充電器BQ-370の改造
|
また電気ネタです。最近電気ネタが多いので、「電気で遊ぶ」と言う書庫を作り、そちらへ過去の関連記事も移動しました。
ニッケル水素電池の充電に使用しているPanasonicの充電器BQ−370は、1550mAHのニッケル水素電池を、自転車のヘッドライト用に、自転車通勤していた2000年に購入した時同時に買った充電器です。
この充電器は、1〜4本の単三または単四のニッケル水素電池を充電出来るものですが、充電状態を表示するランプが一個だけしか付いていないので、どれか一個がダメ電池だったり、ホルダーの接触が悪く充電されなかったとしても分かりません。
充電できたと思って4本使用すると、その内1本が充電されてなくて、直ぐにライトが暗くなったり、最悪の場合、それで使い続けると、充電されなかった電池が他の電池から逆に電流を流され(逆充電と言う)、致命的なダメージを受けてしまうことになります。
サイト「気の迷い」によると、この充電器は、4本の電池用にそれぞれ独立した充電回路を有し、個別に充電管理しているようですが、その表示灯が個別に無いため、上のようなことが起こるわけです。
このサイトには、充電器BQ−370に個別の表示灯を付ける改造記事が掲載されていたので、やって見ることにしました。
その記事に記載されていた回路図をちょっと拝借しました。
B点と書かれたところと充電電源の間に接続されたLEDと抵抗が追加部品です。
しかし、この回路では、1.5Vで点灯するような特殊なLEDが必要で、しかも暗くしか点灯しないということです。
(回路図中の記号は説明の為につけたもので、プリント基板上の記号とは関係有りません)
(充電電源は、Tr2がOFFの時、約3Vありますが、ONした時はほぼ充電中の電池電圧(約1.6V)になります)
追加するLEDの電源を回路電源(5V)からとることは出来ないのでしょうか。ドライブ用のトランジスタ(Tr1)がONの場合は問題有りませんが、OFFしたとき、問題は、2つあると思います。
1.充電電流を流すトランジスタ(Tr2)のE−B間に逆に電圧(5-1.6=3.4V)がかかる。
2.Tr2内部のE−B間の抵抗を通じて電流が流れ、追加したLEDが暗点灯する。
1.については、Tr2には3.4V程度ならE−B間の逆耐圧はあるだろうと思われる。(Tr1、Tr2がOFFのとき、充電回路の電圧を測るとどういう回路になっているか分かりませんが、約3Vでした。従って逆電圧は2V程度なので、もっと安全です。)
2.については、追加したLEDで約1.8Vくらいの電圧が降下するだろうし、何なら直列にもう1個赤色LEDを追加して、3.6Vとすれば暗点灯することも無いだろうと言うのが下の回路です。
これなら特殊なLEDも必要なくなり、手持ちのLEDを使えますし、LEDも明るく点灯します。
各充電回路の表示用LED(1〜4)は、一時には一個しか点灯しないので、直列に入れるLED5と抵抗は、それぞれ一個で済ませ出来るだけケチります。 追加した5個目のLED5は、他のLED(1〜4)のどれかが点灯すれば点灯します。
手持ちの部品で改造出来ることが分かったので、改造作業にかかります。
まず、バラさないことには話が始まりません。2本のビスを外せば、バラバラになります。
追加する手元にあったLEDです。
ケースに穴を開け(一番勇気のいる作業です
おーーっ、なんと芸術的で、汚いんだ。でもケースの内側で見えないから許して。
こういう工作は苦手です。
半日ぐらい放置して、接着剤が固まったら回路図どおり空中配線し、引き出し線を半田付けします。
「気の迷い」の改造記事の写真を参考に、LEDからの線を基板に半田付けします。最近のプリント基板はチップ部品が使われ、パターンの間隔も狭く、一番神経を使う作業です。
回路電源(黄色の電線)は、三端子定電圧ICの出力側が接続されている電解コンデンサーの足から引き出します。
追加した部品の裏側は、AC100Vの電源回路などもあり、接触事故を起こすと大変なので、ビニール絶縁テープで保護します。透明のテープを使いました。
使用した電線が太めなので、プリント基板をケースに収め蓋をするのに苦労しましたが、何とか完成しました。
おーーっ、表から見ても接着剤が見えてかっこ悪い。でも光ってるのが見えれば良いんだ。
と、言うことで、動作テストの様子を動画にしました。
何で、Panasonicは個別の充電表示ランプを付けなかったのでしょうか。部品代をケチったのでしょうか。
それだけではないようです。4個のLEDが点滅したら、派手すぎます。クリスマスのイルミネーションみたいです。部屋の片隅でひっそりと働く充電器にはふさわしくない。そういう配慮があったのかも
もっと小さいLEDをボーっと暗く点滅させるだけで良かったかも知れません。派手なのが嫌いな人は、100オームの代わりに330Ωくらいを使うと良いでしょう。
ところで、5個目のLEDはなんの役に立つの?
