います。
  でも、今回は、思い切り逃げましたね(笑)
  わりと殺伐としたまんま、どこかに生命感があるものにしたかったというか、
  砂漠に草ちょっと、というくらいで作ったんです。
  そこが気持ちよかったところなんですけど、その後、思い切り反動がきまして、
  今はバカみたいに楽しい曲ばっかり書いてます(笑)
  『ライフ』が動だとすれば、今回は静。
  また次もこれをやるかと言ったら、たぶんやらないですね。
  この変化は、カッコつけて、どうだ、変えてやるみたいなことではまったくなくて、
  ほんとに興味があることをやっていったら、こうなったんです。
  いつも自分に誠実でいたいし、新鮮でいたいだけなんですよ。
B:ところで”ブルーの構図のブルース”で尾道という地名が出てきますが、
  これは実際に旅行して作ったんですか?
O:この曲を録ってたとき、ふだんすごい無口な川端さんが、
  尾道に行きたいね、という話をしていたんです。
  それが頭の中にこびりついちゃって、すごい素晴らしいところのように思えてきて、
  ぜんぜんちがう場所で見た気持ちのことをかくつもりが、
  いつのまにか舞台が尾道になってしまった(笑)
  後追いで尾道に行かなっくっちゃ(笑)
  これを作ってカセットを友だちにあげてたら、旅に出る友だちが増えたんですよ。
  今朝も、友だちが都ホテルから電話をしてきて、いまゆるりと朝食をとってると(笑)
B:そういえば、今回は、旅関係の歌が多いですね。
O:『オザケン海へ行く』と言ってたときからそれはありました。
  というのは、春のツアーでかなり優雅に、みんなで石庭見に行ったりとかして、
  そのころから書いてた曲もありますから。
B:渋谷さんたちと一緒にやってみてどうでしたか?
O:レコーディングのときによく果物がでてきたんです。
  それに対する反応が実にジャズ的で、ふつうはいただきますって言うのに、
  うーん、すごいっ、とか言いながら、もりもり食べてる(笑)
  そういうのを見てると、ああいうふうに年をとりたいなと(笑)
  いやほんと、感覚が鋭敏で、おしゃべりの表現が的確だし、間もいいんですよ。
  NHKの<ポップジャム>で”いちょう並木のセレナーデ”のリハーサルのとき、
  小沢くんの曲って、気持ちよくなっちゃうんだよね、と渋谷さんに言われた。
  そのとき、かなり言い当てられた気がしましたね。
  結局、ぼくは気持ちいい曲をやりたい人なんだと。
  この気持ちよさをキープして、それ以上のものを探さなくちゃいけないかなと■



全3回に分けて転載してきましたインタヴューはこれで終わりです。
”いつも自分に誠実でいたいし、新鮮でいたいだけなんですよ。”
という言葉が、胸に痛いです。
彼の実践の結果がこの状況でもあるわけですからね・・・

それでは今となっては誰でも知っているであろうお話を・・・

『球体〜』の翌月に『夢が夢なら』をリリース。
97年〜98年初頭は『Buddy』、犬キャラの新装盤『dogs』、『指さえも/ダイスを転がせ』、
『ある光』、『春にして君を想う』と、シングル・リリースが続いていましたが、
アルバムの話がデリートされたという情報も伝わってきていたので、
不気味に感じていました。
(『春にして〜』には、ヒドゥン・トラックで『ある光』が再収録という
   なんだか不可解な収録内容でしたし・・・)
テレビ出演も98年に『知ってるつもり』の淡谷のり子の回のコメンテーターだったか
ナレーターだったかを最後に沈黙しているはず。

”モータウンと契約!!”という奇っ怪極まりない情報が入っていたのはこの後で、
(ロッキンオン・ジャパンでコーネリアスのインタヴューの中でもチラッと取り上げていた)
事実であるとみせつけるかの様に、
マーヴィン・ゲイのトリビュート・アルバム『Marvin is 60』の国内盤ボーナスで、
『Got to give It Up』のカヴァーが収録されていました。(99年発表)
彼の歌唱スタイルが囁くように変化していて、かなり話題になっていました。

以降完全沈黙となり、02年に『Eclectic』を発表するも極端な取材規制で、
何もそこまで・・・と、自分の耳にも悪い印象でした。
(ジョージ・マイケルの『Patience』を先取りする、素晴らしい内容だったんですけどね)

03年、アルバム未収録の曲を一挙収録する『刹那』という編集盤のリリースがアナウンスされるも、
’本人からのクレーム’という噂と共に、延期を重ね、
たくさんのアルバム未収録曲を残したまま、不可解な収録曲数で無事発売。
(ただし、トータリティのある極上の選曲でしたけど! イヤミではなく、心から思ってます)

たしか間に’クイック・ジャパン’誌のニューヨーク・レポートを挟んで、
(ムナクソの悪くなる後味の苦いルポでした)
05年に小説『うさぎ』の連載が始まり、
06年に『毎日の環境学』が発表され、今に至っています。

いやはや、近年に近づくにつれ、書いていて気分が悪くなってきました・・・
アルバム未収録のシングルは、中古市場でとんでもない価格になっていますし、
こういった全ての状況がかえって、彼の印象を悪くさせてしまう気もします。

暗い文章になってしまいましたが、約4年に一枚のペースで新譜を発表していますので、
来年あたり、何かがあるかもしれませんよね!

と、明るい希望も捨てません!

閉じる コメント(0)

コメント投稿
名前パスワードブログ
投稿

閉じる トラックバック(0)

トラックバックされた記事

トラックバックされている記事がありません。

トラックバック先の記事

  • トラックバック先の記事がありません。


.

katou_ka4ko
人気度

ヘルプ

Yahoo Image

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
  今日 全体
訪問者 80 89068
ブログリンク 0 13
コメント 0 602
トラックバック 0 32

開設日: 2008/12/30(火)


プライバシーポリシー -  利用規約 -  ガイドライン -  順守事項 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2012 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.