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Pacific Dreams, Inc.の社長。 セールス&マーケティングと人事管理コンサルティングを米オレゴン州で展開中!

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沈黙を嫌うアメリカ人との会話

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自分が今までアメリカが好きでアメリカに住むようになり、アメリカ人の妻と結婚もし、有難いことに自分の会社まで持って経営するようになれたのも、所詮は英語が好きだったということが何よりも重要な要因になっているのではないかと時々考えます。この英語が好きということですが、人によっては、英字新聞を読んだり、英語の原書を読んだりすることが好きという方もたくさんおられますが、私の場合は英語で話すことが何よりも好きなタイプでした。それは話すという行為そのものが能動的な行為であり、話す相手によって会話は面白くもなり、つまらなくもなり、それはまた自分の話し方や話題が相手の興味や関心を引き出しているかどうかにかかっているので、結果が見て取れるために気のあまり長くない私には英会話は格好のものでした。
 
アメリカ人と会話を続けていくうちにアメリカ人たちが持っている会話のリズムみたいなものがあることがわかりました。それは、ある高名な日本通のアメリカ人コンサルタントの女性が語学は音楽と共通点が多いと何かで言っていたことで、私の中で自然に腑に落ちていました。会話も確かに発声から始まりますので、声の出し方や明瞭さは非常に重要で、その点でも音楽や声楽と似通う点が多いわけです。そして肝心なのが会話の中にあるリズムだというわけです。特に英会話のリズムは日本語の会話のリズムとは違いますので、その違いが分かってくると話す英語の通じる確率がだいぶ高まってきます。日本語的なリズムで英語を話しているうちは、やはり通じない場合が多いのではないかと思います。
 
では具体的にどのような違いが英語と日本語の会話のリズムにあるのでしょうか。これは、リズムというう言い方が適切であるかどうかの議論を恐れないで申し上げれば、英語の会話の中では極力、会話と会話との間に沈黙を作らないようにするということではないかと私は考えています。日本語で言う「間髪入れずに」とにかく英語で相手と話を続けるということです。こうすると相手のアメリカ人の持つ会話のリズムが自分にも自然と伝わってきて、同じトーン(英語では、よく“In Sync”といいます)になって、日本人の下手な英語の発音でも相手は驚くほど理解してくれるようになります。恐らくこのようなご経験をされた方が大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
 
すなわち、日本人同士であれば、お互いに沈黙の長い間があって、ポツリ、ポツリとつぶやくような会話であっても十分それはそれでコミュニケーションが成立し、何の問題もないのですが、アメリカ人の場合は、会話の中でそもそも沈黙があることをあまりよいことだとは考えていません。アメリカ人は相手が沈黙してしまうと、何か自分が相手の気に障ったことでも言ったのではないかと変な勘ぐりを自分自身の中でしてしまって、後ろめたい気持ちに襲われるようなのです。それは、日本人からしてみれば、なんて英語で答えたらいいのやら頭の中で英作文を組み立てている最中であるのかもしれないわけです。しかし英語オンリーのアメリカ人はそのような日本人の頭の中での英作文の苦労など分かるはずもないですので、急に黙りこくってしまった日本人の所作は自分の言い方に非があったのではないかという思い込みにつながってしまうのです。
 
特にグループでのディスカションや会議の席上でアメリカ人はことのほか沈黙を嫌う傾向があります。日本人との会議で時々問題になるのが、日本人側の突然の沈黙です。とりわけ値段や取引条件などの件で、アメリカ人側が提示したものに対して、日本人側はいいとも悪いとも何も言わないわけです。そしてその後には長い沈黙が続きます。恐らく日本人は、お互い腹芸で空気を読んでいる最中というところなのでしょう。黙ったままで、上司やキーパーソンの顔色やしぐさを見ているのですが、アメリカ人はただ単に突然黙りこくってしまった日本人という以外には、何のヒントもわからないのです。そのため、自分たちが出した条件がきっとひどくかけ離れたものであったので、言葉も出ない状態になってしまったのではないかと大いにあせるわけです。
 
その長い沈黙に耐えかねたアメリカ人側のリーダー格の人間は、自分の方から沈黙を破って、それでは、もっと価格を下げますから最初の発注をいただけませんかというような話になり、日本人は、予期せぬ価格下げの提案に度肝を抜かれるということになるのです。日本人の沈黙によってアメリカ人は、10%は何の価格交渉があったわけではないのに、自分たち自ら値下げをして、利益を落としているというウソのような本当の話が出回っています。それは、アメリカ文化では、沈黙はよい兆候とは捉えられていないことと、誰しも間髪間を入れずに話すということが日常的にも、好むと好まざるとに関わらず、およそ脅迫的になっている現実とがあるからなのです。逆にこのような環境と申しますか、アメリカ人のリズムに入っていければ、日本人の英語でも、もっとずっと理解してこらえるようになると思います。でも、それは日本人の多くにとっては、かなりのストレスになることは間違いないですね。私も最近では、沈黙のある日本人同士の会話が妙に懐かしく感じられるぐらいです。

 
P.S.パシフィック・ドリームス社のサイトにも是非お立ち寄りくださいね。サイトは毎日更新しています。http://www.pacificdreams.orgまで

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