うーーーん、4つの電池を充電してるとき、一個充電が終わるごとに点灯→点滅→点灯→点滅→最後に全部充電完了で消灯。
なんてね |
手元にあったLEDって…
かなり、いにしえの…(笑)
LEDの出始め、結構高価だった頃の物じゃないですか
いや〜懐かしい♪
今時部品屋さんでも見かけないんじゃないかと思いますが
当時からの死蔵品(笑)なら、kentaxさんって
やっぱり徒者じゃ無いですねっ(ーー;)
2012/1/23(月) 午後 8:44
尊敬します!!ポチ☆^^;
2012/1/23(月) 午後 8:59
kentaxさんひょっとして現役時代は回路設計とかハード設計など
やられてたのでは?
2012/1/23(月) 午後 8:59 [ shin ]
>鉄夫さん
えーーっ、バレましたか。そうですね、20年以上腐ることもなく死んでいた部品が日の目を見ました。
もっと古い真空管とかもありますょ。
2012/1/23(月) 午後 9:27
>ばっきーとさん ポチおおきに〜♪
いゃ、いゃ、こんなこと出来ても、もはや飯のタネにはなりません。
2012/1/23(月) 午後 9:29
>shinさん
ハード設計からもう十数年離れてまして、ボケ防止にと思い出しながらまたやってます。
2012/1/23(月) 午後 10:32
はじめまして。私もマネさせていただきたく、写真を観察させていただきました。
問題は回路電源を引き出すコンデンサの極性ですが、写真を見ますと両方コンデンサの下側から取っておられますが、極性とかは問題ないのでしょうか?
私の基盤を見ますと写真の2つのコンデンサは200の文字が左と右では上下が逆になっております。
半田付はケーブルとかで今でもやっておりますが、回路はさっぱりなので、どうかよろしく御指導お願い申し上げます。
2012/3/24(土) 午前 2:16 [ wo**d_l***_m*** ]
>wo**d_l***_m***さん
回路電源(+5V)は、黄色の電線で、回路図ではVCCと書いています。
「200」と書かれた部品はチップ抵抗で、20×10の0乗(=1)、つまり「20オームの抵抗器」で極性は有りません。
この抵抗の下側に白い電線が半田付けされている部分は、回路図で「B点」と書かれた場所です。
4個所の「B点」については、「気の迷い」の「充電器BQ−370に個別の表示灯を付ける改造記事」へのリンクを本文中に貼っていますので、そちらを参照してください。
いずれにしても、非常に細かい半田付けが必要なので、自己責任で注意深く行ってください。
成功されることを祈っています。
2012/3/24(土) 午前 8:20
おかげ様で改造に成功いたしました。
「気の迷い」はBQ-390の改造記事だと思い込んでいましたが、ちょっとだけBQ-370の改造の部分があったのですね。
そちらとこちらの写真を見比べて、ダメもとのつもりでしたが、無事こちらの動画と同じ点滅の状態になりました。
どうもありがとうございました。
2012/3/25(日) 午後 9:59 [ wo**d_l***_m*** ]
>wo**d_l***_m***さん
それは良かった、おめでとうございます。
2012/3/26(月) 午前 8:07