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卒業、入学シーズンである。
小中高の最上級生にとっては卒業、入学が控えている。
65歳の私にとっては、勿論そういう意味ではない。
昨年11月に国家資格の行政書士試験を受験した。
受験翌日には、資格試験予備校からの解答速報がインターネットで見られるので、合否はすぐわかった。
残念ながら不合格である。
今日、正式に通知が来た。やはり不合格。
受験者66297名、合格者5337名、合格率8.05%である。
受験翌日に不合格がわかってから今日まで、これからどうするかをずっと考えていた。
3時間、緊張の中、原則トイレにも行けず、
どの問題も長文の中、5肢択一、多肢選択、記述式を
如何に瞬間的に判断して、正解を見つけるか・・・
受験者がこれだけ多い試験、基本的に落とす試験である。
しかも年々手が込んできている。
もう一度挑戦することも考えてみた。
しかし、基本的に学問的とはいえない受験勉強である。
行政書士試験を受けたのも将来、自営業としてやりたいからというより
これを通じて法律の勉強がしたかったからである。
私は大学は法学部、卒業する時には一応「法学士」の称号を授与されている。
だが、教養部時代、法律の勉強は重箱の隅をつつくような瑣末な議論のような気がしてしまった。
当時は学生運動華やかなりし頃である。
3年生の専門に進む時に、法律学科に進むか政治学科に進むか迷ったが、
ドラスティック(過激)な政治学のほうが面白そうでそちらに進んでしまった。
政治学の先生は有名な近代史の先生で、政治というより歴史を学んだが
それ自体後悔はない。ゼミは面白かった。
だが、歳をとってから、具体的に言うと50代後半になって老境に差し掛かったら、
法律のがっしりと構築された体系が魅力的にみえだした。
「法学士」の称号に内心忸怩たる思いもあった。
学生時代の法律の不勉強を取り戻したくなった。
それが行政書士の勉強を始めた一番の動機だ。
だが、所詮、資格の勉強は学問的ではない。
だから、受験勉強はこれで卒業にしたい、だが法律の勉強は続けたいと思っていた。
今日ぐらいに合否の通知がくるだろうなぁと思いながら新聞を漠然と見ていたら、
ある欄が目に留まり、釘付けになった。
それは大学の通信教育部の案内。
特に、法律の名門校であり、法曹界に幾多の人材を輩出している、中央大学法学部の通信教育。
これだ!と思った。
これぞ神の啓示か。
いやいや無神論者の私が神の啓示はオカシイ(笑)
「哲学研究会」という大学のサークルで学んだ中の、
「弁証法論」的に言えば、「偶然性の中に必然性が貫(つらぬ)く」である。
裁判に関心のある私としては、行政書士試験の科目になかった
刑法や刑事訴訟法や民事訴訟法も勉強したいと思う。
憲法、民法、刑法、商法・会社法、刑事訴訟法、民事訴訟法等をじっくり勉強したい。
2月11日に名古屋駅前のビルで、通信教育部を持つ大学の合同説明会があるとも記してある。
思いたったら吉日で、中央大のブースへ行って担当者から詳しく聞いてきたいと思っている。
受験勉強はもうしない。だが法律学は勉強したい。
それが、私にとっての「卒業」と「入学」と言う意味である。
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