展覧会のハシゴ
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5月らしい快晴の日に挟まれた雨の昨日、上野に行ってきた。
精神衛生上よくないことがあったので験直しだ。
まあそうでなくとも、前々から行くつもりだったけど。
上野には、神田で中央線から山手線に乗りかえればいいのだが、
お茶の水で総武線に乗り換えて、秋葉原経由で行った。
甘酒やお汁粉がズラリと並ぶ自動販売機の写真を、ツイッターのTLで目撃したからだ。
各社取り揃えられた甘酒やお汁粉、その半分はホットではなくコールドの表示。
おお、これは!
冷たい甘酒やお汁粉もオツなもんですからね、わかってる人っているんだなぁ〜。。。
まあ、時季が時季だけに穿った見方もできるけど。。。
ってなことはさておき、
買いに行きたいなぁ〜と呟いたらば、
秋葉原の総武線ホームでしたよと、ご本人からお返事を頂いた。
そうとなれば、行ってみないことにはね。
何年か振りに総武線秋葉原駅のホームに降り立つ。
そんな自動販売機があるなら、ミルクスタンドの近くに相違ないとあたりをつけて行ってみると、
ありましたよ、TL上で見た品揃えの自販機が。
違うのは、ホットの欄はすべて「売り切れ」の表示が出てること。
寒かったからね、昨日は・・・
それでも、かねて決めていたとおり、青い缶の冷たい甘酒を購入。
美味しうございました。 いえ、負け惜しみではなく。
さて、本題。
上野には、2つの展覧会を見に行った。
『 ボストン美術館 日本美術の至宝 』 と 『 高橋由一展 』
この2つの展覧会は、相互割引というのがあって、
片方の入場券の半券を、もう片方の当日券売り場で見せると100円割引きになる。
ボストン美術館展は、国内にあれば国宝級と言われるものが目白押し、ということで、
混雑した展覧会は大変に苦手ではあるけれど、行くことにした。
だって、ボストンまでは行けないし。
それでも平日の昼間だし、雨も降るし、と少し期待していたが・・・
・・・・・・盛況でした。 まあ、しかたない。 人間考えることは皆同じ。
行って良かった。
どれが良かったとかってレベルじゃない。
どれもこれもまあ、これらが皆 日本にないのかと思うと、悔しいこと。(笑)
『 海を渡った二大絵巻 』 のコーナー。
端から端までお客さんがびっしりと張り付き、一向に動かないので閉口した。
少しは下がるとか、後ろにいる人と交代しようとか思わないのかね?と、じりじり。(苦笑)
ガラスの向こうに台がしつらえてあり、その上に絵巻物が広げて置いてある。
正面の壁には、各場面の複写とその説明がされ、
ガラス上部の壁面には、絵巻物の実物大の複製が配置され。
しかたないから、複製と説明だけ見るか・・と思ったその時 ふと 前にいた何人かがどいた!
その隙間から見えた画がね〜、もうなんて言うか、全然違う。
ホンモノも複製も同じ2次元なのに、
ホンモノの方は、登場人物がひょっこり立ち上がって歩き出しそう!!
いやそうじゃない、その中でたしかに生きて動いてるんだって感じ・・・
あああああー!自分の文才の無さに腹が立つ!
とにかく何が言いたいのかっていうと、
誰が描いたかってのはあまり関係ないんだなあと感じたってこと。
漫画家の原画展とか、浮世絵画家の肉筆とか見たときも、
その気魄や勢いに圧倒されたことは何度もあるけど。
これは張り付いて見たいわ。
出来れば手に持って。
昔、実際にそうした人たちにとっては、
今、私達が見る絵本やマンガと同じように、
いや?
映画に近い感覚だったんじゃないか。。。
絵巻物って今までそれほど魅力を感じてなかったんだけど、
認識を新たにした。
長い年月残っているものは、残るだけの理由があるんだなあ。
もうひとつ、高橋由一展。
高橋由一ったら、あれですよ。 『 鮭 』。
何年か前から、ずっともう一度見たいなあと思っていたので、
今回の展覧会はもう、絶対に見なくちゃ!と決めていた。
しかし不思議だ。
「もう一度見たい!」って前に見たことあったように感じるけど、
見たことあったっけ?
いつどこで見たかって記憶がないんだよなあ。
だけども、感覚としては「もう一度」なわけで。
会場に入ると、こちらは程よいお客さんの数。
多すぎることも、閑散とすることもなく。
高橋由一は 『 鮭 』 と 『 花魁 』 が有名だけれど(ってか私がそれぐらいしか知らなかったって話)、
こんなにたくさん作品を残して(残って)たのか!と驚いた。
気に入ったのは(<偉そうだ)、油絵を始める前の作 『 猫図 』 と 『 泥鰌 』
それと油絵の襖絵(小さいけど) 『 月下隅田川 』 。
そして、『 鮭 』 。
2・3年前に猛烈に 『 鮭 』 が見たい時期があって、その時に調べて
鮭がひとつじゃないのは知ってたが、そのうちの3点が並んでいた。
壮観。
この質感、圧倒的な存在感。
写実的だとか、リアルだとかでは言い表せない。
高橋由一が鮭をモチーフにした理由は、いろいろあるのだろうけど、
何故 鮭を選んだか、より、
鮭を描くことで何を表したかったかを知りたい。
身を削がれた鮭は哀れだろうか?
誇らしげには見えなかろうか?
私には、『 鮭 』 は彼の自画像のように思える。
長いこと、私にとって「上野」は動物園や博物館・美術館と同義だった。
最近その考えは変わりつつある。
昨日は、展覧会を見た後、東照宮の方に回ってみた。
途中 ふと 目に入ったピンク。
モッコウバラかな。
開園(?)時間が過ぎていたため、東照宮には入れず。
参道の階段が、見事な木のトンネルに覆われているのに惹かれてそちらに行くと、
すぐ傍らにいい感じな佇まいのお店が。
伊豆榮 梅川亭さん。
天ぷら屋さんだ〜と表のサンプルを見て声に出したら、
お店に入ろうとされてた方が、にっこり笑って 「はい、鰻屋です。」 と(汗)。
私のお財布的にはちょいと高嶺の花だったけど、いつか行きたい。
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