いよいよ2月
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北国では寒波に豪雪。それでも暦を一枚破れば今日から二月。二月は28日しかないのに大学などでは、入学試験やら卒業論文の発表会、成績審査やら春に行われる学会発表のための募集締め切りへの対応などなど、一年中で最も多忙な月。投入する単位労働に対する給与単価は最低の月、一年中で一番うれしくない月、それが二月です。 二月の如月を<きさらぎ>と読むのは大和言葉の転用であって、もとより<じょげつ>が正しく、それが2月の異称です。大和言葉では、寒さが引き続いて続くので更に厚着をする意味で着更着と言うとも、春が立って季節が更新されるので季更来ともいうとも言われます。立春行事と合わせると後者の方がすんなり理解できそうです。 東京大学は5年後から学年始期を秋9月に移すといい、これこそ「グローバリズム」だと胸を張って説明しています。しかし、実はローマ時代の一年の始期は3月でした。だから、「由緒正しい?」一年の始期は3月だったのであり、現行の4月始期は結構イイ線いっていたのでした。 「グローバリズム」に乗るのが優秀な外国人留学生を国内に招く方法となるのか、反対に優秀な国内学生が留学生となって出て行ってしまうのか、これはやってみないと分からないのではないでしょうか?「あなたの明晰な頭脳と私の美貌を受け継いだ子供を産みたいわ」と女優に口説かれたバーナード=ショウが、「反対に、貴女の悪い頭脳と僕のまずい美貌の子供ができたら?」というエスプリのきいた返事をしたという話を連想してしまいました。 と、かくのごとく2月は一年の締めくくりの月。ローマ時代ならどうでも良かったとまで言わないにしてもあまり重要な月ではありませんでした。それでも2月はひとし並に30日あったのですが、ジュリアス・シーザーの誕生月7月(July)を祝福するために1日持って行かれ、また大皇帝アウグスティヌスもシーザーにあやかって1日分捕って自分の誕生月8月(August)に使ってしまったものですからついに満身創痍、二月は28日にやせ細ってしまったというわけです。そのかわり、地球の公転の日数に端数が出てくるところから4年に一度閏年を挟むために調整の月として利用されるという、実にご都合主義に毒されたのが二月です。しかしそのかわり、閏の年はオリンピックという4年に一度の世界スポーツの祭典があり、アメリカでは大統領選挙が行われるという大切な「因縁」が無いわけではありません。 「光の春」二月。寒い寒いと言ってももう春はすぐそこ。良く見れば耕作放棄された田んぼのあぜ道に土筆の坊やがひっそりと芽を出しています。黒くくすんでいた門かぶりの松も水を揚げ始めて、細い松葉が黄緑色に透きとおってきます。 元気を出していやな二月を突破しましょう。 |






東大の秋入学移行案ですが、グローバリズムの悪しき影響を受け、いい留学生を採りたいという思惑ばかりが目につき、賛成できません。いま、東大に求められているのは、この沈滞しつつある日本社会を真に改革する人材をいかに育成するかだとと思います。
2012/2/2(木) 午前 11:02 [ 浅川 保 ]