読書日記(この本、読んでます。)
『社会人類学―アジア諸社会の考察』 中根千枝(著) 講談社学術文庫社会人類学といえば、中根先生。
非常にオーソドックスで正統派のアジア 社会人類学の教科書といっても良い本です。
中根先生の研究手法も、社会学の王道の「システム論」。
フィールドワークから帰納法的に解析し、ぶれない芯を見つける作業でもある。
この「システム」論は、一度、しっかり確立されれば、よほどの社会変革や混乱がなければ、「システム」自体は変わらないのである。
つまり、「システム」論を知れば、そのシステムで成り立っている諸社会の根本を知ることができるわけだ。
特に、この中根先生の『社会人類学』はアジアの諸社会の「システム」にフォーカスしたもので、アジア各国の社会の成り立ち、人々の考え方をズバリ指摘しているわけだ。
なので、この本を読めば、アジア各国の社会の根本がわかるわけだ。
いずれにしても、今でもアジア社会の「システム」は劇的な変化はしていない。
1987年に出版されたのだが、未だに、中根先生の分析、社会構成の成り立ちなどは変わっていない。
中国・インドと、東南アジアの社会構造は全く違う。
さらに、日本はもっと異質な社会構造であることも。
多様なアジア社会を比較し、各国の社会システムを知ることこそ、日本がアジアの中の一国としての立場がわかるはずである。
旅行やビジネスでアジアへ行くのなら、最低限、アジア各国の社会システムや、アジア各国の考え方の違いを知らなければ、意味が無い。
こんな良書があるのに、絶版になってしまうのも、もったいないですね。
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