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八卦掌の教え

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野田 弘英(八卦掌)

  「技法を単なる殺傷の技術にとどめず、天地に先立って生じ、天地におくれて死せざるの道を体得せしめるのが東洋の真の武道である」(『柔と拳と道』)。天地に先立つ元気・「太極」を知れば、天地に後れて死せざる後天の気を知ることもできる。修行の継続によって気の運用を知り、この理を自然に体得するのが武術である。故・佐藤金兵衛翁は生涯を貫いて求めてきた「道」の真髄をこのように表現されている。

  この言葉に導かれて八卦掌を学び続け、いつのまにか十余年経った。八卦掌は奥が深く、私のように中高年に達してから習い始めたものは若い人に比べるとはなはだ覚えが悪い。しかし「習うより慣れよ」「細く長く」という翁の教えにしたがって練習をつづけているうちに、少しずつ自然に手足が動き、身体が反応するようになってきた。八卦掌は、握拳でなく開いた掌を用いる独特の掌法と、正しい姿勢のもとで太極をあらわす円周の上をひたすら歩く走法とが、鍛錬の基本である。この掌法と走法は安定した腰の動きにもとづいて行われるから、鍛錬をつづけるうちに自然に気が養われ、気がめぐるようになる。若い時期のいくつかの事情が重なって私の身体はバランスを欠き、気の持ち方も不安定になることが少なくなかったが、「継続は力なり」をモットーに練習を重ねるうちに、少しずつ心身の調和・安定を実感できるようになった。八卦掌は身辺に立ちふさがる困難な事情に対応していく心身を私に与えてくれた。自分の未熟さは十分自覚しているが、未熟なりに八卦掌の鍛錬によってもたらされたものは大きい。

  八卦掌の基本形は八本であるから、短期間に身につけることができ、入門は比較的容易である。しかし八種の形がそれぞれ応用され、八倍の六十四手の技法に展開されていき、学べば学ぶほど奥行きの深さがわかってくる。私はまだ入口に立ったばかりである。どこまでいけるか、あきらめずゆっくりゆっくり進んでいきたい。

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