モーニング娘。を讃えて

In Praise of Morning Musume: 「ガキ扱い、no thank you! 」

モーニング娘。を讃えて

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新垣里沙・光井愛佳の武道館卒業コンサート 

 モーニング娘。新垣里沙と光井愛佳の武道館卒業コンサートに参加した。フアンの気持ちが館内に充分すぎるほどこもったライブだった。二人の門出を心から祝福しようというフアンの熱い思いがストレートにほとばしっていた。娘たちはもちろんすばらしかったが、ぼくは館内を埋め尽くしたフアンに心うたれた。フアンは二人の卒業を心底惜しみながらも二人の門出に万感の思いを込めてエールを贈っていた。
 
 (ちょっと寄り道: 愛ちゃんのブログから写真を拝借した。オールド・メンバーも駆けつけていた。下の写真はモーニング娘。の歴史の厚みと結束の固さと、巣立ったメンバーが戻ってきて志をあらたにするその原点としての存在意義を、あらためて考えさせてくれる。いままでいろんなモーニング娘。の写真を見たが、この写真にはなにか泣けてくる)
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  あのようなフアンに支えられている彼女たちはほんとうに幸せだ。それにあそこまで心をこめられる対象に出会えたフアンも負けずに幸せだ。娘たちはほんとうに必死の努力をしてフアンの期待に応えてきたし、フアンはそのように自分たちの期待を裏切らずに常に進化し続ける娘たちをとことん支えてきた。だからこそあそこまで双方の思いがこもった実に感動的な卒業コンサートになったのだろうと思う。
 
 今回ぼくの席は一階北西のサイドスタンドの後部で、ステージを斜め背後から眺めることになった。覚悟はしていたがあまりにも微妙な位置なので、かなりがっかりしていた。でも実際にコンサートが始まってからこの微妙な席にぼくは感謝した。メンバーがこの斜め背後に陣取るフアンに気づくと、そんなところでほんとうに有難うとばかりに、そのつど大きく手を振って笑顔をおくってくれたのだ。それも心からの笑顔、はんぱない感情のこもった表情だった。モーニング娘。のフアンになって2年にも満たないが、なぜこのグループがこんなにも愛されるのか納得した。
 
グループに加わって間もないあの天然の佐藤優樹までが、こちらに幾度となく手を振りみごとな笑顔をおくってくれた。単なる子どもの笑顔ではなく、なにかとても大人びていて、自分のパフォーマンスをしっかり見ている観客に対する心からの「ありがとう」というメッセージを込めた、その意味ではプロの笑顔だった。パフォーマンス自体も良かったが、佐藤をはじめとするメンバー全員のそのような笑顔に打たれた。田中も道重も鈴木も生田も、もちろんガキさんも光井も、鞘師も譜ちゃんも、工藤も石田も飯窪も、結局みんなステージ背後の観客に気づくと見事な表情をその都度おくって寄こした。ステージから見れば僻地に陣取るひとにぎりのフアンに対しても心の底からの表情を贈る──これがモーニング娘。の魂なのかと思った。
 
卒業する二人はともに泣いた。でもガキさんの涙がやりきった充実と感謝の涙であったたとすれば、光井の涙には悔しい思いが混ざっていたはずだ。モーニング娘。のメンバーとしては志半ばで卒業という悔しさを心の奥にしまい込んで、彼女は準備した立派な手紙を読み、モーニング娘。加入のきっかけを作ってくれたつんくさんに感謝のことばをのべた。でも歌う光井の目が潤んでいた。外からは単純に推測できない、彼女の様々な思いがこもった、かすかな、でもとても重い涙だったのだろうと思う。
 
 フアンのみんなは見事だった。そのような二人を同じように讃え、同じように心をこめて見送った。終始、ガキさんの卒業を立てて自分は出しゃばらないようにという態度がうかがえた光井も、そのようなフアンの気遣いをしっかりと感じとって心から喜んでくれていたはずだ。あの日武道館に集った、モーニング娘。という素晴らしいグループ、そしてそのグループを敬愛する見事なフアンたち、ぼくは心底感動した。2年前にモーニング娘。を発見した偶然を天に感謝した。
 
会場を出ようとしたら、ガキさんと愛佳に対するエールが館内に轟き渡った。ぼくは光井のことを思った。とにかく負けるな、と心の中でエールを送った。
 
(今回はガキさんのことについてあまり触れなかったが、彼女の手紙は実に見事なものであった。メンバーひとりひとりに対してコメントを残すなど、リーダーを務めた者にしか言えない内容も含んでいた。彼女の人間としての素晴らしさが隅々に滲んでいた。卒業ライブでの彼女はこれ以上ないくらいに輝き、10年と数カ月のすべてを出し尽くしたという感じだった。)
 

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