かわかぜの…由無し事

できるだけ創作に向かいたいと思っていますが、無為に過ごすことが多い川風です。たまにはおつきあいください

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今夜のNHKEテレ夜10時からの番組を見ました。
ETV特集「この世の息〜歌人夫婦・40年の相聞歌」
 
去年、乳がんで他界した歌人・河野裕子さんと、夫で歌人の永田和宏さんは、亡くなる直前まで互いに歌を詠み合ってきた。二人の相聞歌から夫婦と家族のあり様を見つめる。   (by NHK)
 
 
河野裕子さんの歌は以前から惹かれるものが多く、その作品に魅力を感じてきました。
イメージ 1
 
 
昭和47年刊行の処女歌集「森のやうに獣のやうに」にて著名な作品
 
たとへば君ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行つてはくれぬか
 
 
若い頃、私にもちょうどこのような願望があったのかもしれない。
「たとえば君」というところはあまり好みではないけれど、
こういう大胆な女の情を表現したところに新鮮な魅力を感じたものでした。
 
イメージ 2
 
 
今夜の番組の中で紹介され、心が動いた作品群です。
癌の治療を受けつつあった日々に詠んだ歌
 
一日に何度も笑ふ笑ひ声と笑ひ顔を君に残すため(河野裕子)
 
時間が癒してくれますからと人は言ふ嫌なのだ時間がきみを遠ざくること(永田和宏)
 
子を産みしかのあかときに聞きし蝉いのち終る日にたちかへりこむ(河野裕子)
 
これからの日々をなつかしく生きゆかむ去年せしやうにコスモスを蒔く(河野裕子)
 
日に透きて今年も咲ける立葵わたしはわたしを憶えておかむ(河野裕子)
 
歌は遺り歌に私は泣くだらういつか来る日のいつかを怖る(永田和宏)
 
長生きして欲しいと誰彼数へつつつひにはあなたひとりを数ふ(河野裕子)
 
 
夫・永田和宏さんが書き留めた河野さん最後の歌
手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が(河野裕子)
これには号泣でした。
なんと幸せな、そして、哀しい夫婦の姿だろうと…
 
わたくしは死んではいけないわたくしが死ぬときあなたがほんたうに死ぬ(永田和宏)
 
 
短歌に生き、64歳で亡くなられた河野裕子さんに改めて追悼の意を表します。
 
 
 
 
 
 
いつも思うことですが、
NHKの歌の読み方が気に入りません。
歌は歌であって、流れがありリズムがある。
この番組のような読み方だと声調も通らないし情感も充分に湧いてきません。
散文のように意味で切らず、リズムで読む。それが歌の読み方だと思っています。
今後それを修正していただきたいなあと期待します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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閉じる コメント(6)

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『たとへば君ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行つてはくれぬか 』
こんな青春してみたかった・・・

随分前になりますが、手術を受けて麻酔が切れた頃、私は夫の名前を呼びました。(自分ではハッキリ喋っているつもりでしたが実際はモゴモゴ言ってていただけだったようです。)手も必死で伸ばして夫の手を握りたいのに、なかなか届かなかったのを覚えています。その時の私の気持ちと、河野さんの最後の歌とが、なんだか重なって、とっても切ないです。

私は歌のことは全然わからないけれど、河野さんご夫妻の強い絆を感じました。きっと来世でも出合われるお二人なのでは??
私も、夫と来世でもめぐり合いたいです。(夫からは『遠慮する』って言われそうです)

2011/7/11(月) 午後 8:43 七色うさぎ 返信する

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うさぎさん、こんばんは。

うさぎさんは、リチャード・ギアさんとそういう青春の結果ご結婚なさったものと。。。?

そうなんですか…
うさぎさんも大変な手術をされたんでしたね。
そのときにこの永田和宏さんと河野裕子さんのような触れあいがあったんですね。
それでは一層この最後の歌は心に響きますね。
でも素敵なお話です。
うさぎさんとリチャードさんは素敵なご夫婦なんだなと実感しました。

来世でも出会える二人…きっとそうでしょうね。
うさぎさんもリチャードさんと何回でも巡り会えるのでしょう。
リチャードさんもそう願っていらっしゃるはずです。
川風も同じですヨン。

2011/7/11(月) 午後 11:25 kawakaze 返信する

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美しい夫婦愛です。
川風さんのご主人は、歌は作られないのですか・・・
こんな会話(相聞歌というんですね)のような最期の短歌、泣けますね。こんな世界もあるんだと感心させられます。
うちの女王様、私が死ぬときは、きっと冷たいと思います。 笑

2011/7/11(月) 午後 11:59 アーサー 返信する

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おはようございます。
こんな番組があったとは、知らなかったー
いい歌を紹介してくださってありがとうございます。
読み方についての、意見ですが、
私は番組を見てないのでわからないんですが、
永田さんは、知っていてそういう読み方でいいとしたのか、
知らないうちにプロデューサーがそうしたのか、
気にかかるところですねー。
調子を大切にして朗読するというのが、NHK短歌でもふつうになっているような気がしていたんですけどね。

2011/7/12(火) 午前 8:31 [ ハイジ ] 返信する

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arthurさん、こんばんは。
あまりにも想いが重く通じ合っていると、別れたときにかえって喪失感が大きいので…
あんまり愛しすぎない方が気が楽だな〜と思うときがあります。
適当に家族でいた方が…って。
出会うときは幸せですが、
別れは恐ろしいほど辛いでしょう?
誰にもやってくることですが、
女王様と別れるときはきっとお互いに愛を確認して悲しむことでしょう。
わが家もそうだと思います。

2011/7/12(火) 午後 10:56 kawakaze 返信する

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ハイジさん、こんばんは。
今日はいろいろありがとうございます。
ドラマチックな愛もあれば、地味な愛もありますが、
心が深く結ばれた夫婦はこの世にたくさんいますね。
だれでも最期は、この世の息を哀しむのでしょう。死ぬときは一人ですが、心はしっかりと二人で居たいですね。
ハイジさんのご主人も素敵な方…お幸せに。。。

たしかに最近はNHKも読み方に気をつけるようになったなぁと思っていたのですが、今回は、句切れが複雑なものは全くなっていませんでした。ちょっとがっかりでした。う〜ん…永田さんたち塔の方々はどのように読まれるのでしょうね。

2011/7/12(火) 午後 11:03 kawakaze 返信する

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