歴史は繰り返す?
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次の「衆院選候補者の養成」をめざすという大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が開講する「維新政治塾」なるものに、3,326人もの入塾希望者が殺到したそうです。これに対して、支持率の低迷に苦しむ国政各党の幹部からは警戒する声が出始めた、と新聞各紙は報道しています。これは、「歴史は繰り返す」という歴史循環論の好例です。 かつて、小選挙区制度が導入された時代を振り返ってみましょう。あの1993年当時、ぐたぐたしながらもまだ自由民主党は健在で、「ジバン・カンバン・カバン」の完備した世襲政治家がひしめいて議席を占拠しておりました。一方、小選挙区制度から言って二大政党となるべき一方の政党はバラバラ。そういう中にあって1996年民主党が結成されると、国政進出を目指す三バンの無い若者が「仕方なく」ここに集結してきました。主として、タイミングよく「松下政経塾」で学んだ若者たちでした。「仕方なく」というのは、「松下政経塾」の教育理念は時の政権与党の自由民主党と骨格において変わらない「小さな政府・サプライサイド重視」なのですから、彼らは本来なら政権与党へ入党したいのですが、余程の僥倖に恵まれない限り不可能でした。よって、ごく例外を除いてこれらの新規参入者は民主党に入党することしかできませんでした。 いま、民主党政権の中心にいる政治家のほとんどはこういう時代の申し子でありましたから、出てくる政策がほとんど自民・公明政権の焼き直し、全く代わりばえしないのはごくごく道理なのです。 上記、「維新政治塾」に集まったご仁たちは、上記の時代よりももっと閉塞状況の中で政界進出を狙う野望の持ち主たちですから、事態はより深刻です。既存勢力である自民・公明勢力と瓦解気味とはいえ民主党勢力の二つを敵に回さなくてはなりません。それゆえ、どうしても過激な言動で印象づけるタイプの極右勢力としてしか特徴が発揮できないという宿命を持って生まれているように思われます。 こういう「政局的」な政治環境から生まれる宿命ではなく、マックス・ウェーバーが『職業としての政治』の中で述べているような時空間をこえて「情熱」、「責任感」、「判断力」を持つ政治家像をぜひ望みたいものですが、どだい無理なのでしょうか??
制作著作 伊藤 洋」http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/itoyo.html
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