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社会性のない、いわゆる人や犬を傷つけてしまう犬を躾や訓練と称して自称その道のプロが躍起になってこれでもか!というぐらい押さえつけた厳しい訓練をしたり、これまた逆を狙って「そうじゃありません。犬は優しく接するのです」とばかりにマリア様ヨロシク満面の笑みで受け入れて優しく接すれば犬は良くなるのだと信じて止まない頭の弱い訓練士もいる。
まぁ、どちらにせよ、その犬がどうして凶暴になったかという要因を突き詰めていかなければ厳しく躾けようが優しく躾けようが結果はどちらも変わらない。
犬が凶暴になる条件として挙げられるのが
1、社会性の欠落
2、虐待的要因
3、血統的要因
4、環境的要因
5、脳の分泌物質欠落要因
が挙げられる。
社会性の欠落は、事もあろうに大事な子犬の時期に他の犬と接する機会に恵まれず、恐怖ゆえに攻撃してしまうというものだ。しかしこれは時間を費やせば直ることが多い。
虐待的要因は、言うまでもなく、体罰を受けて育った犬に良く見受けられる。
自分の身を守ろうと、窮鼠猫を噛む状況で人や犬を傷つけてしまうことがあるが、犬もフラッシュバックすることがあり、時間を費やして大事にしていても突如噛み付くことがある。精神的な保護が非常に肝心であり、長い目で接するようにしなければ決して直らない。
血統的要因は5の脳の分泌物質決落要因とよく似ているのだが、凶暴な犬同士を掛け合わせた結果生まれる子供も気が荒いということであるが、この気の荒さは血統ということだけに留まらず、脳が産生する物質の欠落に繋がるというものだ。
4、環境的要因は、これも1番に良く似ているのだが、ペットショップなどのガラスケースに閉じ込められて他の犬との接触がなかったり、ただ繁殖させられるだけで劣悪な環境で育ち、他の犬との接触があっても餌の取り合いだとか、年齢の違う犬が混ざって小競り合いが耐えない状況下に置かれ、育つ犬が凶暴化するというものである。
凶暴なほど元気があればまだましな方だが、大概パピーミルなどの犬はほぼ風前の灯の如く元気を失ってるケースが多いので、この件については稀だとしておこう。
今から30年ほど前だろうか。アメリカのショーサーキットに参加した際に紹介で付いてくれたハンドラーがある犬種のブリーダーだった。是非犬舎見学したいと申し出た所、快く引き受けてくれ、ウエルカムパーティーまで行ってくれた。
とても広大な土地で飼育されている犬種は鳥猟犬であるスパニエル犬種。
アメコカ、イングリッシュコッカー、そしてイングリッシュスプリンガースパニエルだった。
アメコカとイングリッシュコッカーは当時でも珍しかったが、見ない犬種ではない。私が気になったのはスプリンガーの方だった。
大変美しく、日本の家庭でもちょうど良い大きさなので飼い易いと目をつけた。
しかしブリーダーがある事を言った。
「こっちのは触っても大丈夫だけどあっちの方のスプリンガーは駄目」
と言った。
向こうの触ってはいけない方はショードッグで調整に入ってメンタル面で繊細なので触ってはいけないのだと思ったが、そうではなかった。
「向こうのスプリンガーはスプリンガーレイジだよ」
それを聞いた時、こんな大人しそうな犬がレイジドッグだとは到底思えなかった。
レイジとはRageと書き、意味は激怒するという意味を持つ。突然切れる犬をレイジシンドローム(激怒症候群)という。
ピットブルなども突如攻撃性を見せる血統もあることからこの症状についてよく挙げられるが、スプリンガーもその代表なのだと言う。
実はこれは先天性の疾患であり完治する事は今の所皆無である。
脳のホルモンと攻撃性の繋がりがあることは今では常識であるが、当時は成す術がなく、このような犬は繁殖に使わないというだけの対策しかなかった。いや、今でもそれは変わらないのだが・・・。
脳の中では冷静さを司る物質であるセロトニンがある。この分泌量が多ければ多いほどリラックスでき、激怒とは縁遠い存在になるのだが、レイジシンドロームの犬達の脳のセロトニンの分泌量は著しく低いことが分かった。
しかしこれだけでは決定打にならず、更に調査を進めた結果、セロトニンを伝達する為に必要な必須脂肪酸の欠乏も重視された所、どうもその因果関係も濃いことが分かっている。
魚に多く含まれるアラキド酸、DHA、EPAなどのいわゆる頭の良くなる脂肪酸の欠乏が見られると言う。
近頃の子供が切れやすい傾向は欧米食にあると思う。魚を食べる機会が一昔、二昔より減っているのは周知の事実である。魚でしか補えない栄養価もあるので、特に光物と呼ばれる魚には良質の必須脂肪酸が多く含まれているので気にして摂取することを薦める。
よくテレビで危険な映像、おバカな映像を番組でやってたりするが、そこに移っているのは概ね肉食傾向にあるアメリカ人ばかり。どう考え立ってそんな所から飛び込んだら落ちて怪我をするだろ?という分かりきったことでもチャレンジして失敗すると言うのは国民性というか、私は食生活にも問題があるのでは?と思っている。冷静的考察を欠いてるのだ。大体屋根の上からスケボーで降りたらどうなるか?手に持った爆竹を寸前まで持ってどうなるか?またそれをして何が面白いのか理解に欠けるのは欧米食のせいでは?と常日頃から思っている。
魚を食べるケースが少なく、カロリーの多いもの、ジャンクフードの浸透など欧米人の食生活は ”性格の荒さ ” を露呈している。数十秒に一度レイプが行われ、数分に一度子供がさらわれ、一日に相当数の人間が銃によって殺される。
また、アメリカではおなじみのカーチェイスも判断を欠いた犯罪といえる。
大体あんなもん逃げられるわけがない。ヘリコプターで追跡されてるし、燃料が尽きれば即捕まるのは分かりきったことじゃないか。そんな判断も出来ないで犯罪に突っ走るあたりが食生活のせいではないか?と思う節である。また、癌が多いのも食生活によるものだろう。
そんなバカなことは日本人はまずしない。
投稿されるバカ映像はアメリカ人ばかりである。
しかし日本人も喜んでばかりはいられない。最近の子供は魚を食べないからこれら必須脂肪酸を摂取する機会が少なくなりつつある。だからちょっとのことで切れたり、諦めたり気の短い(私が言うことでもないのだが)子供が増えている。これもジャンクフードの普及、欧米食の流れが大きく関係してるのではと私は懸念する。これら必須脂肪酸は脳の発育や機能に関与し、頭が良くなるだけでなく、落ち着くこともできる重要な物質なので努めて摂取したい所である。
さて、以前ハクビシンを輸入して同胎のメス同士を異なった環境で飼育するという実験をしたのを覚えているだろうか?
一方は毎日触れ合って餌も手から与え大事に飼っていた個体と、もう一方は檻に入れっぱなしで触れ合うこともせずに飼育していたらどうなったかと言う話をしたのを覚えているだろうか?
毎日触れ合ったハクビシンは良く馴れ、檻に入れっぱなしのハクビシンは非常に凶暴だった。
往々にして動物は実はセロトニンの産生量は実は低く、環境によって大きく引き起こされるということも分かっている。つまり、毎日大事に触れ合っていたハクビシンのセロトニンの分泌量は普通のハクビシンの数倍あったと見られる。毎日ふれあって餌も手から与えてくれる。この人間に対する警戒心の薄れこそが実は警戒心が薄れているイコールそれはセロトニンの分泌であるということに繋がる。
つまり動物が馴れるというのは触れ合うことによりセロトニンの産出量に非常に密接な関係があると思われる。例えば子供の頃から飼育しているライオンは非常に飼い主に馴れるが、野生のライオンは攻撃的であるというのと同じである。まぁ、この攻撃的なところが野生で生きていくには必要なことなのだが、脳がいかように働くかにより、セロトニンをいかに分泌するかによって動物は「馴れる」か「馴れない」かに分かれることもあるのだ。
だから闇雲に攻撃的な犬だからといって厳しく訓練したり、いやいやそれは違うと優しく接していても無駄なことがあるのだと言うことである。自分のプライドが傷つくのを恐れ、大先生気取って訓練する輩もいるが、そもそも躾け云々ではなく、そういった脳の疾患であって手が付けられない犬もいるのだということも経験として勉強しておくべきである。
だから開口一番に「この世の中にバカな犬はいません!全ては飼い主の責任です!」と、断言する訓練士も眉唾物と言っておこう。
バカな犬が先天的にいるか否かは何とも難しい所だが、いないと断言してしまうのはどうかと思う。
こうして先天的に脳の疾患により凶暴な犬をバカと表現すべきではないが、何をしても無駄な犬と言うのは存在すると言うことだけは覚えておいて欲しいのだ。ましてやプロならばなおさらである。
次回に続くとしよう
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